ページの先頭です

ここから本文です

平成25年9月9日 市長定例記者会見

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2015年7月27日

ページID:51775

報告事項

  • 集中豪雨について
  • ESDユネスコ世界会議1年前イベントの開催
  • せともの祭について

会見動画

報告内容

◎集中豪雨について

それでは、9月9日(月曜日)ですが、(市長定例記者会見を)始めたいと思います。

 

 皆さま、こんにちは。4日(水曜日)から5日(木曜日)未明にかけて発生しました集中豪雨におきまして、被害に遭われた皆さまへ心からお見舞いを申し上げます。

 

 今回の災害では、市内各地で内水氾濫による床上・床下浸水や道路冠水被害などが発生しました。全国各地で発生している集中豪雨への対応の難しさを感じているところです。

 

 特に、避難勧告等に必要な情報について、気象台など防災関係機関との連携により早期の情報収集を行うとともに、あらゆる手段を用いて迅速に市民の皆さまへ情報提供していくということで、災害による被害の軽減を図ってまいります。

 

 また、(災害の)当日ですが、愛知・岐阜・三重の知事と私が参加する会議が、お伊勢さんのところでありまして、伊勢市まで出張しておりましたが、その会議では、「災害時の広域避難体制」が話題に挙がりまして、私も市境を越える防災体制については重要な課題であると、あらためて認識したところです。

 

 このたびの集中豪雨でも、名古屋市は避難勧告を出すことを決定しましたが、隣の市町村は特別な体制をとっていない状況でした。

 

 いざというときには、周辺の市町村と連携して災害に対応することが重要となります。

 

 これは、どこだったかな。

 

(当局:豊山町。)

 

 豊山町か。「こちらはこういうことで避難勧告を出します」と連絡したところ、大変喜んでいただいたと。そういう連絡があるということだけでもですね。そういうふうに聞いております。

 

 近隣市町村との情報交換を積極的に進めながら、相互に協力し合える「広域的な防災体制の構築」についても、しっかり取り組んでまいりたいと存じます。

 

 よう言われることですけれど、災害には市境とか町境とか、そういうものは全然ありませんので。特に名古屋地区、尾張地区といいますか、につきましては、伊勢湾台風の例を見ると分かりますけれど、ある意味では当たり前かも分かりませんけれど、昔の地形図そのままで被害が、浸水地域がありますので、広域的にやらんといかんということは、間違いないということです。

 

 僕が今回の災害のとき思ったのは、よう地下鉄がずっと動いとったということで。偉いもんだなと、感心しましたね。全部動いとったということで。「ポンプがええのか、どういうふうだ」と聞きましたら、ポンプがええのかは知らんけれど、水が入ってこんようになっとるらしいは、なっとるらしいです。中村公園と栄の駅については、通気口のところから水が大量に入ってきてしまったということですが。

 

 ホームというのは、水が流れるように造ってあるらしいね、あれはどうも。わしも知らなんだけれど。壁の方に水がダーッと流れて。

 

 ここにおいても、やっぱり非常用の装置が動かなんだということらしいんですわ。地下鉄の、空気の出入り口から、(水が)入らんようにする装置が動かなんだということで、早く気付いて、手動で止めたということなんですが、先ほどから(お話ししていることの他に)も、どえらいようけあると思いますけれど、非常用のものが実際のときに動かんというのは、結構あってね。

 

 これで、最大の悲劇をもたらしたのは、原発ですよね。ということですので、「いっぺん全部チェックせなあかんぞ」とは言っております。どのぐらい個数があるか分からんもんだで。

 

 千年(ちとせ)水処理センターのポンプも動かなんだけれども、すぐにこれは復旧したと聞いていますので、いっぺん動かさないといかんですわ。ようあるんですわ。非常用に置いておいて、(普段)動かしとらんもんで、実際動けへなんだという話ですわ。これは大変な不幸を。

 

 非常用にあるものですから。何であるかといったら、何か起こると大変だからあるので。そこが動かんということになるといかんので、これは指示をさせていただきたいと思っております。

◎ESDユネスコ世界会議1年前のイベントの開催

 本日は、「ESDユネスコ世界会議1年前イベント あいち・なごやESDフェスタ2013 in名古屋」の開催について、ご報告をいたします。

 

 「ESDに関するユネスコ世界会議」の開催地として、多くの皆さまに、ESDについて知っていただき、世界会議の開催機運を盛り上げていくために、今週9月14日(土曜日)・15日(日曜日)に、ESDユネスコ世界会議1年前イベント「あいち・なごやESDフェスタ2013 in名古屋」を、久屋大通公園もちのき広場で開催いたします。

 

 ESDユネスコ世界会議のPRのため、名古屋音楽大学の学生ボランティアによりますESD学生アンサンブル「Earth Smile Discovery」(アース スマイル ディスカバリー)を結成いたしましたので、オープニングセレモニーにおきまして、私と大村知事からお披露目を予定しております。

 

 また、14日(土曜日)は同じく久屋大通公園におきまして、連携イベントの「環境デーなごや2013」も開催されます。

 

 会場内の久屋大通公園エンゼル広場では、ESDをテーマにした「ESD・子ども広場」を設け、工作教室などを行います。

 

 この日は、久屋大通公園一帯で楽しみながら、「ESDとは何か」に触れていただければと思っています。

 

 私も、環境デーなごやと、このESDフェスタの両方に出席する予定です。ぜひ、多くの皆さまに足を運んでいただきたいと思います。

 

(当局:当日は、久屋大通公園一帯で、ESDをテーマに大きなイベントが2つ開かれます。「ESDは難しいかな」とか「これは何だろう」と思っている方も、ぜひぜひ参加していただきたいと思います。

 

 楽しみながら「ESDとは何か」に触れられるようなイベントや、出店、ステージイベントなどいろいろ、盛りだくさんです。多くの皆さんのご来場をお待ちしています。)

 

 「ESDは何だ」と言われたら、何ですか。

 

(当局:未来をつくる人づくりです。)

 

 何だ、それ。そんなもの、お前さん、全部そうなるがね。ここで言っとってはいけませんが、どうもそのようなことでね。何の略だった?

 

(当局:「Educationfor Sustainable Development」で、「持続可能な開発のための教育」です。)

 

 こうやって「教育」と訳すと、やっぱり間違っとるのがよう分かるでしょう。この「教育」という言葉と「education」って、違うんですよ。「教育」というと、学校の先生が偉そうな顔をして、「お前ら、こうやってやれ」ということですけれど、「education」というのは、何べんも言っていますけれど、「エ」は「外へ」と。「デュース」は「引っ張る」というラテン語で。

 

 だから、いろんな、多様な。年をくっても、社会団体でも、いろんなものを応援してあげると、そういう趣旨だな?

 

(当局:そうですね。「education」と付くのですが、私たちは、広く「人づくり」というような形の取り組みというようなことで表現しています。)

 

 あんたが言ったように、そういう意味の「education」が本当なんです。「教育」は違うんです。「education」の訳は。あれは、「鞭(むち)でしばく」というのがあるんです。まあ、ええわ。こんなことを言っとってはいけませんが。

 

(当局:ぜひ多くの皆さん、お越しください。よろしくお願いします。)

◎せともの祭について

 報告は以上ですが、今週9月14日(土曜日)・15日(日曜日)に瀬戸市内で開催されます「第82回せともの祭」についてお話をいたします。

 

 前提としまして、いっぺん記者クラブの皆さんに了解を取ったほうがええか分からんけれど、尾張名古屋共和国、ないし愛知県中でええんだけれど、せっかく名古屋市で記者会見をやっとりますので、5分でも10分でもええで、地元のお祭りとか、何ぞ面白い行事の紹介を、ぜひ入れますよと言ってあるんです。

 

 それで、蟹江町の須成祭を、記者会見で取り上げて、皆さんが報道してくれたので、お客が倍になりましたから。

 

 名古屋の市境って、形式的にありますけれど、これは勝手に。いつごろ付けたか知りませんけれども。もともと江戸時代は尾張名古屋ということでして、全域が同じ水を、木曽川水系、木曽川の水を飲んで暮らしとった、同じところだったわけです。

 

 こういうことで、名古屋市民の皆さんも、せっかくだでね。市内版だけ見とって、あとは知らんということでも、もったいないじゃないですか。そういう趣旨で、いろんな、うまいものとか、お祭りとか、名古屋市の皆さんが、あっちやこっちへ行ける楽しいものを紹介させていただきたいと思っております。

 

 私自身も昨年、久しぶりに「せともの祭」の視察をさせていただきました。会場は、焼き物を販売する店が軒を連ね、大繁盛しておりましたし、瀬戸焼きそばの食べ比べができる「瀬戸焼きそば広場」は、大盛況でした。

 

 そこで、今年も昨年に引き続き、この場をお借りしまして、「せともの祭」の盛り上げにぜひ一役買いたいと、増岡市長さんに声を掛けさせていただきました。

 

 本日は、特別ゲストとして、増岡市長さんにお越しをいただいておりますので、「せともの祭」のPRをお願いしたいと思います。では、市長さん、どうぞこちらへおいでください。ちょっと年はくっておりますが、ええ男が入ってまいります。

 

(増岡市長:皆さん、こんにちは。瀬戸市長の増岡です。昨年同様、「せともの祭」のPRに、河村市長のご厚意でお呼びいただきまして、こうして皆さま方にPRできることを感謝申し上げます。連れてまいりましたのが、「ミスせともの」の3人でして、あちらには「藤四郎くん」がおります。

 

 「せともの祭」は82回になりますけれども、ご承知のとおり、40万人を超す方々が、2日間にわたって瀬戸を訪れてきます。

 

 今年度の目玉、面白いというのは、藤四郎の、2メートルから3メートルぐらいの粘土像を町の中に、市民参加で造っていこうということで。広場に大きなものを。

 

 亀谷という日展の評議員の、彫刻の先生ですけれど、その方が(全体を)造り、(藤四郎が)抱えた壺を市民が造るということで。町の中に造りますので、これが面白いかなと思っています。)

 

 「藤四郎」といっても、知らん人が多いで、短く言ったら。

 

(増岡市長:加藤四郎左衛門景正というのがいまして。約800年前に、おおむね南宋の時代ですけれども、道元という僧侶に随行して、中国で焼き物を学んだ方ですが、日本へお帰りになって、より良い土を求めながら全国を歩いたところ、一番良い土を見つけたのが、瀬戸の祖母懐(そぼかい)というところで、自分の思うような土を見つけられまして。そこで、「古瀬戸」という焼き物に使われていたと。

 

 そのことにつけて、瀬戸を、陶都の町を復活ということで、平成24年度から26年度にかけて、「800年祭」ということで事業を考えています。)

 

 800年。

 

(増岡市長:ええ。陶都復活をかけております。)

 

 偉いもんですね。

 

(増岡市長:先ほども市長と話したけれども、大体3分の1ぐらいに、焼き物(の工業出荷高)は減っておりますので、そこをぜひ考えたい。

 

 今回、瀬戸焼きそば広場では、瀬戸の名物の焼きそばの器を瀬戸焼で提供し、先着500名さまには持って帰っていただこうと。器と食の関係にこだわりました。

 

 もう1つ、お茶漬けも(2日で)200食出しますが、これも食べる器にこだわって、持って帰っていただくということで考えております。先着を200人までにはできないと思いますけれども、そんなことも考えておりますので、よろしく。)

 

 この人らはどういう人ですか。

 

(増岡市長:6月の時点で、60人ぐらい毎年応募があるんですけれども、その中から選ばれた、今年のミスせとものです。)

 

 ミスせとものかね。結構です。

 

(増岡市長:でも、学校は名古屋の学校。)

 

 名古屋の学校なの?

 

(増岡市長:瀬戸にはないもので。)

 

(ミスせとものA:よろしくお願いします。今年の「第82回せともの祭」は、9月14日(土曜日)と15日(日曜日)、2日間開催されます。

 

 メーンの「せともの大廉売市」では、瀬戸物を市価より大幅に割り引いて販売いたします。ぜひ瀬戸にお越しください。)

 

(ミスせとものB:9月14日(土曜日)には、私たちの発表披露会を、瀬戸蔵つばきホールにて行い、披露会終了後には、人力車に乗って会場内をパレードいたします。また、午後7時10分からは、花火の打ち上げも行います。ぜひ瀬戸へお越しください。)

 

(ミスせとものC:今年も、ご当地グルメ、瀬戸焼きそばのお店を一堂に集めた「瀬戸焼きそば広場」を廉売市会場内に設けます。ぜひ食べ比べに、瀬戸へお越しください。)

 

 何で瀬戸だというと、今でこそ名古屋港の輸出の半分はトヨタという自動車関連ですけれど、昔は瀬戸物だったわけですよ、実は。

 

(増岡市長:そうですよね。はい。)

 

 瀬戸電がずっと来ていまして、堀川の橋のところへ。知らんだろう?堀川の橋のところ、名古屋城の(お堀の)際、景雲橋のところに駅があって、そこで瀬戸物を積み替えて、艀(はしけ)に乗って、ずっと名古屋港へ持っていって。

 

 要するに、日本産業を、特に名古屋の町を支えとったという、名古屋の何ですか、お父さんかお母さんか知らんけれど、親みたいなものですね。瀬戸物、この陶磁器産業というのは。

 

(増岡市長:はい。そうですね。)

 

 そういうことを忘れてはいけませんよということです。まあ、そういうことですわ。来てちょうということでね。

 

(増岡市長:ええ。ぜひ、お願いします。名古屋市民の方々も。)

 

 ええ。ぜひ、そういうことです。売り上げからすると、3分の1ぐらい?もっと?

 

(増岡市長:そうですね。本当に工業出荷高は、3分の1ぐらいは落ちていますね。)

 

 前が。

 

(増岡市長:1000億円ありましたからね。)

 

 1000億円を超えとったのが、今は300億円。

 

(増岡市長:360億円ぐらいですね。)

 

 360億円ぐらいまで減っておりますので。公務員はそれだけ減ったかね。

 

(増岡市長:公務員は、ピークからいくと3割ぐらい減っています。)

 

 3割ぐらい減っている。余分なことですけれど。

 

 だから、民間産業の苦しみというのを、名古屋の繁栄と言っては何ですけれど、その陰にぜひ感じていただきたいという。大変な苦労があるということですね。

 

 窯焼きの人は、ほとんど変わっていないと、数はね。

 

(増岡市長:変わっていない。数はね。)

 

 数は変わっていないということです。

 

(増岡市長:よろしくお願いします。)

 

 ありがとうございました。

 

(増岡市長:ありがとうございました。)

 

 9月14日、15日ですね。土、日ですね。「せともの祭」、どうぞお越しくださいませ。

 

 (テーブルの上の金魚鉢を指して)これをちょっと言わないといかんね。せっかく出したのに。

 

(増岡市長:陶器で、水に浮く金魚です。決して腹は向かないんですよ。腹を向くと死んじゃうから。死なない金魚ですから。これをお祭りで、すくわせるんですよ。なかなか人気でして。)

 

 ああ、そうかね。やってみやあ、(増岡)市長。

 

(増岡市長:俺はあかんだ、これは。なかなか、うまくやれんだ。誰か、うまいの。)

 

 それなら、あんた、ちょっと。やってみて。

 

(ミスせとものA:では、失礼します。)

 

<金魚すくい失敗>

 

(増岡市長:そうなっちゃうんだよ。)

 

 重たいわな、ちょっと。

 

(増岡市長:うまくやれるんだよ、こうして。)

 

 早うやらんといかんのだ。

 

<金魚すくい成功>

 

 OK、OK、ベリーグッド。

 

(増岡市長:いえいえ。うまくいった。ありがとうございます。)

 

 ベリーグッド、ベリーグッド。OK。

 

(増岡市長:では、どうぞよろしく。)

 

 どうもありがとうございました。ぜひ、(「せともの祭」に)お越しくださいませ。

 

(増岡市長:よろしくお願いします。ご無礼します。)

 

 ありがとうございました。ご苦労さんでした。(陶祖)800年祭ですね。

 

 山口町あたりに、うなぎ屋さんが大変ようけあって。1つ、やめたところがありますけれど、ようけあるのも何でかというと、この焼き物の、素焼きで持ってきたやつを、あの辺で、「染め付け」と言いますけれど、上絵書きをしたりする、そういう瀬戸の、陶磁器関係の職人さんがぎょうさんみえて。非常に力仕事だったようですね、当時は。

 

 そんなことで、うなぎを食べて元気を出そうということで、うなぎ屋さんがようけあるということですので。名古屋の町にとって、今でこそ自動車、航空宇宙産業、工作機械ですけれど、本当にちょっと前までは、実は陶磁器の最大の、いわゆる産地、輸出港だったということです。

 

 また、いろんなイベントがありましたら、ご紹介いたしますので、おいでいただきたいと思います。

 

 以上です。

質疑応答

◎9月定例会について(その1)

 (記者)

明日からの9月定例会についてなのですが、市長給与と議員報酬を恒久的に800万円とする条例案が争点の1つになると思われるのですが、あらためて、市長として9月定例会への意気込みを、簡単で結構ですので、お聞かせください。

 

(市長)

 日本に延々とはびこる政治不信みたいなものね。政権交代がその解決策になるんじゃないかということで、民主党に期待したんだけれど、ああいう結果になりまして。僕は、これが全てだとは申しませんけれど、やっぱり議員の家業化という問題があるんですね。

 

 実は、あまり報道もそれを書きませんけれど。書くと嫌われるんですわ。国会議員でも、地方議員でも、市長でも、言うのは嫌なんです、みんな。議員に嫌われるから。政権交代で言っていけばええんだけれど。

 

 世襲議員でもいい人はいるんですよ、当たり前のことですけれど。だけど、日本は、あくまでこれは異常だというのは間違いないところであって。やっぱり政治をやる人というのは、市民生活を、市民税にしろ、土地区画整理にしろ、いろんなことを決めますので。しがらみができないようにですね。権力というのは。

 

 早く、(議員が)家業化しないように、市民代表として、しがらみがない、そういうものに変わっていかないといかんという中の、いろんなやり方がありますけれど、給料をようけ出して任期制限をするというのも1つです。

 

 ロサンゼルスは3期12年で終わり。ちょっと前まで、2期8年で終わり。ニューヨークは2期8年だと思いますけれど、そういう方法も1つありますけど。

 

 いずれにしましても、政治をやる者は、痩せ我慢でもないですわね、市民の皆さんからすれば、800万円で。それじゃあ、名古屋市民の皆さんは、テレビを見とるかどうか知らんけれど、800万円以上年収がある人が何人おるんですか、一体。

 

 ということで、そういう市民。なぜ市会議員さんなり市長が偉そうなことを言っとるかといったら、市民との同質性を持っとるからですね。本当は、市民の皆さんに全部集まっていただいて、「名古屋市をどうしよう」ってやるとええんだけれど、皆さん、お忙しいもんだで、代わりに、市長なり市会議員さんを選んで、やっていくわけなんで。

 

 市民代表だから立派だというのか、権限が与えられとると。ということになると、やっぱり年収、そういうものについても、市民と同じような格好に持っていくというのが、これが1つの当たり前の在り方なんですね。そういうものに挑戦して。

 

 本当は国がやるといいんですけれど。僕も国でやろうと思って、いろいろごねとったんですけれど、嫌われるだけで、何もええことはあらせんの。

 

 だで、名古屋市から、そういう当たり前の議員の姿をね。それも800万なら。本当は「生活給」という言い方はおかしいんですけれど、地方議員の場合は地方自治法で、いわゆる「報酬」と書いてありまして、市長は「給料」なんです。

 

 「報酬」というのはどういうことかというと、非常に言いにくいけれど、非常勤に対する、「どこかで講演したのにお金を払うわ」というのですけれど、それが結局、この間まで1600万円ですか。それプラス政務調査費が、毎月50万円、(年間)600万円ありますからね。

 

 そういう格好で、少なくとも、まず第一歩というのか、800万円で頑張るという制度を、名古屋から日本に発信していくと。政治をやる人をみんなで尊敬できるようにしよまいということです。

 

 ええ政治をやったら、寄附がちいとでももらえるようにと。大変ですよ、それは。簡単には集まりません。日本中が違うから。だけど、誰かが挑戦しないといかんでしょう。誰か。その一歩を名古屋からやっていけないかということで、少なくとも河村たかしさんは、自らのことは、もう4年になりますけれど、これを今、この不正採用事件により月給17万まで下がっておりますけれど、年収800万を実現したということですね。

 

 退職金、4年ごとに4220万を廃止したと。これによって、制度値で言いますと、今までの市長さんに比べて、4年間で1億2000万円のお金を市民の皆さんにお返しさせていただいたと。

 

 だけど、800万もらっていますから、それは痩せ我慢か知らんけれど、幸せなんです。そう思ってやっていくんだという政治を、名古屋から日本に発信していくということで、ぜひやっていきたいと。

 

 それと、これは選挙で、2回目になりますかね。減税は3回目ですかね。2回目で、選挙で明確に訴えさせていただいて。ジャーナリズムの皆さんも、このことについてはようテレビや新聞で書いていただいて、明確な民意を賜ったところですので、この制度の下で、新しい議員像をつくっていきたいと。

 

 ただ、こういうことはですね。800万円だったら、市民の皆さんからすれば、生活費800万円。本当は生活費じゃないんですよ、報酬だから。だけど、それプラス600万円、政務調査費があるんだけれど、やれんのかということになるわけです。

 

 なぜ議員さんが「やれない」と言うかというと、そんなテレビで申し上げてええかどうか分かりませんけれど、盆踊り等でご祝儀を出す、要求されるか出すか知りませんけれど、ところがあるやに聞いております。

 

 私も国会議員時代、最後の方ですけれど、(ご祝儀を)要求されまして、断りまして、その次から呼ばれませんでした。そういうところがあるやに。これは今、違法ですので、市民の皆さんにもお願いしたいけれど、もうそういうことはやってはいけません。

 

 それから、もう1つは、いろんな会合に、夜、特に市会議員さんは大変で、いろんなところに行かないとあかんのです。それで、出て行くと、お膳が出るんですわ。5000円、1万円といって。

 

 箸を付けるか付けんかぐらいのところで、5000円、1万円取られて、これは大変なんです。政務調査費で出せないんですよ、こういうのは。だから、その800万の中から持ち出してしまうということになる。これは大変だから、そういうことを、されませんようにですね。

 

 それから、もう1つ、葬式。結婚式もありますけれど。皆さんだと、いわゆる納税者の方だって、800万以下の方だって、自分で祝儀を持っていきますし、葬式代も持っていきますから、これはそうなんですけれど。議員ということをやっておりますと、おのずとそういうのがダーッと増えていくことにもなるんですけれどね。それは議員が、別に自分たちで「そういうことはやめよう」と言えばええんですけれど。

 

 こういうのも、名古屋市民の皆さんにおかれましては、本当の、個人的なというか、そういうことで香典等をもらわれるのはええですけれど、全然見たこともない人から香典をもらっとったりとかいうのは、お控えをいただきたいということで。800万円なら十分できるということです。そういうのを日本中に発信していきたいと。そういう趣旨です。

 

◎オリンピックについて

(記者)

 2020年の夏のオリンピックが東京に決まりましたが、現時点でどのように受け止められているかというのと、あと、名古屋への影響がどういうところにあるかというのをお願いいたします。

 

(市長)

 こういうふうに決まりまして、皆さん、頑張られましたので、大いに東京オリンピックを盛り上げていこうということですけれど。

 

 あれは、日本の総合力でなったのであって。あまりこういうことを言ってはいかんけれど、「東京、東京」ばっかり言われると、何となく寂しいものがありますね。

 

 今日も幹部会で言いましたけれど、「オリンピックが決まったで、盛り上げましょう」と。だけど、名古屋が埋没せんようにね。今でさえも、特にテレビを見とると、東京の話題ばっかりだがね。水戸黄門やら、それもええけれどもですね。

 

 ちいと名古屋が、「魅力のある」というのはあまり面白くない言葉ですが、本物を追求した。面白いということは、片や、何の味気もない言葉で言うと、文化、芸術ということになりますけれど、住んで、「ええまちだな。楽しいまちだな」と言えるようなものをつくっていかないと、吸収されてまわへんかな。ということで、そういう危機感を持って、名古屋のまちづくりをやっていかないといかんなと思いますね。

 

 経済力ですわ。ちょうどだで、言っておこうか。もう1回ちょっと、あのときの安倍さんの演説の中身と、それから、某テレビが整理しておりましたけれど、東京の利点ということで。「財政が極めて安定している」と。言葉はちょっと違うか分からんよ。「極めて」があったかどうかというのは。書いてあるわけですよ、これが。確か、安倍さんも一言言ったような気がするので、聞いとって。

 

 「何?」って、「この間まで言っとるのと違うがね」といって。「財政危機で大変だ」と言っとったんじゃないの?日本国は。そうでしょう。どういうことですかということなんですよ。

 

 今回で、皆さん、よう分かったと思います。日本の財政危機というのは、あれはうそなんです。はっきり言いまして。日本の国債残高、名古屋市の市債残高等の。ギリシャとは全く意味が違っとるの。

 

 日本のお金というのは、要するに、何べんも言っていますけれど、皆さんが銀行に貯金すると、銀行で借りる人がいないんですわ、今。大変な状況になっていまして、そのお金は、貯蓄投資バランスに従って、どこかが借りますので、それを、いわゆる国なり、いわゆる一般政府が使っているというのがその状況なんで、こういう変な話というのは、何で言われるのかね。

 

 昨日、はっきり言っていますよ。ビデオを見たってくださいよ。某テレビにおかれましては、あそこの中で3つの都市のメリットをやっていまして、東京のところには、「財政が安定している」と書いてありましたよ、ちゃんと。財政危機じゃなかったんですか。ねえ。文句を言うつもりはありませんけれど。誰が書いたか知りませんけれど。

 

 こういうことで、それを理由に増税をしとる、あほらしい話がよう分かりましたわね。ということですわ。

 

 それも、世界が評価したわけでしょう。イスタンブールとマドリードの皆さんが。最後はイスタンブール(と決選)でしたけれど。(東京が)圧勝だったもんだで。

 

 「日本は何で財政危機だ」といって。「日本ほど財政が安定しとるところはないがや」ということですわ。金利は安いし。困ったもんですわ、この財政危機の話は。

 

 ちなみに、名古屋にとっては、これは大変な問題で、今、たまたま調べておりますけれど、名古屋は、名古屋港だけで貿易黒字が5兆円と。日本中の貿易赤字が5兆から6兆。膨大な金が名古屋から、金じゃないんですけれど、物が出ていっとるわけです。貿易黒字ですよ。差し引きですよ、輸出入。

 

 じゃあ、そのお金は一体どこへ行ったという話ですね。これは、ナイアガラの滝よりすごい音を立てて、東京へ流れていっとるわけです。借りる人があらへんですから、日本国内で。という、日本国の経済というのは、実はこうなんだということを。オリンピックが、ものの見事に、日本は財政危機ではないということを証明したということですよ。

 

 ただ、私は、原発のことについては、ああいうふうに言われましたけれど、あまり言うといかんですけれど、本当なのかなと思っておりますけれどね。汚染水もそうですけれど。特に、今の甲状腺がんの話も、ちゃんと正直に言わんといかんだろうなというふうには思っております。

 

◎9月定例会について(その2)

(記者)

 800万円の話なのですが、先ほど市長がおっしゃったように、年収800万円を、要するに、市長給与についても、市議報酬についても、基本的には、特例とはいえ実現したと思うのですが、そういう点からすると、例えば、市民から見たときに、今度恒久化、要するに制度化するということの意味が、どういう意味があるのか。

 

 実質800万円で、今やっているわけですよね。それを、制度化を目指すということの意義付けというか、どういう意味があるのかということが、いまひとつ分かりにくいと思うのですが、そこをちょっと説明していただけると。

 

(市長)

 今、言葉をちょっと丁寧に使われたけれど、今回は、明日趣旨説明をやりますけれど、「恒久化」という言葉について。この間、某議員さんと話しとったら、「未来永劫を何であんたが決めるんだ」と。(私は)「何も決めませんよ」「そんなものは」と言って。

 

 市民の皆さんが納得する状況において、それは、議員さんが決めるんです。議会というのは、オールマイティーで何でもできますから、そのときにまた下げるなり、上げるなりするのは、それはまたそのときの状況なのであって、いわゆる「制度化」するということです。

 

 「制度化」というのは、法律的な、一般的な制度として作ると。いわゆる「あなただけ特別」ではないよという意味を。今言ったように、なぜそういうことをするのかということになりますけれど、私も、こういう制度については、自分だけ我慢してすればええとは思っていないんです。政治というのは、社会制度を作ることなのであって。

 

 そういう、800万ね、これは何べんも。根拠からすれば、何べんも言いますけれど、僕が市長選に初めに出た4年前の、賃金センサスというのがありますから、あれによると、当時60歳男性の大学卒が792万でした。

 

 792万。だから、800万と。市民と同じだと、平均。という制度で、政治をやる者は頑張ると。あと、ええ政治をやって、ちょこっとでも寄附を集めてやっていくんだと。寄附が集まらんようになったら、それは辞めて次の人にバトンを譲るんだという、そういう制度を作りたいんです、私は。

 

 となると、それはやっぱり一般的な法律であり、一般的な条例でありというのが、その目標になるわけね。自分だけ特例で、自分が終わったらもう終わりますということでは、僕が闘っとる政治の意味がなくなるんですね。そういう趣旨ですけれど。

 

 何で名古屋だけでやるんだと言われれば、それは、いわゆる地域主権ですよ、それこそ。地域主権ですよね。

 

 名古屋から始まっていって、ぜひ全国に広げていきたいと。これは、経済的効果がありますけれどね。800万でも、市民並みよりは高いですけれど。だけど、第一歩として分かりやすく、僕の800万はそういう根拠があって。

 

 64歳になりましたから、下がっとるんじゃないかと言われればあれだけれど、また変なことを言うと分かりにくいもんで、800万で、市会議員さんも同じ、僕のやつを全会一致で賛成したんだから、いっぺんやりましょうと、これで。それをやったって、あと600万あるんですから、政務調査費が。これの使い勝手もありますけれどね。

 

 今、僕は全部ね。この間の大変申し訳ないこともありましたので、これはいっぺん、僕らが。言っているんじゃないですか、減税日本で。言っていませんかね。全部、要するに、秘書の名前とか、それから、いわゆる何ですか、家賃を払っとる払い先とかというのは、全部実名できちっと公開すると。全部、本物の領収書を。

 

 今は1円以上になっていますけれど、そこが黒塗りになっちゃっとるでしょう。プライバシーだと言いますけれど、国会議員でもそうですけれど、いわゆる税金でもらっとる秘書は公開されております、全部。それが嫌な人は、別に私費でやればいいですから。そういう道がないわけじゃないからね。

 

 というようなことをして、やっぱり市民の皆さんに対して、アカウンタビリティーというか、説明責任をきちっと果たせる状況にすれば、あとは個人的に、按分という変なやり方じゃなくて、それは議員の責任で、100%だと思えばそれは100%と言えばいいし。いや、その中の何割かは、選挙運動をやるんだから、按分と言う方式かどうか知りませんけれど、形式的じゃなくてやるとかいうことでやっていけば、僕はできると思いますよ。

 

 そういう制度に早く変わっていって。議員さんが、市民代表として、市民の皆さんから、そうじゃなくても立派な人もいるんですけれど。一般的に、少なくとも過半数の議員さんが信用されるようにね。信頼される社会づくりを名古屋から発信していきたいと。だから、そういう制度を作りたいという意味で、「制度化」になるわけです。

 

◎県民税減税について

(記者)

 19日から愛知県議会が始まりますが、大村知事が言われている県民税の減税について、あらためて市長はどう思われますか。

 

(市長)

 これはぜひ、1年だけだと書いてあるというのが、書いてありましたけれど、それはそれでね。恒久の方がいいんですけれど、これはだけど、第一歩となりますから。

 

 しかし、一緒に公約してきましたので、私と。あのときは10%でしたけれど。しようがないですね、議会が5%なら、5%にするという場合も。議会が最高議決権者ですから。

 

 だから、そういうところを貫いていくということで、大変いいし、実際、本当に名古屋市と愛知県がセットになって、例えば5%でもいいですけれど、10%が一番いいんだけれど。県市民税10%減税って、どえらい大きいですよ。すごいアピールですよ、実は。日本中、増税だと言っとるんでしょう。

 

 安倍さんたちでも、ちょっと違う方向では、設備投資減税だと言っとるわけですよ、みんな、実際は。という流れの中で、きちっと減税して、「名古屋、愛知に来てもらったら、税金が安いよ」と、「商売もやってちょう。住んでちょう」と、堂々と言えますから。ものすごいアピール力ですよ、実は。だで、大変期待しとるし、実現してほしいですね。

 

(記者)

 その関連なのですが、10%ではなくても、名古屋のように、7%、5%と下がってきましたが、5%でもやるべきだと。

 

(市長)

 それは、やらないといかんです。

 

(記者)

 やることが大事だと。

 

(市長)

 変な言い方をされますけれど、じゃあ、1%ならどうかという問題じゃないでしょう。バナナのたたき売りじゃないんですから。だけど、5%だったら、やっぱり、日本ではないですから、なかなか。名古屋、愛知の発展のために。

 

 それと、一番大事なのは、何べんも言いますけれど、わしも怒っとるんだけれど、「実感がない、実感がない」と言ってよ。ラーメン屋に聞いたら、実感がなかったと言うけれど、中日ドラゴンズが優勝した経済効果は250億だと書いてありますよ。

 

 減税(の経済的な効果)は110億なんです、5%で。じゃあ、中日ドラゴンズが優勝したときに、ラーメン屋さんでラーメンの売り上げが増えた実感がありますか。中日が優勝した実感はありますよ。(ラーメン屋さんでラーメンの売り上げが増えた実感は)あらへんですよ、言っておきますけれど。

 

 だから、そういう面で言われたら困るということで、経済的な効果はあるに決まっとるわけです。110億なら、110億。それプラス、政治の基本的な心構えなんですわ。

 

 自分たちはパブリックサーバントとして、ぜいたくはしないと。口先だけじゃなくて、「市民目線だ、市民目線だ」といったら、給料も市民と同じでやってみやあと、いっぺんと。

 

 自分たちの身を切って、庶民の税金を1円でも減らすと。納税者に「サンキュー・ベリー・マッチ」を言うと。口先だけじゃないです。納税者に「サンキュー・ベリー・マッチ」を言うということは、口先だけじゃなくて、税金を減らすということですよ。これは、仁徳天皇以来からの、圧倒的な政治の根源をなすものなんです。政治を志す者の。

 

 聖書に書いていないかと調べたことがあるんですけれど、なかなか聖書には出てきませんでしたけれど。ちょっと調べますと、そういうことですよ。

 

 減税で戦争が起こったことは、聞いたことがありません、私は。増税で戦争が起こったことは、むちゃくちゃようけあります。

 

(記者)

 名古屋と愛知でタッグを組むことが大事だと、先ほど強調されましたが、最近、大村さんから、何かいろいろと相談を受けられていることがあられるそうなのですが、どんなことを相談されるのですか。

 

(市長)

 「あられる」というような、そんな敬語を使っていただくような雰囲気では、日ごろ、ないんですけれど。まあ、ええですけれど。

 

 それは、大村さんも苦しんでいますよね。それは、議会が圧倒的に権限を持っていますので。こんなことを言って、またぼやくわけじゃないけれど、議会は無党派なんです。市長なり、知事でも、両方選ぶ場合は。そうでしょう?

 

 議会は、いつでも過半数を組んで、市長の言うことやら何かを否決したら、市長はどうすればいいんですか、知事も。どうなっちゃうんですか、これは一体。解散できませんよ、衆議院なら解散できるけれど。

 

(記者)

 具体的には、税率についての進言をされているのですか。

 

(市長)

 進言というような、大それた……。

 

(記者)

 名古屋が先行事例ですから、そういった話は河村市長の方から。

 

(市長)

 大村さんも、国会議員も長いし、その道のプロですから、「とにかく、やり抜こまい」といって。

 

(記者)

 名古屋と愛知でやり抜くと。

 

(市長)

 「やり抜こまい」と。

 

(記者)

 「やり抜こみゃあ」。

 

(市長)

 うん。「やり抜こみゃあ」と。「レッツ・ゲット・トゥギャザー」と。そういうふうに言っとるんです。「政治の本随を見せよみゃあ」と、ここで。来年は、行政改革をやればできますから。

 

◎敬老パスについて

(記者)

 別の質問をいいですか。

 

(市長)

 はい。

 

(記者)

 本日の午前中に、今後の高齢者の生きがい施策のあり方検討分科会がありまして、最終案として、敬老パスの負担金の引き上げというのを答申されたのですが、来年度をめどにということなのですが、引き上げ幅というのは市長権限でお決めになるようで、市長として、敬老パスの高齢者の負担額の引き上げというのは、どれぐらいを考えていらっしゃるのですか。

 

(市長)

 私はまだ、「それはなかなか、そう簡単にはいかんぜ」と、この間、申し上げてきましたけれど。話が、僕の段階では。だで、私の認識では、まだこれからだと。

 

(記者)

 引き上げるかどうかについて。

 

(市長)

 も含めて。私の認識では、そう思っています。

 

(記者)

 現実問題、財政の、一般会計における負担が増えているわけで、その上限を設けたいというのも答申の1つだったのですが。

 

(市長)

 上限。

 

(記者)

 ええ。敬老パスに使う予算の上限を設けるべきだというのも、答申の1つだったのですが。どんどん増え続けていますので。

 

(市長)

 普通から言えば、そういうことでしょうね。139億ですか、確か。財政当局とか役所は、そう言うでしょう。問題は。役所は。

 

 だけど、もっと、ようけ(市バスに)乗ってもらって。空気を運んどるなら、みんなに乗ってもらった方がええというのがありますよ、考え方は。そうでしょう。

 

 交通局が大合理化をやって、便を減らすなら別ですよ。だけど、同じように走るわけでしょう。満員のときもありますけれど、空気をようけ運んどるんだったら、ようけの人に乗ってもらって、それこそ大須かどこか、覚王山でも、日泰寺でも、中村でもええけれど、おばあちゃんの原宿で、何ぞ消費してもらった方がええということもあります。と思いますよ、私は。

 

(記者)

 2年前の事業仕分けでは、負担金だとか年齢だとかの引き上げをすべきとして、市民から「見直し」の判定を受けているのですが。

 

(市長)

 それもあります。

 

(記者)

 そういうことも考えると、妥当かとも思われるのですが、この辺の判断は、いつごろをめどにやっていかれるのでしょうか。

 

(市長)

 これからですね。これからですわ。どれだけ増やしても、市バスへの補助金になってしまっては、何もならせんですけれどね。何となくね。

 

 どうもなかなか、役所が言っとるのは、バウチャー制度はお気に召さんようですけれど、もう1つの考え方から言うと、あれは1人4万ぐらいになるらしいね。3万じゃないかと思うけれど、4万ぐらいになると言っとったわね。

 

 4万円だったら、1つの考え方ですよ、4万円の交通バウチャーといって、タクシーにでも何でも使えるやつと、こちらの、いわゆる敬老パスと、選択制もあり得ますよね。どっちをもらってもええということで。考え方としてですよ。そういうのは、とらないと、役所のやつには書いてありますけれど。

 

(記者)

 そうなると市長は、4万円の、仮に4万円ですが、交通バウチャーと、それと同等の、4万円程度の敬老パスとの選択制にするというような意図があるということですか。

 

(市長)

 意図はね。そう言ってもらうといかんけれど、まだ意図まではいきませんけれど。議論の材料としては、それはあります。

 

(記者)

 そうなると、上限を設定するということになる。敬老パスの利用回数とか、利用金額の。

 

(市長)

 一番分かりやすいのは、バウチャーにすれば、今言った上限になりますよ。きちっと割ると、4万円かな、これは3万円台じゃないかと思うんだけれど。入倉(副市長)さんは4万円だと言っとったわな、確か。違うか。突然振ってはいかんか。分からんけれど。という。

 

 これは何でかというと、守山とか、いわゆる地下鉄や何かがない人からすれば、タクシーの方がいいし、敬老のタクシーがありますけれど、そこまでは不自由ではない方でも、タクシーに乗ってくれば、みんなで買い物でようけ持って行けますので。

 

 だけど、その代わり、市バスへのお金が減るということですから、交通局への。という話なんだよね。だけど、それが本当に現実的にできるかどうか、政治的に。

 

(記者)

 確認ですが、市長が先の市長選で訴えられていた、「敬老パスの堅持と利用拡大」というのは変わりないですか。

 

(市長)

 変わりありません。「もっと使ってもらおまい」と盛んに言っとるんだわ。空気を運んどるじゃないかと。どっちにしろ。

 

(記者)

 その答申は、どのように扱うことになるのですか。

 

(市長)

 それは議論の1つでしょう。

 

(記者)

 答申は「見直すべし」という方向性で、市長は真っ向から反対されて。

 

(市長)

 は?

 

(記者)

 市長は、どのような腹案が。

 

(市長)

 これから、これは大議論になるでしょう。

 

(記者)

 市長が市長選で公約された、「堅持」そして「利用拡大」というのは、その当時としては何を意味していたのですか。

 

(市長)

 それは、今言ったように、空気を運んどるなら、もっとようけ(市バスに)乗せて。年も、65歳でなくてもええじゃないかというのは、あり得るでしょう、1つ。

 

(記者)

 利用年齢の引き下げとか。例えば。

 

(市長)

 とかね、例えば。逆ですよ。普通の発想の逆なんですわ。それから、タクシーなんかも使ってもらえるようにすると。

 

(記者)

 交通機関の拡大。

 

(市長)

 交通機関だと、一般的に言うと、名鉄があると、JRがあると、そういう議論になりますからね。それですけれど、それもいっぺん精査してもええですけれど。

 

(記者)

 それと、交通バウチャーというのは、その「堅持と拡大」に入るのですか。

 

(市長)

 僕は、前から言っていますけれど。

 

(記者)

 そういうことも敬老パスの概念に、市長としては、入っていると。

 

(市長)

 入りますね、それは。選択制なら、便利な方を選ばれるから、それは消費者にとってもいいんじゃないですか。「わしは地下鉄はほとんど乗らせんだ」という人は、それはタクシー券の方を選ばれる可能性がありますわね。だけど……。

 

(記者)

 「堅持」の中に、利用料金の値上げというのは含まれるのですか。

 

(市長)

 利用料金の値上げは、私は、これはなかなか、「そうすぐにはいかんぞ」と言っておきましたけれど、この間は。

 

(記者)

 すぐといかん?すぐといかん?

 

(市長)

 なかなかすぐ、そのまますっと通るようなことは、なかなかならんのではないかということは言ってきましたけれど。

 

(記者)

 本日、答申が出ましたが、引き上げの可能性というのはかなり低いと。

 

(市長)

 分からんわ、そんなもの。そんなの、俺が言って、こんなところであれですわ。

 

(記者)

 市長のお心積もりは、それはできるだけ避けたいというふうにお考えになって。

 

(市長)

 それは、できるだけは避けたいですよ。負担となるものは。

 

 しかし、本当にね。よう考えると、本当にバスと、交通局だけでこれだけの手段があるというのは、ええようですけれど、ねえ。そこを使わん人との落差は、どえらい大きいですからね、こういう施策の場合は。

 

(記者)

 そういう意味だと、高齢者の35%が敬老パスを利用していないことを考えると、市民からは「見直し」という判定が下っていて、それでいて、なぜ利用拡大というか。いわゆる高齢者にもうちょっと身を切ってもらうような改革というのを、なぜお願いしないのでしょうか。

 

(市長)

 身を切ってもらうよりは、使ってもらえばええですけれど。139億の。上限を設定するんだったら。一応、139億だったと思いますけれど、ピークが。その中で使い勝手のええようにすると。現実の中で、交通局とのね。そちらの売り上げが減ることになりますから。

 

(記者)

 市長の中で、利用拡大とか敬老パス堅持という考え方の中に上限を設定するというのは含まれるということで、いわゆる、その中で自由にやってくれというようなことですか。

 

(市長)

 しかし、本当にようけの人が名古屋の都心に出てきて、おばあちゃんの原宿もできて、何か買い物で、タクシーで、みんな。

 

 この間、某テレビを見とったら、山奥の、それはバスですけれど、バスを廃止してタクシーにしとるところが出ましたわね。昔のお嬢さんたちが集まって、買い物に行って、待っとるんですわ、タクシーが。そこで買い物を積んで、帰ってくるというのをやっていましたので。

 

 例えば、そういうことになるとすると、それは増えてもいいですわね。お年寄りに消費してもらう名古屋をつくるということが出てくればね。

 

◎SLの客車について

(記者)

 先日から話題になっているSLの客車の話なのですが、結論を教えていただいてもよろしいですか。

 

(市長)

 結論はあまり、悲しいことですから、私は言う気になりません。こんな貴重なものを、もし壊されるとすれば、産業遺産の破壊ですので。全く残念だと。

 

(記者)

 今後、例えば、探していくというか、どういう方向で。先に例えば機関車を探していくとか、あるいは客車を先に、あるものから探していくのか。当然、諦めたわけではないと思うのですが、どのようなことをやっていくのですか。

 

(市長)

 客車の4両は、私の聞いたところでは、もう最後の4両だと。走っとるのはあるんですけれど。現状は、ああいうふうに壊される状況の中では最後でしたから、もうあれより古いのは出てきませんけれどね。走っているやつをもらえれば、別ですけれど。

 

 だで、いろいろそういう中で、一番大事なダイヤモンドがなくなったということでしょう。

 

(記者)

 ただ、逆に言うと、一番、何となく普通の市民の方からすると関心があるのは、機関車のことだと思うのですが、機関車は、ある程度めどを付けて、例えばいつごろまでにやりたいとか、何か目標みたいなものはあるのですか。

 

(市長)

 いつまでというのはありませんけれども、早いところ、特にデゴイチなんかについては、着手したいというのか、予算をちゃんと立てないといかんもんで、あれですけれど。

 

(記者)

 ただ、図らずも今回、これのことで、課題もある程度見えたと思うのですが。例えば、こういうところに課題がある、こういうところに課題があるという。

 

(市長)

 課題は大見えですね。だから、こういうものを引っ張っていくセクターをつくらないといかん、市役所の中に、まず。

 

 いわゆるエンターテインメントといいますか、面白いまちをつくるというセクションは、ないと言うと怒るか分からんけれど。市民経済局やらコンベンションビューローが。

 

 それが、他の、住宅都市局なり、そういうところにも行って、全体の大きいエンジンとなっていく、そういうセクションはないですね、名古屋には。ないんです。

 

 わしが1人で、わあわあ、わあわあ言っとるだけだけれど、どうしても、特別秘書もありませんし。後手になるんですよ、電話ばっかりしとったって。記者会見もせんならんしということになるでしょう。

 

 だで、そういうところをつくらないと、やっぱり名古屋は。三男坊なら、ええですよ。東京、大阪、名古屋で、こうやってやっていく、普通のまちならええけれども、オリンピックも見据えながら、相当魅力のある名古屋をつくろうということになると、そちらが要りますね、まず。引っ張っていくところが。

 

 名古屋城の問題もそうですわ。天守閣の問題だって、議論しとるのか、しとらんか、分からせんですけれど。ここで言うと何ですけれども、どうも私の、まあまあ、そのうち分かってくるでええけれども、どうもオリンピックが決まると、江戸城の天守閣の復元をやるという説も有力です。

 

 向こうは、だけど、図面1枚しかありませんので。名古屋城は、ご承知のように20年かけて、ものすごく詳細なやつがありますので。本物になるんですけれど。そういうようなことで、後手後手に回りますね。非常に残念だということでして。

 

 (SLの客車の)修理代については、いろいろ議論がありますけれど、よう分かりませんが、市役所の方に言ってやったけれども、何か全部ぶっ壊して、初めと同じようなものを造ると1億円ぐらいかかるって。「そんなことは当たり前だ」といって。「それは新造なんだよ」といって、「何を考えとるんだ」と言いましたけれど。「違うだろうが」といって。それはね。

 

 アスベストの、要するに、普通にあるものをですね。これは某議員さんが言ってみえたけれど、あそこのリニア・鉄道館にあるのは、500万で直したというのもありますし、僕が聞いた人は、2000万あれば大体直るんじゃないかと。

 

 だけど、それが実際、鉄道を走れるかどうか。これはまた別個に、鉄道事業法の許可の問題がありまして。屋根と両壁を鉄板同類ので造らないといかんと書いてありますが、それが木では絶対いかんという意味ではないと言っていましたけれど。木でも、今、ものすごい強い強度のやつがあってですね。そういう、また別個のハードルが要りますけれど。

 

 しかし、大変残念だし、名古屋のあれですわね。あおなみ線、それから、JR名古屋駅が、ものすごい駅に変わった場合ですよ、仮にリニアが来て、新幹線があって。その場合に、そこに蒸気機関車と旧型客車が走っているというのを想像したときに、名古屋のまちに対する、情緒というか、まちの分厚さを感じますわね。

 

 ええまちだなと。しっとりした。そういう魅力をつくらんことには、いかんと思いますよ、私は。ピカピカばっかりでは(いかんと思います)。

 

このページの作成担当

市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
電子メールアドレス: a3136@shicho.city.nagoya.lg.jp

ページの先頭へ