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平成26年1月27日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月27日

ページID:54399

報告事項

  • 「小型家電回収開始イベント」の開催

小型家電のリサイクル

 

会見動画

報告内容

◎「小型家電回収開始イベント」の開催について

 それでは、1月27日(月曜日)の会見を始めたいと思います。皆さん、おはようございます。

 

 本日は、「小型家電回収開始イベント」の開催について、まずご報告です。

 

 貴金属やレアメタルといった有用な金属を資源として有効利用するため、来月2月1日(土曜日)から、総合スーパーや区役所など市内51カ所に回収ボックスを設置し、携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電のリサイクルを開始します。

 

 この事業を多くの皆さまに知っていただくため、回収開始日の2月1日(土曜日)午前11時から、小型家電回収開始イベントを、アピタ千代田橋店で開催いたします。

 

 セレモニーの他、小型家電を実際に分解してリサイクルの仕組みを学ぶ、小型家電解体体験などのキャンペーンを行います。私もセレモニーに参加する予定です。ぜひ多くの皆さまに足を運んでいただきたいと思います。

 

 なお、小型家電の回収品目、何でもできるわけじゃないわけだね。回収ボックスの設置場所などにつきましては、広報なごや1月号や名古屋市公式ウェブサイトをご覧ください。

 

 市民の皆さまにおかれましては、資源の有効利用のため、小型家電の回収にご協力をお願いいたします。

 

(当局:よろしくお願いします。小型家電のリサイクルがいよいよ開始するということで、開始に当たりまして、2月1日にアピタ千代田橋店で回収開始イベントを行うのですが、市長にも来ていただいて、回収ボックス投入の実演だとか、携帯電話や電卓を実際に解体して、どういった金属が入っているかというような、リサイクルの仕組みを学ぶ解体体験を実施したいと思っています。

 

 はち丸君や、モリゾー、キッコロも応援に来ますし、楽しいイベントとなりますので、市民の皆さまにぜひ参加いただきたいと思っております。

 

 小型家電の回収について、注意事項がありまして。回収する小型家電のサイズがあるものですから、回収ボックスに入る大きさということで、縦15センチ×横40センチ×奥行き25センチ以下の小型家電が対象になります。また、回収時間が各施設の営業時間、開庁時間に準じておりまして、あと、個人情報が含まれるものは削除してから出していただきたいと思っています。以上です。)

 

 ということは、テレビやなんかはいかんということだ。

 

(当局:そうですね。家電4品目は対象外ですね。)

 

 家電4品目。

 

(当局:はい。テレビ、エアコン、冷蔵庫とか。)

 

 ああいうのは、今、銭(リサイクル料金と収集・運搬料金)が要るんだろう。

 

(当局:そうですね。)

 

 あれはな。あれ(リサイクル料金と収集・運搬料金)はちゃんと払ってちょうと。

 

 そうすると、(小型家電とは)主に言うと、携帯電話か。

 

(当局:携帯電話、あと、ノートパソコン。ボックスに入る大きさのパソコンとか、デジカメですね。)

 

 デジカメは、ようけ新しいやつがあって、ほかるやつが結構あるかな。

 

(当局:はい。有用金属が多く含まれる小型の家電を集めるということになります。)

 

 なるほど。今まではどうしとったんだ。

 

(当局:今までは、主に不燃ごみで捨てられて、鉄とかアルミは回収できていたのですが、貴金属とかレアメタルが回収できていなくて。4月に小型家電リサイクル法というのが施行されまして、適正なリサイクルをするという認定事業者が現れてきたものですから、そういったところに引き渡して、適正なリサイクルをしていきたいと考えております。)

 

 なるほど。ということですので、市民の皆さんにおかれましては、今までほかっとったやつをこっち(回収ボックス)まで持ってきてちょうということですね。

 

(当局:そうです。リサイクルに。)

 

 小さいやつね。携帯電話、デジカメ、小さいパソコン、PCね。

 

(当局:はい。小型ゲーム機とか。)

 

 ゲーム機とか。はい、分かりました。ということでして、よろしゅうお願いします。

 

 私からは以上です。

 

質疑応答

◎街路灯への海抜表示について

(記者)

 今日から市内6区で、街路灯に海抜表示のシールを、随時取り付けが行われているのですが、あらためてこの意義を。

 

(市長)

 これは確か、民間の方のご寄附でされとるやつじゃないかな。海抜表示。

 

(記者)

 今年度予算のはずです。

 

(市長)

 予算かね。確か、名(古屋)建(設業)協(会)がだいぶ力になってやってくれとるという話ですけれど。

 

(当局:測量にご協力をいただいたということです。)

 

(市長)

 測量にか。測量に名(古屋)建(設業)協(会)の皆さんがご尽力をいただいたということです。

 

 私は、かねがね言っとるのは、名古屋は伊勢湾……何だった。海抜表示だね。

 

(記者)

 海抜表示です。

 

(市長)

 海抜表示。これもちょうど議論したんですけれど、T.P.(東京湾平均海面)とかN.P.(名古屋港基準面)とかややこしいのがあってですね。海抜表示はT.P.(東京湾平均海面)か。T.P.何メートルと書くんですけれど、普通、N.P.(名古屋港基準面)を使っとるんですわ、名古屋の人たちというのは。現実の話は。

 

 よう訳が分からせんもんで、そのことはええんですけれど、いずれにしましても、今度ちゃんとした被害想定が出ますが、名古屋においては、とにかく伊勢湾台風の被害を絶対に起こさないと。同規模の(災害)が来た場合にね。それはもう徹底的にやると。たった1人の人命も守らせていただくと。そういう取り組みをやるということに、集中するというか、シンボルに言うとそういうことで。

 

 そのためには何メートルということですけれど、T.P.(東京湾平均海面)で言いますと3.8メートルです、伊勢湾台風は。だから、3.8メートル以下のところは、伊勢湾台風でいきますと、水が来たということになります。ただし、それは堤防が破れていますので、堤防が破れん場合は、それは来ませんけれど。

 

 ただし、地震の場合ですと、堤防が壊れるということがある。台風と違う状況も若干あるという、そんなことです。

 

(記者)

 問題があって、(海抜表示の)シール自体に逃げる方向が全く書かれていなかったり、肝心なときにどこに逃げればいいのか、そもそも高台はどこにあるのか、そのシールだけでは全く分からないわけですよね。貼ったのはいいけれども、意味はあるのですかね。

 

(市長)

 意味があるかと言われると。どこへ逃げるかという場合でも、いろいろ、たくさん書くというのも1つだわね。1つですけれど、そうですね。それはそれで、(海抜表示を)知っていただくということは意味があると思いますけれど。

 

 逃げる場所というのは、これも重要ですけれど、だけど、上へ逃げるという手もあるんですね。実は。(蟹江)ぎんさんの娘さんがわしに言っとったけれど、「河村さん、絶対外へ出ていったらいかんよ。上へ逃げないといかん」と言ってました。台風の場合は、昔は木だと浮きますしね。

 

 だで、これはこれで意義があると思いますけれどね。だけど、俺は伊勢湾台風の水位の方が、絶対的に皆さん、分かりがええと思いますけれど。海抜何メートルと書かれてもね。「ああ、そうなの」というだけでしょう。「そうなの」じゃないけれど。

 

 やっぱり実際に五十数年前に名古屋で大悲劇が起こったことがあったときの水位を書かれるのが、一番強烈ですよ。その場合、堤防が全部、ほとんど壊れた状況でそうですから。全部とは言いませんけれど。

 

 それはそれとしまして、自分のところがどういうところにあるかというのを知っていただくというのは、ハザードマップでもありますけれど、どうしても、見ても、何となく細かいですから、それより電信棒やいろんなものに貼ってあるのも分かりやすい。

 

 昔はようけ貼ってあったけれどね。伊勢湾台風が済んだ後は。「ここまで来ました」というのが。今はなくなったな。大体、忘れたころにやってくるということになるんでね。

 

 意義がないということは言えんと思うけれどね。いくら何でも。

 

 それどころか、今、わしが一番熱を入れとるのは、「家の中に貼っておくやつ(浸水深を記入するシール)を作りゃあ」と言うんですわ。家の中に。矢印だけでいいから。(家の)内側にね。冷蔵庫でもええけれど。あなたの家の想定浸水深はここですという(浸水深を記入するシール)を。

 

 これは、守山でちょっと始めて、北区でもやっていますけれど、非常に有効だと思いますよ。

 

(記者)

 普段住んでいる人に対してはそれでいいのですが、偶然居合わせて、そこ(海抜表示のシール)を見て逃げる市民の人にとっては、意味がないのですが。そもそもどこに逃げるか分からないというのは、依然として問題だと思うのですが。

 

(市長)

 それはありますわね。どうやって書くわけですか。避難場所は何々小学校ですと。右の方向ですというわけかね。こちらの方向ですと。

 

(記者)

 分かりませんけれども。

 

(市長)

 それはなかなかの、相当細かいものが要りますわね。電信棒に一応何か立てて、図を描かないといかん。こちらの方向で真っすぐといって、曲がらないといかんとき、どうするかというのがありますので。それでいっぺん考えてみますけれど、相当細かく書かないといかんだろうと思われますわね。多分。

 

 いろんな意見がありますけれど、避難所は、小学校、学校が多いですけれど、それより近所の家に頼み込んで、なるべく早く上へ上がっていくという方が有効だと言う人がいますわね。だけど、近所の家だと、閉まっとるといかんから、その辺は一長一短ですけれど。

 

 今度の伊勢湾台風との大きい違いは、南区の白水小学校なんかに行きますと、今は鉄筋コンクリートの建物がようけありますね。市営住宅も大きなのがあるので、あそこの、すぐ近くのところの、高い、3階建てか4階建ての上に逃げていくというのが、一番、僕は堅いんでないかと思います。

 

 そうなると個人の家だで、これまたなかなか、家が閉まっとったらどうかとかいって、大変は大変なんですね。避難所は避難所でしっかりやらないといかんし、両方やらないといかんと思いますよ。

 

◎次期市長選の出馬について

(記者)

 まだまだ先のお話なのですが、市長選についてなのですが、市長はかねがね、「連続で務めるのは2期が妥当なのではないか」という話をされていましたが、次は3期目になりますが、出馬は考えていらっしゃいますでしょうか。

 

(市長)

 どえりゃあ。来年のことを言うと、鬼か何か知らんが笑うと言いまして、3年ぐらいありますけれどね。普通はそういうことは言えますよ、2期8年。ロサンゼルスは2期8年でしょう。ニューヨークも2期8年。外国が何だというのはあるか分からんけれどね。

 

 「権不十年(けんぷじゅうねん)(同じ者が権力の座に10年以上あるべきではない)」という、昔から言葉がありましたよね。「権不十年」というのは3期目なのか、12年だから、そこの前で、なのか分かりませんけれど、ということは、細川(護煕)さんがよう言ってみえたね。「権不十年」。

 

 だで、1つ常識的な話ではあるんだけれど、分からんですよ。運命の赴くままもありますし。市民の皆さんがそう思ってもらわないといかんし、新しい人材もええ人がようけおりますし、分からんね。

 

 かといって、わしも存外、いろんなところでは、「しっかりやってちょうよ」ということはよう聞きます。面白いまちには、何らかの貢献をしとるんでないかなとは思いますけれどね。

 

(記者)

 では、3期連続でというのもあり得るということですか。

 

(市長)

 まあ、分からんですね。分からんにしておいてちょう。こんな3年も先の話。

 

(記者)

 すみません、失礼しました。

 

(市長)

 いやいや。

 

◎大須演芸場の閉鎖について

(記者)

 今週の金曜日(1月31日)で、大須演芸場が閉鎖になるのですが、常日ごろ「芸どころ名古屋」ということをおっしゃられていますが、そういう市長のお考えの中で、いわゆる芸どころが1つ名古屋からなくなるということを、どのように思われますか。

 

(市長)

 それは大変寂しいことでね。わしもあそこでよう後援会の行事をやったことがありますし、あの舞台の上で何曲歌ったか分からんですけれど。あそこでやっとった、名古屋の言葉の堪能な伊東かおるさんという芸人がおって。死んじゃったけれどね、彼は。僕のいろんな行事のときに来てもらって、安いギャラでよう面白いことを言ってくれたですわ。

 

 だから、大変残念ですけれど、1つ、新しい、生まれ変わった格好でしっかりやっていただくということでね。私的財産の中で、いろんなやりとりがあるわけでしょう。あれが名古屋市のものだったら、またちょっと違いますけれど。それはそれで残念ですけれど。

 

 ああいう、演芸、まあ寄席ですわね。御園座も建て替えとなって。またやりますけれど、取りあえず、今こういうご苦労があると。それから、寄席もこんなふうになっていってしまうと。

 

 今日の幹部会で言いましたけれど、(「平成25年度 第52回市政世論調査(速報版)(平成25年10月-11月調査)」の)名古屋に対する魅力・住みやすさについて、「住みよいまちだ」という方は、名古屋はものすごい高いんですわ。だけど、「強く愛着を感じる」というような段階になると、ちょっと下がっとると。河村さんが市長になって、それはまた持ち直しとるんですけれど。これは言っておかないといかんですけれど。これではいかん。大いに何か。市として応援できることが、どこまであるか分からんけれど。

 

 寄席文化というか、300年前に徳川宗春が吉宗と戦って。あのときに名古屋というのはどえらい面白かったらしいですから。そういうまちをまた取り戻したいという気持ちは、ものすごい強いです。

 

 芸人も育てないといかんわね。やっぱり名古屋オリジナルの、そういう。もし何なら、わしがやらせてもらってもええけれど。そういう面白い、人情味あふれるまちをつくらないと、と思いますけれど。ぴっかぴかだけでは。

 

 今の(大須演芸場の)権利関係は、しようがないですわ。私有財産の中でどうしようもないところがありますけれど、こういう寄席を盛り上げるというのは、全力投球で、何とか盛り上げたいと思っています。

 

◎政令指定都市の行政区の役割を強化する地方自治法改正案について

(記者)

 政府が、政令(指定都)市の行政区の役割を強化するために、各区を「総合区」に格上げするという地方自治法の改正案の閣議決定を3月上旬に目指していますが、名古屋市で実現されるめどを教えてください。

 

(市長)

 うん、なかなかね。選挙(区長公選制)はやらないけれどね、あの案は。選挙はやりませんし、議会もつくらんですけれどね。だから、ちょっと大阪型とは違うんですけれど、確かにそういう点も考えられるなとは思っていますよ。

 

 わしは、「議会なんかはやってくれてもええ」と言っとるんですわ。この間の、港区の公職者会があったときに。「港区の委員会ってつくりゃええが」と言って。「議会の中で、そこで予算も決めりゃええが」と言って。遠慮せんだって。と言っとるぐらいですけれどね。

 

 もっと進んどるのが、名古屋の、実は地域委員会です。本来、もっと、住民自治に近いのは。統治の機構の改革もいいですけれど、市民の自立というか、本当の民主主義というか、主権在民のところで、力を、パワーを持ってもらわないと。本当の意味での市民の自立というか、民主主義は実現できんよ。

 

 重複的に区長さんが力を持つとしても。あれはだから、(総合)区長を特別職みたいにするんだよね。特別職みたいにして、副市長みたいにして、一定の予算案提出権を認めるということなんですけれどね。

 

 何とも言えんですけれど。悪いとも言えませんけれど、何か複雑になっていって、もっともっとわしは議員の非家業化とかね。家業でやっとる人もいいんですけれど、日本の政治はおかしいで。日本中ですけれど。国政を見とっても。

 

 だから、もっと市民が力を持つ方向に、民主主義の仕組みをつくっていった方が、僕はええと思うんで。それに挑戦したのが地域委員会なんだけれど、これはこれで課題はありますけれどね。

 

(記者)

 改正案の中では、「調整会議」というものを設置して、二重行政の解消を図るというところを目指しているという部分もあるのですが、市長が提案されている(尾張名古屋)共和国の思想なんかとも重複するところがあると思うのですが。そういうのも受けて、強力に進めていく希望があるとか、所感をお願いします。

 

(市長)

 地方分権ですから、大阪は大阪型でご提案されるのはええことなんだけれど、なかなか大都会というのも、実は力があるんですわ。減税一つ取ってみた場合に、名古屋みたいな大都会でやれとるから、1つのインパクトがあるわけだね。

 

 それでも、これだけ苦しむわけです。役人が反対だからですよ、減税というのは。はっきり言って。反権力体制のシンボルみたいなものですから。民主主義のシンボルですから。減税はね。お金の民主主義で。こういうのは、一定の規模のでかいところの方が、実は力があるんですね。

 

 だけど、一定、よく議論がある中で、自治体の規模というのは30万から40万ぐらいの規模が非常に効率的であるという議論は、昔からありますわ。学者でそういうことを言っとるのがようけおるわけ。効率的だというのは、しかし、統治の機構にとって効率的なのではないのかとも言えますのでね。

 

 かといって、しかし、大都会の場合は、大きくなればなるほど決まった人しか首長になれんじゃないかと。やっぱり30万や40万ぐらいの方が、いろんな人が出てくる可能性があるという議論もあって、なかなか悩ましいわな。

 

 それはそれで、挑戦するのは、わしはええと思いますけれど。総務省の言っとることね。なるほどなとは思わんでもないけれど。市でやっとることが区に変わっていくと、何かええですかね。分からんですけれどね。

 

 名古屋は取りあえず、雰囲気とすると、大名古屋というのがありますね。ただ、区長さんがそれだけの権限を持つというのも、まあまあ面白いかなとは思うね、俺は。これでね。

 

 今だって、区長会ってやっとるけれど、打ち合わせか何かしとるんでしょう? そうじゃないか。大体。

 

(当局:打ち合わせを。)

 

(市長)

 打ち合わせして、みんな右に倣えって同じことばかりやっとってもらっちゃ、面白くないでね。16区あるのなら16区、ある程度競争してやってもらうのが、楽しいですよ。いろんなコストも下がる可能性があるし。

 

◎中京戦略本部について

(記者)

 そういう意味では、(中京戦略本部の)分科会が始まりましたが、3年たっても中京都の姿が全く見えてこないというのは、どうするおつもりでしょうか。知事選で、それこそ大村さんではなくなるかも、その辺は分からないのですが、取りあえず立ち上げた中京都をどう収束させるかというのは、何かお考えはあるのでしょうか。

 

(市長)

 道中いろんなことがありまして。残念ですけれどね。名古屋、愛知でむちゃくちゃ協力してやっておれば、本当に。その代わり、法律を変えないといかんですけれど。大阪がやったように。名古屋愛知国とか、それで三河の人がええと言われるかどうか分かりませんけれど、できて。

 

  その代わり、形式的に変えるだけじゃなくて、課税権だとか、一番ええのは立法権を持つことですね。憲法上どうかという議論があるか分からんけれど、そんなもの、やればええんですわ。

 

 そういうふうにできれば、名古屋、愛知なんていうのは、よう言っていますように、同じ税負担で3倍の公共サービスができますから。そのままだとした場合。ただ、その場合は、自衛隊を持つとか、外国公館を持つとか、そういう話になるんだけれど。

 

 そうやってやった方が、かえって地域の格差は狭まるんですよ。全体が上がっていくから。いったん全部国に(税金を)上納するより。

 

 ということでやり始めたんですが、いろいろあって。時には大村(愛知県知事)のおとっつぁんともけんかしてですね。「Time to say good bye」なんて言って。それはまあ、いろいろある。そういう中でやってきたんだけれど。

 

  僕は、現実論の中で、残念ながら、今、そういう提案を持っていって国会で法律を変えるだけの力がないわね。今では。名古屋愛知国をつくる場合ですよ。

 

 となると、しかし、せっかく始めたことだで、ここはとにかく(中京独立戦略本部を)キープしていくというのは、意味があると思いますけれど。名古屋だけでやっとるんじゃ狭いわ、もう。

 

 この関西線の蒸気機関車(走行構想)もそうですけれど、もうちょっと。分かりやすいのが尾張名古屋ぐらいの規模だと、僕は思うんですね。三河も入ってええんだけれど、取りあえずと言いますと、そうなって。

 

 そういうところでいろんなことを気軽にやっていけるためには、尾張名古屋共和国といってやっていますけれど、やっぱり大村(愛知県知事)さんなんかが、割とそういうことに対してフランクに話ができるものだから、みんな、気兼ねがないと思うんですよ。他の、名古屋の周りの自治体の人も。だから、それはそれで意義があると思っていますよ。名古屋共和国だって。

 

(記者)

 先ほど任期の話が出ましたが、市長が2期で辞めるとしたら、残り3年で、いわゆるいったん自分が打ち上げた(中京都)構想を。

 

(市長)

 あまりそういう先の話はよ。それは、分からんというわけじゃないけれど、続けてやるというのがおこがましいですからね。まあまあ、ええわ、それは。

 

(記者)

 でも、これまでやってきた中京都が、3年たって形が見えない中で、では残り3年で形が見えるのかというと、非常に疑問なのですが。

 

(市長)

 そうだね。つくっていきたいけれどね。しかし、これは本当に難しいですわな。

 

  その点は、大阪はようやったと思いますよ。名古屋は、ああいう分割方式は取りませんけれど、それはそれですごかったと思いますけれど、いかんがね。名古屋愛知株式会社は、倒産せえへんもんだで。

 

 普通、企業がこういう大きな組織改革を行うときは、倒産するような危ないときですから。今のままで幸せじゃないかと。東京、大阪、名古屋の三男坊で幸せだがやと。何を河村さん、そう無理なことを言やあすと。という気持ちじゃないの?

 

(記者)

 市長が今おっしゃっていたのは、国で法律を変えるだけの力は今のところなくて、(中京独立戦略本部を)キープしていくことに意味があるとおっしゃいましたが、それは、短期的には何を目指しているのでしょうか。キープしていくとは。

 

(市長)

 どうやってやったら(名古屋と愛知が)一緒になるかと。大村(愛知県知事)さんは、(中京都)ホールディングス? 何かよう分かりませんけれど。しかし、持続するには1つの面白い工夫ですよ、あれは。

 

(記者)

 あと数年で何か形になるとしたら、どういう姿を目指して、今の議論をしているのですか。

 

(市長)

 どうでしょうかね。やりながらね。

 

  一番すっと出てくるのは、これで(南海トラフの)被害想定が出てきますので。伊勢湾台風ということになると、名古屋市の市境はありませんから、別に。伊勢湾台風の被害ということになるとね。そういう面で協力をやっていこうという場合は、中京都か尾張名古屋共和国か、そういうのを持っとった方が、話はしやすいんじゃないの。

 

 わしでも、今度の関西線(でSLの運行を目指すと)の話でも、尾張名古屋共和国というのや中京都というのが1つあるもんで、話がしやすかったことがあるけれど。蟹江の町長さんでも、それから、あまの市長さんでも、弥富の市長さんでも、気軽に電話してわーわー話せるのは、やりかけた1つの恩恵ですわ。

 

(記者)

 でも、それは、(尾張名古屋)共和国構想からで、中京独立戦略本部は全く別途だと思うのですが、そのあたりは。

 

(市長)

 それは、そう言うけれど、それなら愛知県とけんかばかりしとるというか、全く愛想なしで「そんなもん知らんがや」と言われるところと、それはそれで、「別に話し合いとしては面白いわな」と言っとる状況の中で尾張名古屋共和国をやるのとは、意味が違うよ。

 

 蟹江の町長さんなんか、えらい仲ようなって、しょっちゅう酒を飲んだりしておりますけれど、やっぱり「愛知県とうまいことやっていってちょうよ」というのはあるんですよ。愛知県もそういうのを認めとるかというのは、大きいですよ。

 

(記者)

 (中京独立戦略本部の)委員の方々も、かなり著名だったり多忙な方々が集まっているのですが、そんな中で着地点が見えないというか、短期的に何を目指すのか、いまいちはっきりしないもので、これからも今のやり方を続けていかれるのか。

 

(市長)

 会議するだけのお金だし。会議するだけのね。税金を使っとるのもね。有名な人だからこそ集まってもらって話をするのは、ええんじゃないかと思うけれどね。いかんという理由は、あまり思わんですけれど。

 

 やっぱりそのぐらい時間がかかるのよ。明治以来やってきた仕組みを変えようというわけでしょう。と思いますがね。

 

 残念ですよ。愛知県だって、減税しとれば面白かったですよ。名古屋市と愛知県が一緒に住民税を減税するというのが成功しとってみやあ、全然違うに。だけど、それは別の要素でボツになっとるじゃないですか。議会が否決するということでしょう。愛知県だって。だで、本当、苦しいですよ。

 

(記者)

 実は、差し当たり、(中京独立戦略本部の)委員の方の任期も2年だったらしいのですが、今年、今ごろで2年を迎えているのですが。

 

(市長)

 僕は、(委員の方に)継続していただいて、お願いしてですね。(中京独立戦略本部の)会議だけでもええですけれど、やっぱりこういう種火を消さんようにしておいた方がええと思いますよ。

 

(記者)

 では、来年以降に。

 

(市長)

 会って話をしながら、できることからやっていくということで。

 

  いろんな面で、(愛知)県との話だって、いっとることはありますよ。瑞陵高校の講堂だって、今度、残すことになったでしょう。あれだって、旭丘高校の校舎と比べれば、えらい違いですよ。

 

 俺と大村氏という個人だけではないんですよ。1つの、もうちょっとフレンドリーにやっていこうという、俺は「独立を目指して」という気持ちはありますけれど、それはあると思いますよ。

 

 何で会合をするのをそう嫌がるのか、反対に分からん。教えてちょう。膨大な金を使って、めちゃくちゃやっとったらいかんですよ。

 

(記者)

 全く着地点が見えないからです。大阪ではあれだけ進んでいて、あれだけ議論になっているのにもかかわらず、こっちでは中京都が出たり、(尾張名古屋)共和国が出たり、(中京都)ホールディングスが出たり。全く目指す方向性が見えないからだと思うのですが。

 

(市長)

 それじゃあ、独立するという仕組みをつくる法律案を考えるかということになりますわね。法制局に頼んで。俺で言えば。大村氏がそこまで言うのかどうか知らんけれど。

 

 大阪はずっと、かなり昔から、大阪を東京みたいにした特別区にするという議論はありましたからね、そもそも。それに向かって引っ張っていくということで、名古屋はちょっとそういうふうでないもんで、また違う自治体をつくっていかないといかんということになるで。

 

 しかし、すぐ落としどころを発見して、それに基づいて物事をやっていかないといかんというのは、悪い癖じゃないですか。と思いますけれど。割と記事は書きやすいですけれど、その方が。だけど、談論風発(だんろんふうはつ)の方をまずやってみて。

 

 ただ、名古屋と愛知の、今の名古屋港の貿易黒字が5兆円もあると。そういう巨大な、日本最大の生産基地という言い方は悪いけれど、稼ぎ頭ですね。ここが、東京からの三男坊みたいに思われて当たり前だというものは、何とか直していこうということを主張する、1つの何かをつくっていこうというのは、俺は悪いとは思わんですけれどね。

 

 もっとぱぱっといくと、そりゃあええですよ。僕だって、そうしたいですよ。すっといくなら。法律をつくって、名古屋愛知国という名前の国ができて、立法権もここに付与すると。財政自治権もあると。地域のお金は、再分配をどうするかと。沖縄、北海道とか、そういうところに。それはそれで、主計官を置いてここで分配するというような仕組みができれば、ありがたいですわな。

 

 ならへんでしょう、そんなふうに。減税一つ、否決されているんだもの、否決の前ですけれど。できいせんもの。一緒にやろうという、公約でさえもね。

 

(記者)

 例えば(尾張名古屋)共和国構想と、周辺の自治体から、木曽川(水系連絡)導水路の問題ですとか、そこら辺が落ち着いていないところがあると思うのですが、そういう政策協議みたいなところでの落としどころというのはあるのですか。

 

(市長)

 それはディープな話で、木曽川(水系連絡)導水路の問題を真正面から出して、めちゃくちゃになってしまっては、あまり意味がないんじゃないの。それをやってしまっては。

 

(記者)

 以前、(周辺)自治体の方に会見に出てもらったときも、木曽川(水系連絡)導水路の話を市長と進めていきたいんだというのがあったのですが。

 

(市長)

 それは、今まで、過去長い歴史がありますから。徳山ダムから始まって。長良川河口堰に反対しとったのは、僕ぐらいのものでしょう、多分あの中で。全部は知りませんよ。その問題の深い傷をあの。

 

(記者)

 問題は、例えば中京都構想に関しても、教員の問題ですとか、そういう問題提起は幾つか出ていると思うんですね。そこら辺のそういう実態的な政策協議みたいなところが出てきていないというのが、市民のイメージのつかめないところの1つかと思うのですが。

 

(市長)

 なるほど。そういう議論もありますわね。「できるところからやっていこう」というのが今の考え方なもんで、観光とか、防災とか、そういうところからやっていこうということだけれど、そういうディープなやつからやれということになれば、やってもええんだけれど、くしゃくしゃになった場合、またあんたたちがボロカスに言うわけでですね。

 

 それは果たして本当に生産的というか、市民、県民の皆さんのためになるかというのは、ちょっと考えますわね。やっぱり歴史があるもの、それぞれ。首長さんにも。

 

 導水路だって、徳山ダムだって、賛成してきた人がようけおるわけでしょう。長良川河口堰も。そこにわしらが出てきて、「そんなもんはいかん」と言って、それをメーンテーマにしてしまったら、むちゃくちゃになってしまうわな。

 

(記者)

 ただ、そういうような話が一歩ずつでも進んでいけば、1つの成果として、各構想の歯車がかみ合っていくような気がするのですが。

 

(市長)

 それはなかなかビューティフルストーリーですわ。そうなれば最高です。

 

(記者)

 なぜ目指さないのですか、ビューティフルストーリーを。

 

(市長)

 それが本当の議論ですわ。そうなって、最後、多数決で本当に決めると。みんなですね。そういうふうにはならへんが、日本の場合は。1人「絶対嫌だ」と言ったら、それで絶対日本は、全員一致主義ですから、通らんです。日本の場合は。

 

 本当はそういうのをやりたいし、交通インフラだって、大きい問題がありますよ。今度、名古屋駅にリニア新幹線が来るのはええけれど、問題は、名古屋へ皆さん、周囲の人がどうやって来やすくできるかというのは、相談していかないといかんですよ。

 

 今までの地下鉄やら、バスやら、いろんなのがありますけれど、それは今まで「できん」となってボツになっとるのがありますけれど、そのままでええかどうかという議論もしていかないといかんですね。

 

 そういう議論をしていった方がええと思いますけれどね。そういう、コントラバーシャルな議論になるようなやつを。それはいっぺん持ち掛けてもええですけれど、大変非生産的だと思いますけれど、直感的に。残念だけれど。

 

◎特別秘書の設置条例案について

(記者)

 特別秘書の設置条例案を2月定例会で提案する予定ということですが、その趣旨と、なぜこのタイミングなのかということを伺いたいと思うのですが。

 

(市長)

 政務秘書とよく言いますけれど、正確には特別秘書と言うんですね。政務秘書と言うと、衆議院の秘書と間違えられますので。全く性格が違うので。

 

 誰かからインタビューを受けましたけれど、「税金で自分の政務をやる秘書をつくるのは問題ではないか」と。全く違うんですよ。公務ですわ。公務の秘書ということです。だから、私の後援会どうのこうのということはやらないですよ、全然。

 

  だけど、やっぱり無理ですよ。これだけようけテーマを抱えとって、1人でやるのは。今の現状だと、秘書課にたくさん(職員が)いますけれど、あまり感じ悪いですけれど、彼らは政治的なことはやりませんしね。議員さんと、夜、酒を飲んだりしません。「そんなことはやらんでもええがや」と言われても、困るんです。やっぱり日本はそういうふうでできていますので。

 

 それからもう1つ、公務の中でも新しいやつね。要するに、今いろんな提案をしとるでしょう。この間でも、例えば、子ども応援委員会でも、大議論になりましたけれど、新しいことをやるときには今の状況だったら無理ですわ。全部自分でやらないといかんのですわ。電話をかけて、1つずつ。

 

 だから、僕は名古屋市民の皆さんのために、もう1人、ちゃんと僕の身代わりというか、伝達役でいいんです。蒸気機関車はどうなっとると。それから、例えばもっと身近なことで言うと、医療のワクチンでも、某何とかワクチンを導入したがっているけれど、その辺はどう進んでいるかとか。

 

 それから、防災でも、例えば今言った、(家の)内側に貼る(浸水深を記入する)シールが今どう進んでおって、どうだと、貼ったところは。ということを聞きに行ってほしいんですよ、本当は。どうなんだと。そういうことをやる、本当に朝から晩まで飛んで歩く人ね。

 

 名古屋市民のためにですよ、言っておきますけれど。政党は関係ないですよ。議会に対して言いたいのは、名前はちょっと言いませんけれど、某大自民党のOBの方とか、他の、民主党もそうだけれど、「政務秘書でどうだい」と当たったことがあるんですよ。

 

 やっぱりこれだけのテーマを抱えとる場合。国会議員でも3人おるんですよ。何でもやる秘書が。僕1人ですから。

 

 名古屋(市職員)の秘書の場合は、主にスケジュールの調整とか、そういう、一応政策的にも今までの、過去のラインに乗ったことをやっておりまして。

 

  それを越えて、リニア新幹線(開通に向けて)の、大きな名古屋をつくっていこうという場合、それは国との折衝が要りますよ。自民党なんかと、本部とね。

 

 それから、巨大国際展示場なんかね。これはもう絶対に要りますね。これは、セントレアをつくるぐらいのエネルギーが要ると思います。産業界をずっと回っていかないといかんですよ。回っていって、上海に負けんぐらいのをつくろうという場合は、今の秘書課ではできないです。やらないです、そういうことは。「それじゃあ、1つずつ会社を回っていってくれ」と。「全部、社長のところを」と言っても、やらないですよ。

 

 だけど、市民の皆さんのためには、そういうことをやる、秘書というと名前がおかしいですけれど、どう言ったらいいかな。役所の中の単なる一般職でやりますと、ちょっとでも政治の臭いがすることをやらんのですよ。全然。

 

 だけど、実際、こういう大きいことをやっていく場合は、今までの行政を越えたね。そういう意味での政治的ですよ。公務の中の政治ですよ。それが要るわけです。市民の皆さんのためにも絶対なると思いますよ。弱音を言っちゃいかんけれど、1人じゃ無理だって。

 

(記者)

 過去は3回とも否決されているということですが、どのように議会では説明していくとか。

 

(市長)

 「名前を出してくれ」と言うもんで、名前を出してやりますよ。

 

(記者)

 それはもう、ご自身の中で候補を挙げるという。

 

(市長)

 はいはい。ひどい話ですけれど。特別秘書とかいう人を選ぶのに、「名前を出してくれ」って、否決したらどうなるんですか。その人は、一体。そんなひどい話は聞いたことがないです。そこまで言われとったから、「名前を出しますよ」と。こっちで。

 

 なぜかといったら、僕は名古屋市のためにええと思っとるからですよ。私じゃないですよ。私はもう何十年もやっていますから、ある程度やれますけれど。

 

 だけど、これだけ大きなプロジェクトを抱えて、東京を抜こうとまで言って、そう簡単には抜けませんけれど、そこまでやろうとしとる名古屋市において。本当に自由にいろんなところを回っていって、名古屋市のやろうとしていることについて、ちゃんとフォローしていって、いろんな会議も出てきて、「実はここへ行ったらこう言っていました」と。「政府自民党へ行ったらこう言っていました」という人がいないと、できませんよ。

 

(記者)

 市長は、市民に理解がしてもらえるとお考えなのですか。特別秘書を。

 

(市長)

 それは、ぜひしてもらいたいですわ。

 

(記者)

 要は、税金でお給料を払いながら行政の枠を越えたことをやるというところがネックだと思うんですね。市長の給与の中でその秘書を雇えば、誰も文句を言わないのですが。

 

(市長)

 そんなとんでもないことを言っとってですね、何の根拠か知りませんけれど。やっぱり公的な会合の中に出てきていないと、その人は。市長の私設秘書というか、私も、少ないながらも、パーティーをやったりして寄附金で。居りますよ、事務所に。彼はこういう(名古屋市役所のような)ところにいないでしょう。ここと、今日の幹部会にも。出られないんですよ。

 

 だから、市が、例えば国際展示場でもいいですよ。予算が付いていますから。全体ですけれど、そういうのを考えるのは。そういうのをどうやって進めていくかについては、そういうところへ出てきた人間でないと、話ができないじゃないですか、まず。報告もできないじゃないですか。

 

(記者)

 今回の特別秘書という形でないと、できないということですか。そういう公式の場は。

 

(市長)

 できないという断言はしませんけれど、人間ですから。だけど、そんなもの、総理大臣のことを言うといけませんけれど、ものすごいおるわけですよ。みんな、そちらの、自由に、政治的なことをやれる。国会議員だって、(公設秘書が)3人もいるわけですよ。

 

 これ(特別秘書)は、その秘書じゃないよ、何べんも言ったけれど。今回の場合は、公務という、ここ(名古屋市役所)で居る人ですから。名古屋でやろうとしていることを。名古屋市議会でもそうですよ。市議会だって、しょっちゅう行って、夜まで酒を飲めばええじゃないですか、「どうしよう」と言って。

 

(記者)

 ちょっと不勉強だったら申し訳ないのですが、そのために副市長がいるわけではないのでしょうか。

 

(市長)

 副市長と特別秘書とは違うって。

 

(記者)

 いわゆる議会との折衝だったり、それこそ市の案件の政治的な動きというのは、副市長がやられる。

 

(市長)

 やる部分もありますよ。だけど、もう1つ、特別秘書がおって、あっちやこっち飛んで歩いてもらうのも大事じゃないの? 

 

  国際展示場だったら、愛知県の大手企業のところを全部回らないといかんですよ。だーっと。そうでしょう。それを副市長がやるんですか。やってもいいよ。

 

(記者)

 例えば、これまでは経営アドバイザーですとか、そういう公的な一定の職務権限を持った人たちを市長がお願いしていると。これまで3回否決された中で大きな議論となったのが、市長の給与で雇えば問題はないけれども、税金で秘書を雇うというところが、議会の方からもネックになっているところだと思うのですが。

 

(市長)

 違うがね。自分の金で雇った秘書は、会合に出られませんから。市の。

 

(記者)

 それは、何かしらの職務の権限を付ければいいじゃないですか。経営アドバイザーですとか、いろいろ。

 

(市長)

 出られません、そんなの。公務員じゃないですから。

 

(記者)

 公務員にしたいんですか。

 

(市長)

 公務員というか、そういうところで。じゃあどうするの。国際展示場を、どうやってやっていくの、本当にやる場合。上海に勝つようなやつをつくろうと思ったら。

 

(記者)

 公務員にしたいのだったら、公務員の倫理規定だとかで、そういう企業回りだとかはかなり制限されると思うのですが。

 

(市長)

 (一般職の公務員は)できないんじゃないですか。公務員というか、特別秘書はできますよ。一般職のそういう制限がありませんから、できますよ、そんなの。名古屋のでかい企業を全部ばーっと回って。

 

 私は、あと、大学の、日本版MITみたいなのをつくろうと思っていますから。名(古屋)大(学関係者)が4つもノーベル賞を取ったし。名(古屋)工(業)大(学)や、名(古屋)市(立)大(学)や、ようけあるがね。

 

  そういうのを回っていって、市のやろうとしていることを伝えて、課題を拾ってきて、そこで。それで、市の幹部会で報告しないといかんですよ。ちゃんと。「回ったところはこういうふうでした」と。「こういう課題があるので、今度どうしましょう」とか。そういうのが要るでしょう。要らんの?

 

(記者)

 なぜ今回、市長は、一部報道で出ているような提案の形になるのかということをお聞かせください。

 

(市長)

 どう、何の報道に出とるか知りませんけれど、そんなの大間違いですよ。

 

  そんなこと、(特別秘書を)無しでするというのは、むちゃくちゃですわ。そんなの。これだけの多くのことをやろうとしとるのに。

 

 今までの、何もやらんと言うと怒られますけれど、今までのルーティン(日常業務)化されたことをやっていくだけのところは、それでいいですよ。

 

  だけど、リニア新幹線だって、でかいんじゃないですか。どういうふうにまちづくりを。

 

 今日も(幹部会に)出しとったでしょう、わし。そのときに、民間再投資のリスト。あれを見るとええんだわ。モルガンスタンレーの記事ですけれど、名古屋は4つだけですよ、出とるのが。東京が幾つだった。勘定していないけれど、大阪が2倍以上、東京は何倍ですか。十何倍ですよ。今の段階で。あれが要するに民間投資ですから、乗数効果を持って広がっていくわけですよ、ずっと。すごく東京との格差が広がっていきますよ。

 

 悪いけれど、マスコミの報道だって、皆さんが悪いわけじゃない、河村さんがいかん、名古屋が発信しないといかんと言われればそれだけだけれど、テレビだって、圧倒的に東京の報道が多いでしょう。そういう中で、よっぽどの魅力をつくっていくために、本格的に取り組まないといかんのですよ。

 

 私的な秘書ではできないんです。会合にも出られないから。そういうことなんですわ。ぜひ(特別秘書を)つくってもらって、名古屋のためにね。

 

 ええよ、私は。河村さんは河村さんで、65歳になって、安月給だろうが何だろうが、頑張りますけれど、それはやっぱり。法律上、特別秘書を置くことができると書いてあるんですよ。ちゃんと。

 

 これだけやろうとしとって、また時代の曲がり角ですよ、ちょうど名古屋市は。一地方都市に終わるか。東京の衛星都市に終わるか。それとも、本当に魅力のある、世界に冠たるね、東京と競るまでいかんにしろ、そういうまちになるか。本当に大事なところですよ。そういうときには、いろんなことができる秘書をですね。

 

 秘書と言うと感じが悪ければ、何か名前を変えてもいいじゃないですか。秘書と言うとわしのあれ(秘書)みたいなら、何でもいいですよ。特別調整役ですか。特別ヒアリング係でもいいですけれど。いいですよ、それで。秘書の名前を変えるだわ。誤解されるで。全く違うんですよ。

 

 分からせんもの。わし、行きたいですよ。国際展示場をやるなら、人任せにせずに、本当に名だたる輸出企業のところは回っていかないといかんですよ。今でも。「こういう予算を付けようとしとるけれど、ええですか」と言って。「皆さんが主役になるんだけれど」といって。市は、ベース的なことを言うだけで、実際にやるときは企業の、民間の方が、「よし、やろう」と。

 

 アジアでナンバーワンのような超巨大展示場をつくって、新製品や何かをどんどんそういうところへ出していこうと。世界から関連会社を呼んでこようと。それは民間の企業がやらないといかんから。回らないといかんですよ、とにかく頭を下げて。そういうお仕事ですわ。

 

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