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平成25年10月21日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2019年10月31日

ページID:51793

報告事項

  • 名古屋まつりの感想

名古屋まつり(外部リンク)別ウィンドウ

  • 市長の海外出張について
  • 「歩こう!文化のみち」の開催について

会見動画

報告内容

◎名古屋まつりの感想

 それでは、10月21日(月曜日)の会見を始めたいと思います。おはようございます。

 

 週末は、第59回目となります名古屋まつりを開催いたしました。土曜日は朝まで雨模様で心配しておりましたが、土曜日は無事に開催することができました。

 

 日曜日は、あいにくの雨になりまして、残念ながら行列は中止になってしまいましたが、会場行事は開催されまして、多くの人に楽しんでいただくことができました。

 

 日曜日の雨は、38年ぶりだということだそうです。古出来町の山車は、昔、理不尽な扱いによりまして名古屋まつりに出られなんだですけれども、その後、理解を得まして、名古屋まつりに出場いたしまして。どうも1回ぐらい雨で出られなんだ記憶があるなと思って、今、確認しましたら、小雨で、山車だけはちょっとやめておこうということで、いっぺん出られんかったことがあると。この38年以内にですね。という話がありまして、やっぱり記憶に間違いはないなと、わしもだてに年は食っとらんな、という気持ちがいたしました。

 

 今年は「長者町ゑびす祭り」や「大須大道町人祭」と同日開催だったということもありまして、名古屋市全体がお祭りの雰囲気に包まれたと思います。

 

 今年は2日間で98万人の方にご来場いただいたということで、参加されました皆さんはもちろん、安全な運営にご尽力いただきました愛知県警の皆さま、それから関係各位には、深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

◎市長の海外出張について

 本日は、まず初めに、私の海外出張についてご報告いたします。

 

 現地での各種公式行事などに出席するため、10月26日(土曜日)から10月31日(木曜日)までの6日間、トリノ市、ミラノ市へ出張いたします。全体の行程については、お手元の資料をご覧ください。

 

 主な予定としましては、トリノ市では、トリノ市長表敬訪問や名古屋の魅力をPRする、きしめん屋を舞台とした映画の上映会などを通じまして、より一層の友好親善を図るとともに、11月に名古屋市内で開催いたします「トリノ・ナゴヤ次世代産業交流フォーラム」への協力要請を行ってまいるということです。

 

 何できしめんをトリノでPRするか、よう分かりませんけれど、うまいものはええんでないか、ということでして。きしめんに関しまして、わしはよう言っておりますけれど、僕らの時代は、「なごやめし」という言葉がなかったですからね。名古屋で「めし」というと、やっぱりきしめんだったですわね。

 

 よう覚えておりますけれど、百貨店のあそこ(きしめん屋)へ玄関から入っていったときに、死んだおやじとおふくろと行った記憶がありますけれど、25円だった記憶がありますね、きしめんは。なかなかさっぱりした味でね。ホウレンソウと、ごちょごちょとあるだけで。

 

 だから、きしめんはもっとはやってええもんでないか、というふうに思っておりますで。固有名詞は何ですけれど、製麺会社等の方には、ぜひ名古屋においてはきしめんを売っていただけるように。これはお願いするしかありませんので。確か売っとらんわな。というふうに思っております。

 

 また、ミラノ市では、ジェトロミラノを訪問しまして、イタリア経済事情の調査、および名古屋からイタリアへ進出している企業関係者との意見交換などを行ってまいります。

 

 ということで、11月はトリノの市長が名古屋へ来ていただけるのではないかと。言ったらいかんのか。内緒かね。

 

(当局:大丈夫です。)

 

 大丈夫か。ファッシーノさんという方ですね。非常に真面目な、学者風の。それも理科系の学者風の市長さんですけれど。どこか大学の博士みたいな顔をしてござる人ですけれど、ミラノの市長さんがおいでになると言ってもええと、今、言っていますので。

 

(当局:ミラノではなくて、トリノです。)

 

 トリノ、トリノ。トリノの市長です。

 

 

 予定表には書いてありませんけれど、自分の金で行きますけれど、ミラノへ行ったときは、有名なミラノのスカラ座で、オペラをちょうどやっておりますので。これは、どつぼにはまるといけませんので、自分の金で行ってまいります。せっかくですからね。4時間ぐらいあるそうで。字幕等はありませんので、何が何やら分からんかと思いますけれど、しかし、世界トップのオペラですので、自分の金で行ってまいります。

 

◎「歩こう!文化のみち」の開催について

 次は、第14回目となります「歩こう!文化のみち」の開催について、ご報告いたします。

 

 名古屋市では、名古屋の近代化の歩みを伝える歴史的な遺産の宝庫ともいえる名古屋城から徳川園に至る地区一帯を「文化のみち」として、貴重な建築遺産の保存・活用を進めてまいります。

 

 これは何べんも言っておりますけれど、徳川園で言葉が終わるのがいかん。これは、本当は旭丘高校まであったんですわ。中央線の向こうまであったんですけれど。あの建物が戦前の建物でして。あれだけの大規模で、戦前の、いわゆる旧制中学の建物の技術が最高に発達したところと。戦前、昭和13年造りだったと思いますけれど、建物を、無残にも、地震で壊れるという、うそをこいて壊したということは全く許されんというふうに、いまだに怒っております。

 

 あのときに名古屋市役所がいかに冷たかったことかということをね。残念ですな。残っとりゃあね。ええ建物だったですよ、あれは本当に。文化庁が何と文書で「登録有形文化財となるので残してくれ」ということまで出した建物を、壊してしまったと。

 

 だで、わしはあれから疑っとるんですわ。地震で壊れるというのは。逆で、耐震診断の偽装という事件がありましたけれど、弱い建物を強く偽装するというのと反対のやつがあるんです。強い建物を、地震で壊れると言って、うそを言って壊すと。公共事業をやりたいから。

 

 ということに気が付いたのが、若干ぎりぎりで遅かったもんでね。耐震診断をやっていなかったんですよ、実は。耐力度調査という、全く違う調査だった。耐力度調査の中の構造耐力といいまして、建物の耐力そのものを測るやつは100点だったんですよ、何と。

 

 だけど、役所がいったん決めたことは、全く動きません。当時、愛知県にも言いました。愛知県はあれだけれど、名古屋市にも、わしは何べんも頼みました。だけど、全く駄目ということでして、この話が出るごとに言っておきますけれど、建物が壊れるとなくなりますので、非常に残念ですわね。

 

 ええ建物だったんですよ。日本に1個しかない。あれだけの大規模な旧制中学の建物は。それを無残に壊してしまったということです。

 

 11月3日(日曜日)の文化の日には、この地区一帯におきまして、地元市民団体など地域と行政が一体となって、「未来 つなぐ まちの素敵」をテーマに、さまざまなイベントを開催いたします。

 

 例年、1万人を超える方々が参加される「スタンプラリー」では、市政資料館と徳川園の2カ所を抽選会場にして、文化のみち二葉館の入館チケットや陸前高田市の物産などが当たる抽選会が行われます。

 

 歴史的建造物の公開といたしましては、普段見ることのできない国登録有形文化財の「愛知県庁本庁舎」や「東海学園大講堂」などの一般公開が行われます。見ることができないということは、見られるんだけれど、一般公開がないという意味だね。

 

(当局:そうです。)

 

 そういうことですね。それから、この辺の有名なところでは金城(学院)の。今は、残念ですけれど、入り口にどえりゃあでかい体育館を造りまして、見えんようになりましたけれど、榮光館という、戦前の、きれいな、女学生がいかにも入っていくようなですね。例えを言や、立教やなんかの、確か、あの門から見た建物が、若干似とるんじゃないかと思いますけれど、ああいう建物が。これは残っております。登録有形文化財という格好で。

 

 目の前に、とんでもない、今。あれを言うとまた怒られますけれど。金城の方には。金城の人にも頼んだんだけれど、これはもうあれだと言っていましたよ。「名古屋市にも相談したんだ」というようなことを言うことがありましたけれど、外から見てええというのは重要ですから。景観というのは。建物はね。ずっと続きますから。まあ、あります。一応、金城学院の榮光館。それから、東海(学園)の大講堂ですね。

 

 それから、名古屋市役所本庁舎につきましても、正庁、貴賓室、市長執務室、議場などをご覧いただくことができます。

 

 ということで、名古屋市役所と県庁につきましては、あまり最近書いとらんで何か分かりませんけれど、今、国の重要文化財の指定を受けるべく、いろいろ取り計らっとるところです。

 

 また、文化のみち橦木館(しゅもくかん)や徳川園など各施設で行われますコンサートや演舞といった「芸術の秋」にも触れていただきたいと思います。

 

 東区では、高校数・生徒数が市内で最も多いという特色を生かしまして、高校生が区政に参画する「ひがし元気・未来プロジェクト」を進めてまいります。

 

 今回のポスターデザインも、名古屋市立工芸高等学校、市工芸ですね、に制作をお願いしまして、グラフィックアーツ科の3年生の加藤穂乃花(かとうほのか)さんのデザインを選ばせていただきました。なかなか珍しい。瑞穂の「穂」に、乃木将軍の「乃」に、「花」というので、「穂乃花(ほのか)」さんというようですが。

 

 この他にも、当日には、100名以上の高校生たちがボランティアとしてイベント運営に協力してくれますので、お越しの際には、頑張っている高校生たちに声を掛けていただきたいと思います。

 

 なお、イベントの詳細につきましては、「歩こう!文化のみち」と検索していただきまして。「歩こう!文化のみち」と検索をしていただきまして、公式ホームページをご覧ください。

 

 ぜひ、11月3日の「歩こう!文化のみち」に足を運んでいただき、名古屋の歴史と文化を感じながら、秋の一日を満喫していただきたいと思います。

 

 なお、蛇足ですが、11月3日は不肖河村さんの誕生日でして、65歳になられるというか。老人会青年部も65歳になりまして。厚生年金は頂きますので。すみません、(国会)議員年金は、今手続きを。もうちょっとしたらやりますけれど。この間、いろいろ書いてありましたけれど、名古屋城の天守閣の(寄付)ということになると、いろいろあるそうですけれど、要するに衆議院で約束しましたように、「1円も自分の金にすることはいたしません」ということです。自分の金にというか、「全額公共的なものに寄附します」ということは、衆議院の議院運営委員会で質問に答えておりますので、約束を破ることはありません。

 

 それから、先方、ちょっと言っておきましたけれど、河村さんが「やけくそだ」というやつをいろいろ話をされとる方が多いようですが、やなせたかしさんが、2日、3日前ですか、テレビの番組におきまして、出演者の質問に答えまして、アンパンマンとか、それから「手のひらを太陽に」と。あれはやなせさんの(作詞の)曲なんだね。

 

 私は、小さい子には、「『手のひらを太陽(てゃあよう)に』とちゃんと発音せんと、名古屋では生きていけんぞ」と言っていますけれど、これもやなせさんが作詞されて。

 

 出演者が、アンパンマンやそういう明るい歌を、90歳になってからの録画だと思いますけれど、やなせさんが自分で、カラオケでなしにアカペラで、どえらいでかい声で歌っとったんですわ。「ようこんな明るい歌を歌いますね」と言いましたら、この世紀の英雄といいますか、大人も含めての英雄ですが、やなせさんが、「とにかく、あの世が近いで、『やけくそ』で歌っとるんだわ」と言ってですね。「やけくそ」ということを、テレビで公然としゃべられましたので、これでいよいよ市民権を得たと。「やけくそ」という言葉が。というふうに、深く感じております。

 

 「やけくそ」という意味は、「ギブアップしない」ということが大きいんですね。「ギブアップしない」と。だけど、やなせさんの心理からすれば、結局、そういう気持ちでやってきたと。正義の使いアンパンマンと、それから、ばいきんまんという。

 

 わしは、ばいきんまんを目指しておりますけれど。ちょっといたずらっぽい、しかし心の温かい人ですわね。をやってきまして、もっといろいろ世間にアピールしたいんだけれど。人間のあったかみというやつを。

 

 だけど、やっぱり寿命が来るということで、そういう姿を一つの「やけくそ」と言われたのでありまして。大いに「やけくそ」と言いながら、「ネバーギブアップ」という精神を広めていきたいということをですね。テレビを見とって感動しましたね、わし。「おお」と思いましたね。ということが、2日前じゃなかったですかね。

 

 今日は、やなせさんの墓が、ちょうど高知に。「300年間、わしはここに住んどったんだ」ということを、遺言状のあれがありまして、そこに造られるということでしたけれど。

 

 孫と一緒にこのアンパンマンをよう見ましたので。あの明るさというかね。いたずらっぽい明るさというね。ばいきんまんの。というのを深く感じました。

 

 ちなみに、昨日、ロサンゼルスから来ましたミス二世がおりましたので、このアンパンマンのやなせさんの話をしましたら、知っていましたね。ロサンゼルスのミス二世たち。みんな知っとって、やっぱりすごいなと思って。日本のアニメの力というのは。ついでに、「『ばいきんまん』って英語でどう言うんだ」といって聞きましたら、ミス二世、クイーンの次の子ですよ。これはまた、どえらけないべっぴんですけれど、この人は「バクテリアマン」というふうに言っていましたので、ぜひ。

 

 ちなみに、今、検索サイトで「ばいきん 英語」というので引きましたら、いろいろ書いてありました。「バクテリア」も入っていましたので。やっぱりさすがだなと。当たり前ですけれど。アメリカ人はよう英語を知っとるなという気がしましたけれどね。

 

 という記憶がございまして、子どもたち、大人もそうですけれど、夢を与えてくれたやなせさんに、ぜひご冥福をお祈りしたいと思います。

 

 ということで、ではちょっと解説を。

 

(当局:11月3日ですが、今市長からご説明させていただきましたが、私どもと市民団体と、あと、文化のみちエリアの協賛店の方々のご協力を得まして、「歩こう!文化のみち」を開催させていただきます。

 

 当日は、こちらのマップを持っていただきまして、いろんな施設を回りながら、最後、スタンプが5つ集まりましたら、空くじなしの抽選がございます。いろんな施設がありますので、ぜひこの機会にお回りいただきたいと思います。

 

 併せて、今回、こちらの、(名古屋)市(立)工芸(高等学校)の加藤穂乃花さんのポスターをはじめ、制作いただいた方々のポスター展を、明日から名古屋市市政資料館で開催いたします。明日、初日ということで、加藤さんへの表彰式も併せて行わせていただきますので、併せてご報告させていただきます。ありがとうございます。)

 

 なかなか明るい、ええポスターですね。

 

(当局:はい、そうです。)

 

 ぜひ1日、ぶらっと歩いていただけると、ありがたいかなということで、文化のみちを。スタートはどこから行くということだ?

 

(当局:スタートはどちらの施設からでも結構ですので、各スタンプラリーポイントでこちらのマップを配布させていただいておりますので、こちらを手に取ってお歩きいただきたいと思います。)

 

 はい、ありがとうございます。東区は昔の建物が結構まだ残っとるところがありまして。私も栄で一杯飲みますと、うちまで、歩くとちょうど1時間ですけれど。今池の方から歩くコースとこっちと、いろんな道がありまして。

 

 数十年前、選挙に出てぶち落ちた経験もあり、そのときにようけ回っていましてね。ほんで、時間があると、ガラッと開けて入っていくんですわ。そうすると、喜んでもらえますけれど。なかなか本当の、昔の、江戸時代までは行きませんけれどね。江戸時代のものはほとんどもうなくなりましたけれど、いろんなものが残っておりますので、ぜひ名古屋のね。

 

 ぴっかぴかの道路等が有名な名古屋ですけれど、こういう古くさいものにもぜひ目を向けていただきたいと、こんなふうに思いまして。また名古屋のまちとしては、それを大事にしていくということで。「歴まちびと」という人もおりますし、そういうまちづくりをやっていくと。「本物名古屋」ということです。では、ありがとうございました。

 

(当局:ありがとうございました。)

 

 サンキュー・ベリーマッチ。ありがとうございました。私からは以上です。

 

質疑応答

◎中京独立戦略本部について(その1)

(記者)

 本日(10月21日(月曜))の午後に、第4回となる中京独立戦略本部会議がありますが、あらためて意気込みだとかお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 

(市長)

 何とか新しい自治体の姿ができんかと思っとるんです、名古屋と愛知でね。本当はもうちょっと、三重、岐阜、静岡も含んでもいいんですけれど。

 

 それはどういうことかといいますと、日本国は大上納主義で、いったん金を東京に上納するんですわ。税金部門も。名古屋が、繰り返しますけれど、トップなんです。これはいっぺん書いたれや。(市民の)皆さん、誤解しとるから。テレビに出るコメンテーターも知らん人がおります。

 

 具体的に言いますと、去年、一昨年かな。名古屋が交付税を73億円ですか、頂いとると。交付税をね。不交付団体というのもありますので、「交付税を頂いとる市町村が減税をするのはおかしい」とかですね。73億円あるから、国の扶養団体であるような、扶養家族であるような印象を持った言い方をする人が、テレビやなんかにもようおみえになりますけれど、これは全く事実に反しとってですね。名古屋は上納率日本一と。

 

 東京は上納と言えませんので、あれは。同じところですから。実質上、東京は別というより、あれは特殊なんですね。だから、日本で最大の税金上納都市なんですわ。20都市、政令市がありますけれど、この間のですね。よう考えてみてちょうと。せっかくですから、市民の皆さんに。

 

 交付税を受け取るところだと、例えば沖縄とか、北海道とか、島根さん、鳥取さんとか、森林が多いところはどうしても多くなるんです。受け取る方がですね。良い悪いじゃないですよ。そういう都市の姿なんだけれど。

 

 じゃあ、受け取っとるところがあれば、出すところがあるに決まっとるだろうがと。非常に単純です。言ってみれば、受け取っとるところがあれば、規模がちょっと違いますけれど、数で言えば同じだけ出しとるところがあってもええはずなんですよ。

 

 その事実が意外と、全然日本では報道されていないんですよ。だから、東京だけ1個あって、あと全部扶養家族かということで。この間、政令都市20都市で、全部の上納率ね。払っとる方か、もらっとる方かということです、端的に言えば。(政令都市20都市での上納率を)出しましたら、払っとる方の第1位は、何と名古屋市ということになりまして。

 

 自分で使っとる税金は33%。あとの67%は首都圏に上納している。国税で言うと、大体1兆5000億円、毎年。私が上納しとるんじゃありません。市民の皆さんですね。市民の皆さんが上納されておりまして、そのうち(普通交付税として)返ってきたのは73億円ということです。

 

 2位は、「言ってくれるな」ということで、ここでは言いませんけれど。わあわあ、なったんですわ。「そんなことはやるな」とか、どうのこうのと言って。ここでは言いませんが、自分で使っとるのが、名古屋は33%、第2位はほぼ40%ということで、だいぶ開いて、名古屋が断トツトップということですので。

 

 それは名古屋というより、愛知県とか、この辺の全体の力ですわね。そういうところが、1つの新しい自治体をつくって、東京に従属するという格好だけではなくて、いわば準独立をしていくような姿にして、引っ張っていくと。日本を。こういうような格好ができんかと。何でも東京ばっかじゃないぞ、ということですわ。

 

 テレビを見とると、東京の番組ばかりと。これは一体何なんだということでして。何かできませんかね。

 

 名古屋と愛知県が一緒に合体してまってもいいんですよ、別に。名古屋愛知共和国でも。そうすると、大体、今の計算で言いますと、同じ税収で3倍の公共サービスができますね。大体3倍、上納していますので。その代わり、沖縄や北海道、そういう方からは請求書を頂きましてですね。そちらの方が厚く配分できると思いますよ。国のろくでもない役人にやらせとるより。

 

 役人、また国会議員も、立派な方かどうかあれですけれどもね。その方があったかくなるし、まず少なくとも長野とか、岐阜とか、ああいう水源地なんかを守ろうというふうに、まずなりますから。必ず。そういう姿の自治体が、何とかできんかなと。

 

 今は税金部門の話だけれど、税金というのは、総務部ですから。名古屋市で言うと、全経済活動が14兆円あると。全部だともっと大きいですけれど、付加価値の総額、GRP(域内総生産 Gross Regional Product、市内総生産)が14兆円と。名古屋市の総予算が2兆5000億円ですから、1割ちょっと、2割弱ぐらいの、大体、総務部なんです。

 

 あとはどうなっとるかといいますと、よう言っていますけれど、日本中、貿易赤字が今、6兆円から7兆円と。名古屋港だけで、貿易黒字が5兆円もあるということで、ものすごいんですね。これは役所ではありません。民間の力ですね。本当の。

 

 半分が自動車関係、それから航空宇宙産業、それから工作機械。だから、その分どうなっとるかといって、この間、調べたのよ。輸出は9兆5000億円ぐらいあるんですね。輸入を引いて、ネットで、名古屋港から出ていっとる品物の差し引きが5兆円もあるわけです。貿易黒字が。

 

 そのお金はどうなっとるかといいましたら、銀行にいったん入ってですね。結局、銀行が、借りる人がおらんものだから、それが国債で東京に流れていっとると。ナイアガラの滝か、華厳の滝か、イグアスの滝か分かりません。ないしはハリケーンのように、ものすごい竜巻をもって吸い取られていくと。

 

 こういうような状況ですので、惜しいわね。それと、誤解されていますわ。東京以外のまちが。何か、東京が面倒を見てやるようなね。冗談じゃないですよ。名古屋、愛知、特にね。この2つだけ言いますと、名古屋、愛知の民間の皆さんが必死になって、戦争でむちゃくちゃになったこのまちを復活させてくれたと。世界に冠たる産業のまちをつくったと。

 

 反対に、面白いまちをつくるのが今の課題ですけれど、そこに何か新しい自治体の姿をつくれんかと。明治政府が勝手に県というのを。一時、名古屋県というのがあったんですけれど、ぶっつぶされまして、愛知県になりましたけれど。ということになって、何か隷属しとる姿を見せられるというのは、たまらんわけですわ。

 

 ということを私は思っておりまして、ちょうど大村(愛知県知事)さんがおる時代に、何とかね。1個の、別個の。大阪は大阪で考えられるのはええだろうけれど、名古屋は名古屋で、分割するのではなくて、名古屋愛知国みたいなですね。何かそういうものができんか、というふうに思って。今日もそんな話をするつもりです。

 

 法律改正も要るしね、そうなってくると。そこのところは課題だけれど、そのくらい言わないといかんですわ。とにかく。そんな気持ちです。

 

◎教育委員会による全国学力テストの学校別成績公表を、文部科学省が検討する報道について

(記者)

 学力テストの結果の、成績の公表についてお伺いしたいのですが、文科省が公表するかしないかの判断をこれまで各学校に任せていたのを、教育委員会が一括して判断するように決めるという方針を固めたという報道が一部あったのですが、現段階で、公表する・しないについて、市長としてお考えがあればお伺いしたいのですが。

 

(市長)

 これは前にちょっと調べたんだけれど、どうもアメリカなんかは公表しとるみたいですね。何でかというと、知る権利があると。こういうことを税金を使ってやる以上はね。一部の教育関係者だけで、自分たちだけの秘密情報にするのはおかしいじゃないかと、いうのがあるみたいですね。

 

 それはそれでいろんなことが。学力の差なんかが出ますけれど、それはそれで市民がみんな克服することなのであって、学力テストというのをやった以上は、やっぱり僕は。それは教育委員会で決めればいいけれど、ただ、教育委員会は、アメリカの場合は選挙をやっていますからね。

 

 日本の場合、こんなことを言っては身もふたもないか分からんけれど、また教育の事務方がこうしろとペーパーを出して、みんな追随するようなことでは、あほみたいな話ですけれど。もし教育委員会がアメリカ型で、民主的基盤を有して、選挙ですから責任を取れる、それぞれがですね。変なことを言ったら落とされると、選挙で。という体制であれば、教育委員会が自主的に判断するのはええと思いますよ。

 

 ただし、税金でやったものを隠すということになると、よほど理由がないと隠せんね。前は若干差が分かるでどうかと思っとったんですけれど、どうも、アメリカのをちょっと調べてみたんだわ。某所で。そうしたら、やっぱり知る権利の方の話みたいですね。「なるほどな」と。「そりゃ、そうだがね」と言って。税金を使ってやったなら、ちゃんとそれはそれで教えろと。どこまでやるかは別ですよ。個別の学校の名前まで、どこがどうかこうとかね、そういうところはちょっと分からんですけれど、そんな感じがしております。

 

◎中京独立戦略本部について(その2)

(記者)

 先ほどの中京独立戦略本部会議についてですが、市長は尾張名古屋共和国の構想を唱えていらっしゃいまして、(愛知県)知事の中京都構想と少し異なる部分もあるのですが、その辺について、現在のお考えはいかがですか。

 

(市長)

 そうは違っとらんと・・・。尾張でやるか、愛知でやるかなんだけれど、愛知県。名古屋の名前が消されてはいかんでね。いくら何でも。それはいくら何でもひどいと思うんですね。

 

 で、尾張名古屋というところぐらいでやるのが、一番、昔の自然的な都市だったんだね。尾張藩というのが。だから、「それがまず、やりやすいんじゃないの」と言ったということであって。そうすると、三河の人らが、「俺らだけ、はば(仲間外れ)か」と。はば(仲間外れ)ではないんだけれど、三河の人が、三河という名前がなくなってまってもええかというのが若干ありますので、そこは話をして。名古屋愛知でもええですよ。それは、それでよければ。三河の方がよければ。

 

 道州制だといったって、何年かかるか分からへんし。つくってみたら、結局、市があり、県があり、また変な道州というのがあって、国がありということで、結局、役人のすみかだけ増えたというふうになる可能性は、日本の国柄だとどえらい有力なんですよ。すぐ増税しますから。増税すると、当然のように役人社会が広がるんです。当たり前ですけれど。

 

 だで、道州制というか、それより名古屋愛知という現実的にできる規模で、1つの新しい自治体ができたらええかな、ということで。そうは違っとらんのだけれどね。

 

 大村(愛知県知事)さんも、「名古屋市の分割はない」、そして「大阪型は取らない」と。大阪は大阪でいいんですよ、考えていただければ。それは地域主権だから。大阪は東京のように新宿区、渋谷区、ああいうふうでしたければ、それはそれでいいんだけれど、名古屋は、僕はそれはちょっとならんと思いますね。大名古屋の方がええと思います。

 

(記者)

 大阪で、先月、堺市長選で維新の候補が敗れてしまいましたが、大阪都構想をどのように受け取っていますか。

 

(市長)

 あまり言うと、なかなか疲れるものがありますけれどね。しかし、大阪の橋下(市長)さんのところも、地域の主権という格好で、自分らの。やっぱり東京都みたいにですね。東京、大阪でしょう。「なにわ」は、昔は東京より良かったんですから。そういう姿を目指されたということは事実なので。まあ、なかなかね。

 

 名古屋は、あまりそういうのを取らないというふうなんですけれどね。そんなところにしておいてもらいたいですね。

 

(記者)

 もう1点、すみません。東京にまた目を向けてみますと、オリンピックがあって、その7年後にはリニアも開通します。これから本当に大きく、目まぐるしく時代が変わっていく中での今回の会議ですが、どのように臨んでいきたいですか。今後。

 

(市長)

 だから、今言ったように、名古屋愛知というのは、独立すると、実は日本の最大の胴元といいますか、稼ぎ頭なんですね。要するに。だで、もっともっと、それにふさわしい。歌舞伎座がはやって、御園座が苦しむって、あれはシンボルだと思いますけれど、そういうのはおかしいじゃないですか。

 

 何か、人から(交付税を受け取るため)扶養家族みたいなことを言われてね。だから、そこも、真実の姿をまず皆さんに知っていただくと。実は、日本国というのは大量に上納させとるんだと。金をですね、いったん。ということを知っていただくのがまずスタートだけれど。

 

 本当に、何か、あれだったら、準独立みたいに名古屋愛知でやれるとええですけれどね。一発。法案が要るということになりますけれどね。ということですね。

 

(記者)

 これは共同マニフェストから始まった話で、最初、期限を区切ってやっていましたが、気が付いたらもう2年たって。いまだに結論が見えていないのですが、大村(愛知県)知事の任期の話もあって、いつまでにどういった一定の仕組みを出すとか、その辺のめどというのはどうなっているのでしょうか。

 

(市長)

 僕も早う。だけど、これは法律とか条例とか要るでしょう。議会の議決も。もしそういうことになりますとね。名古屋、愛知が合体して、名古屋愛知共和国みたいな。尾張名古屋でもいいんですけれど。それは言っとるんですよ。「いっぺん出して、議会で議論してもらおうか」と言って。

 

 だけど、なかなかこれね。なかなか進みませんわな。やっぱり大量に国に金を上納しておりますので、その金の流れにまつわる権限って、すごいんですよ。結局。だから、あくまで日本国に隷属せよ、というパワーがどえらい強いんでね。やりたいけれどね、僕は。やりたいです。

 

(記者)

 その法律の改正の要望だとかというのも、取りあえず期限はなしで、どういう形になっていくのかというのが見えないまま会議が行われていくと。

 

(市長)

 今日、大村(愛知県知事)さんから一定の提案があると伺っておりますので、その後にまたやるわけでしょう。まあね、惜しいですわね、本当に。全て、エブリシング東京というのはね。何なんですか、というんですよね。

 

(記者)

 今日の会議まで8カ月、前回(第3回)からたっていまして、その前(第2回から第3回まで)は11カ月空いていましたけれども、これだけ停滞しているというのは、法律というのが一番大きな壁なのでしょうか。

 

(市長)

 あくまでそれは、根底的には、名古屋や愛知が独立的にいろんなことを、ものを考えるというのを阻止しようという、圧倒的な力があるからですよ。それはお金の力が大きいんですよね。実際は。

 

 税金も、名古屋で言えば、自分で使っとるのが33%、67%上納していると。それから、民間の方の部門、経済部門だって、「きちっと預貸率って、この地域でどれだけ貸しとるか出してくれ」ということは言っとるんですけれど、半分から6割ぐらいしか、この地元で使っていないでしょう。お金を。

 

 あとは全部国債という格好で東京へ流れていっとるということになると、それだけの仕組みができるわけですよ。膨大な金があるから。東京には。それに権限を基づいて、いろんな出先の窓口もピシッとあるじゃないですか。(上納という)自分の金なんだけれど、補助金という格好で、あほみたいなものだけれど、もらわないといかんじゃないですか。

 

 名古屋で言うと国税1兆5000億円、毎年上納しとるわけでしょう。それじゃあ、例えば堀川だって300億円だと言っていますよ。全部、護岸も完全に整備して。だけど、1兆5000億円上納しとるんですよ。ほうでしょう。

 

 だから、やっぱり300億円もらわないといかんもの。国交省に頭を下げないといかんわけでしょう。「平に、平に」と言って。自分の金なんだけれど。そういう仕組みがあるから、なかなかこちらから。

 

 結局、地図の図面を描いただけでは意味ないから。財政的に自立していないと。本当は立法権も持たないといかんけれど。名古屋愛知共和国だといってできたところで、あまり意味ないじゃないですか。財政的に自立していないと。それは、絶対的に国家は嫌うわけでしょう。

 

(記者)

 ただ、地図の図面すら、まだできていないわけですが。

 

(市長)

 これはなかなか難しいよ。それをやろうとしとるんだけれど。大阪も苦しんどるんでしょう。大阪は大阪型で。なかなか厳しいですよ。

 

 文句を言わせてもらうわけじゃないけれど、テレビ番組だってどうなの。ものすごい東京の番組じゃないですか。何でみんな自社番組を出さんの。

 

 あまり言うと感じが悪いですけれど、本当に思いますよ。テレビ。見るもの、見るもの、東京の番組ばっかだがね。何かうまいものがあると東京の原宿でこうだ、とかよ。最近は日本橋の裏町で何やらとか。ほとんど東京の番組だ。ほうでしょう。同じ現象ですよ、それは。全く。

 

(記者)

 ちょっと教えていただきたいのですが、中京都(構想)の説明を、尾張名古屋共和国に参加している自治体の皆さんに、どういうふうに説明されているのですか。

 

(市長)

 「中京都(構想)というのは何か分かりにくい」と、みんな言っとらっせるわね。どういう、「何なんだ」と。確かに分かりにくいですわね。尾張名古屋共和国だと、まだ旧尾張藩ということで、実際に江戸時代はそれで機能しておりましたので。自然に生まれた、特に同じ水を飲んどるというのが大きいですけれど、ありますから、イメージは湧くんですわ。

 

 中京都(構想)というのは、果たして「それは何?」って。三重、岐阜、静岡も含むの、含まないのとか。尾張名古屋を中京都と言うのか、愛知県を中京都と言うのかとか、確かに分からないですけれど。うーん・・・。

 

(記者)

 先ほどの話だと、「名古屋市の分割はない」と。愛知と名古屋が一体化するというような話も出ましたが、ちょっと名古屋が愛知をのみ(込み)にいくのかな、というような。1つ、イメージとしてございますが、そうすると、やはり自治体の反応というのは気にしないといけないところかなと思いますが。

 

(市長)

 はい。それは皆さんに納得してもらわないといかんわね。愛知県の市町村の皆さんに。市町村ですけれど、県民の皆さんが納得しないといかんわね。

 

 それと、財政自主権ぐらい持たないと。地図が、愛知県が名古屋愛知県という名前になっただけだということでも意味があるのか、ないのか、知りませんけれどね。

 

(記者)

 あと、実際にそういう行政の役割ですとか制度論の話をするときに、今回も、これまでもそうなのですが、戦略(本部)会議そのものに、行政の、しっかりと、専門家というか。そういう有識者の顔が出てこないというのは、何かあるのですか。経済界と、市長が言うエンターテインメント担当みたいなので並べられていますが。

 

(市長)

 だけど、そういう行政か、それはどういう人か知りませんけれど、独立を目指す提言をする人はいないでしょう。いっぺん探してみてもええですけれど。

 

 嫌だと思いますよ。そういうことを言いますと、自治省(現総務省)やああいう会議に出られませんよ、もう。特に、本当の財源の自立を言いかけると。財政の自立で。面白いですけれどね、名古屋愛知国ができたら。という苦しみですわ。

 

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