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平成25年8月1日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2019年10月31日

ページID:48343

報告事項

  • 「指定都市市長会議」と「国の施策及び予算に関する提案活動」の感想
  • 市長の海外出張について
  • 名古屋城本丸御殿積立基金について

名古屋城公式ウェブサイト(外部リンク)別ウィンドウ

  • 「陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト」記念銘板除幕式の実施について
  • 蟹江町「須成祭」への無料運行バスの実施について

会見動画

報告内容

◎「指定都市市長会議」と「国の施策及び予算に関する提案活動」の感想

 おはようございます。8月1日(木曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 まず、先週7月24日(水曜日)に、指定都市市長会議に出席してまいりまして、会議では、地方分権改革や大都市制度の推進、生活保護制度の見直し、地方交付税削減への対応など、指定都市を取り巻くさまざまな課題について首長さん方と議論を交わしてまいりました。

 

 6月に国の地方制度調査会から内閣総理大臣に提出された答申において、都道府県との二重行政解消に向けて指定都市への事務の一元化が盛り込まれるなど、一定の方向性が出され、大都市制度が脚光を浴びているところでもあります。

 

 名古屋市としても、真の分権型社会の実現に向けて、これまで繰り返し問題提起を行ってきた県費負担教職員の給与問題をはじめ、山積するさまざまな課題に対して、まさに行動していくときであると考えております。

 

 7月26日(金曜日)には、指定都市を代表して、藤田市会議長とともに国土交通省に出向き、鶴保(つるほ)副大臣と面会し、指定都市共同提案を行ってきました。

 

 副大臣からは、笹子(ささご)トンネルの事故を受けまして、省庁横断で副大臣級のプロジェクトチームを作り、インフラの老朽化対策の推進を図っており、しっかりとしたリーダーシップを発揮して進めていくとの力強いお言葉をいただきました。

 

 県費負担教職員の給与問題は、何十年やっとるか知りませんけれど、これこそ、「会議は踊る、されど何とか(進まず)」というのがウィーン会議でありましたけれど、どうなっとるんだということで。

 

 名古屋で言いますと、県費でもらっとる(と言っても)、まあ、名古屋市民の方はご存じないかも分かりませんけれど、学校の先生の任用の人事権は市がやっとって、給料のお金は県が持っとると、こういう話ですわ。国もそこに入っていますけれどね。

 

 要するに、会社で言うと、社長は大体人事権を持っておりますけれど、給料が払えんという。給料が払えん社長だというような認識を持ってもらえばええということだけれど、こんな何十年もやっとってどうするんだと。

 

 名古屋は、(県費負担教職員が給与として)もらっとる金が715億円ですわ。ほんで、県に払っとる、名古屋市が代理徴収していますけれど、県民税というのが、住民税の4割ですけれど、これが大体1000億円になりますので、これを相殺すれば済みじゃないかと。

 

 1000億円払って715億円ですから、要するに、1000から715を引く、285億円か。を払うだけにしておけば済みでないかと。それを4年ぐらいやって、その中で独自財源を考えるだわなと。

 

 県民税の支払いの方が少ないところは、その分、交付税措置を受けると。そうすると、1円まできちっといきますので。財源でやりますと、ずれますわね。幾らか。そんなことでやっとってはしようがないがやと言っとるんですけれど、それは違法ではないかと。違法でない、こんなことはといって。

 

 そう言ってありますんですが、なるほどなという話にはなっとりますけれど。これは学校の先生も賛成だということですわね。自分らは名古屋市におりながら、名古屋市の職員でありながら、給料は県からもらっとるというと、どうもよそごと的になるということで。

 

 今日、ちょうど第1回の、この間のいじめ問題についての第三者委員会が開かれますけれど、あれと因果関係がどこまであるか分かりませんけれど、そういうことを言う人もいますね。やっぱり市の職員として、集中力がですね。

 

 皆さんでも、人事は上からで、給料は違うところからもらっとるということですね。これは何なんだと。私はどこの社員だということになるので。

 

 当たり前のことではありますけれど、延々と続いとるんでね。誰か、この議論だけすると言って生き永らえとる人がおらへんかしらんと思って。そのくらいの感じですけれど。

 

 そんなことでして、名古屋市も国の動きに合わせまして、安全・安心で快適な暮らしのために、着実に対応していきたいと考えております。

 

 また、昨日は、平成26年度の国の予算に向け、本市の独自提案に関する活動を行ってまいりました。

 

 内閣府、国土交通省、文部科学省、総務省の政務三役および事務方のトップ等に対し、「震災対策の推進」「名古屋港の整備推進」など本市の施策を丁寧に説明し、必要な財政措置を求めてまいりました。

 

 特に、総務省では久しぶりに新藤総務大臣にお会いしまして、これはどえりゃあ懐かしかったですね。要は選挙区を分けまして、主に新藤さんでない方ばかり応援しておりましたので、何だけれど、よういろんなところで会いましたんで、懐かしいなという話ですけれど、名古屋市の取り組みについて十分ご理解をいただきまして、しっかり対応していく旨の返事をいただきました。

 

 今後とも必要な財源の確保に向け、引き続き努力してまいりたいと存じます。しゃべっとる感じにおきましては、私がいつも言っとるんだけれど、あまり言いたくないけれどという話で、名古屋市の上納率というやつは、ぜひマスコミの皆さんも、新顔もぎょうさんござるでよ、頭に入れておいてもらわないといかんので、それも、全員にまず冒頭一発言ったったんですわ。

 

 要するに、沖縄とか北海道とか、一般的に補助金を、交付税をもらっとるところはようけあると言われますわね。それなら誰が払っとるんだと、その交付税をと。アラブの王様かと。違うということになると、国内でもらっとる人がある以上、払っとる人がおるだろうがねといって。

 

 誰が払っとる。名古屋は交付税を65億円もらったから、これは扶養家族かねといって。もし名古屋が扶養家族だったら、その扶養をしとるのは誰ですかということになるんだわ。財務省の役人が自分のポケットマネーでやっとるんですか。違うでしょうがといって。

 

 その話をまず冒頭言うと、みんな知らんですね。意外と。知りませんよ。国の国会議員をやっとると、自分の金だという気になるんですわ、これが。何となく。

 

 これはしょっちゅう言っていますけれど、この間、政令指定都市で、20市ありますけれど、どれだけ上納しとるかと。皆さん、市民の集めた税金ですわね。国税、県税、市税、ありますけれど、どれだけ国に上納しとるかという比率を出しまして。

 

 東京はトップですけれど、東京みたいなのは当たり前で、首都があれば。首都があって、ニューヨークとワシントンが一緒になれば、トップになるのは当たり前だ。そんな威張るなっちゅうの、まずこれが。

 

 それで、政令指定都市で上納率1位は名古屋ですので。別に威張ってはいかんけれども、しかし、頭に置いといてもらわないといかんのですわ。自分のところで使っとる税金は33%で、67%は。市民の皆さんですね。市役所じゃないですよ。市民全体の経済です。市民の皆さんがお払いになりました税金の67%は、国と県の方に上納されております。

 

 第2位は、自分のところで使っとるのが39%、上納が61%。どえらい開いて、名古屋はトップなんです。上納率が。

 

 第2位はどこかということは言わんといてくれということになっていますので、これは、何で言ったらいかんのか分かりませんが、これを公表するときに議論があって、嫌だというところがあったんですわ。指定都市市長会で。

 

 何を言っとるのと。誤解されるといかん。テレビのコメンテーターも知らん人ばかりだがやといって。何か、名古屋が65億円交付税をもらっとるで減税するのはおかしいとかね。名古屋に一般会計で1兆8000億円、名古屋市債があるで、名古屋市は借金漬けだとかね。何を言っとるんだといって。どこか稼いどらな、どこかに交付できんですよ。言っておきますけれど。

 

 ということで、名古屋市で言いますと、国税だと1兆5000億円上納しとって、交付税が65億円ですので、0.4%じゃないですか。確か、上納する国税の、1兆5000億円の。

 

 自分のところの払っとる税金の0.4%を還付してもらっとるということなので。それはどういうことかというと、本当にそれだけ、まず総額丸ごと、ほとんど丸ごと国家上納主義だということです。日本の国家は。

 

 そこをちょっと間違えんようにしてもらいたいということをまず言って、それから、名古屋港は今、5兆円を超えて6兆円の貿易黒字だと。日本中、5兆円から6兆円の貿易赤字になると言っとるときにですよ。名古屋港単独で5兆円から6兆円の貿易黒字と。これはちゃんと考えておいてちょうよと言ったら、なるほどと。そういうことですかといって。

 

 名古屋のお金が国へいったん入ってきて、それを皆さんに分配させていただいとるというお話がまずあって、これを言っておかないといかんのです。

 

 これもまたよく言っておりますけれど、大事なのは、(名古屋市は)今言ったものすごい担税力のある自治体ですけれど、それは市役所ではないんです。市役所は総務部ですから、そこの。実際、納税、担税しとる人たちは、ラーメン屋のおやじであり、焼き肉屋のおやじであり、そういう人たちの汗水垂らかしてやった名古屋株式会社が担税しとるんですよ。

 

 日本中のテレビで朝から晩まで、借金だ、借金だといって。あれは総務部のことを言っとるだけなんですわ。そこをまず力まないと、日本中、こんなあほみたいな報道を延々とテレビでやって、借金漬けだといって。あれは総務部の報道なんです。本体の名古屋で言えば、名古屋株式会社は14兆円という、GRPといいますけれど、ちゃんと稼いどるんですわ。

 

 名古屋の会計は、企業会計まで全部入れると2兆5000億円ぐらいですけれど、重複を外すと1兆5000億円ぐらいのことであって、14兆円というと、大体、重複を外した場合は1割ぐらいを総務部が持っていると。その総務部の中で、市債が、全部だと3兆円ぐらいありますね、確か。もうちょっとあったかと思います。水道とか、ああいうのを入れると。

 

 ということをまず力んでまいりまして、その他に言いましたところでは、とにかく災害のことを考えると、リダンダンシーとか言いますけれど、(首都の機能を担える場所を)他にもう1個作ろうかというんだけれど、一番ええのは、臨時国会を名古屋でやることだぜと言ったら、妙に皆さん、納得されていましたね。

 

 自画自賛ではないかという説もありますけれど、そんな感じ。なるほどなといって。ということで、それはど真ん中にあるということね、名古屋が。

 

 それから、災害のときのリダンダンシーというと、すぐ起動させないといけませんので、非常用電源ですわね。原発で言えば。それだったら、しょっちゅうやっとらないといかんのですわ。ほんだで、一番ええのは、名古屋のちょうどここの辺(名古屋市役所周辺)のところですね。

 

 名古屋のまちというのは、ちょっとあまり言いにくいことだけれど、真ん中で割りますと、西の方は伊勢湾の扇状地といいますか、伊勢湾台風の大変被害があったところで、これはよっぽど考えて対策を打たないといかんけれど、東の方は地盤が固いわけですわ。名古屋城から、ちょうどここらですわ。

 

 ここはちょうど丸の内と同じだけ、広さがあるらしいですね。だで、ここで臨時国会をやっとりゃええがやといって。で、国際会議場があるでしょう、白鳥。あそこで国会をやればいいですわ。もうできますから、すぐですね。役所がみんなあるもんだで、すぐ起動できるということで。新幹線に乗って、降りればすぐだしね。

 

 ということを盛んに言ったら、なるほどと。ほうと。それは頭に入れておくわということでして、これは皆さんの脳裏には刻ませていただいたかと思いますが、ほかっておくと、東京、大阪ばかりになるでいかんぞということを、大変力んでまいりました。

◎市長の海外出張について

 本日は4点ご報告いたします。1点目に、私の海外出張について、ご報告です。

 

 現地での各種公式行事などに出席するため、8月4日(日曜日)から8月13日(火曜日)までの10日間、シカゴ市、メキシコ市、ロサンゼルス市へ出張いたします。

 

 全体の行程については、お手元の資料をご覧くださいませ。主な予定としては、シカゴ市では、中部国際空港株式会社とともにユナイテッド航空を訪問し、新規就航に向けたセールス活動を行います。

 

 メキシコ市では、昨年12月に新たに就任されましたメキシコ市長を表敬訪問するとともに、昨年度行った東山動物園とチャプルテペック動物園の姉妹動物園提携を記念して、ホンドタヌキ2頭とアカカンガルー2頭を寄贈してまいります。また、メキシコ市からはメキシコウサギ10羽を頂く予定です。まだ来ておりませんが、今月中には来るだろうと言われております。

 

 ロサンゼルス市においても、今年7月に新たに就任されましたロサンゼルス市長を表敬訪問するとともに、ロサンゼルスにおけるいじめ対策や教育委員会制度などについてということと、もう1個、ロサンゼルスって、区役所がないんですわ。だで、市会議員さんが、区長と言ってはちょっと違うみたいですけれど、区の代わりに、カウンティ(郡)がありますわね。いろいろ。

 

 だで、市会議員さんが、地域代表で、小選挙区ですから、みんな。15人しかおりませんけれど。ちなみに3期12年で終わりです。

 

 という市会議員さんが、どうやって行政と一緒にといいますか、やっとる部分がどうあるんでないかについても見てこないといかんぞよと言ってあります。

 

 それから、もう1個、いじめ対策で、今日から(市立中学生生徒の転落死に係る検証委員会で)議論がスタートすると思いますけれど、同時に私も、放っておけませんのでやっておりますけれど、要は、先生方が早く気付かないといかんわけですね。こういうbullying、いじめに。気付いたときに、要するに加害者ですわ。加害者に、早くアプローチをどうやって取っとるかと。それと、家庭訪問しないといかんわね。

 

 ところが、例えば、モンスターペアレンツと言われるようなところだったりすると、怒鳴られて、「お前、ばかやろう、俺んところの子どもに何を言いに来た。ばかやろう」とかなって、びびってしまって、事なかれ主義に陥る可能性もあると。だで、そこは先生だけでやり切れるものかと。そもそもね。

 

 加害者、ないしは加害者のファミリーへのアプローチですわ。一刻も早くやらないといかん。今回のことを見とっても、前からもそうですけれど、私は、これが一番大事だと思っていますね。先生だけでは無理なんでないかと。もうこれは。

 

 ということがありまして、ロサンゼルスではどうやってやっとるのかと。そこのところをしっかり見聞きしてまいりたいというふうに思っております。ええところは、すぐ名古屋の行政に、直ちに生かすというふうで。

 

 いつまでも教育委員会と学校の先生と校長をぼろかすに言って、テレビで決まったコメンテーターがまた出てござって、また隠蔽体質だといって、ぼろかすに言って、大体七十五日たつと忘れられていって、また次の子どもさんが命をなくするという大不幸を繰り返すというふうにはしないと。名古屋ではですね。

 

 そういう決意を持ちまして、しっかり見てまいります。税金を使って行きますので、成果を必ず出すようにしたいと思います。

 

 また、二世週祭をはじめとする各種行事を通じて、ロサンゼルス市との友好関係を深めてまいります。ミス二世はなかなかええですよ、見に行ってみますと。日本ではああいうのを気にされておりますで、どうもいかんようですけれど、えらいべっぴんさんが出てござってね。

 

 やっぱり自分でしゃべるのが面白いね。ちゃんと英語でしゃべるで、向こうの、(私が使うような)名古屋弁の英語じゃ、名古屋言葉の英語じゃないで分からせんですけれど、何かえらいことを言っとるなというイメージはあります。出てきて、やっぱり外人らしい、インディペンデントであるということを非常に強調するものがありまして、あれは見に行くとなかなか楽しいです。ミス二世を選ぶセレモニーね。

 

 去年の人もべっぴんだったけれど、3年前かしらん。マリリン・モンローにそっくりな、どえらいべっぴんだったですけれどね。びっくりこきましたけれど、この人から言われたのが、例の、「河村さん、日本人って中国でひどいことをしたんだね」と。「ええっ」といって。公式行事ですよ、何べんも言いますけれど。そこの大津通のところで、英語でしたけれど、わしも一杯飲んどったけれどね。

 

 ほんで、「何? それ」って言ったら、「いや、高校の教科書に書いてあったもの」と言うもので、びっくりして調べたら、その例の南京、「Rape of Nanjing」、40万人の中国人を死に追いやったということが高校の教科書に実際書いとって、びっくりしましたよ。

 

 それはまあいいんですけれど、過去、そういうことがあった。ミス二世って、ただすっと来るだけじゃなくて、ちゃんとそういう意見も言う人たちです。偉いもんだなと思ったね。ああいうアメリカ人のええところは、本当に学ばないといかん。ちゃんと言いたいことを言うということを、深く感じております。

 

 そういうために、地域委員会なんかを始めたんですけれど、なかなか苦しんどるのが現状と。日本に民主主義を根付かせるのは、苦しいけれど、やらないといかんと。

◎名古屋城本丸御殿積立基金について

 2点目に、「名古屋城本丸御殿積立基金」について、ご報告いたします。

 

 現在、玄関・表書院を公開しております名古屋城本丸御殿につきまして、平成14年度から募金を開始いたしました「名古屋城本丸御殿積立基金」の寄附総額が、目標額の50億円を超えました。

 

 一言で50億円と言いますけれど、大変な金額でして、市民・企業・団体の皆さまから3万件を超えるご寄附を賜り、目標額を達成できましたことを、深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

 今後も寄附金の募集は継続して行ってまいりますので、名古屋城本丸御殿へのより一層のご支援・ご協力をお願いいたします。

 

 なお、名古屋城では、本丸御殿の公開に伴い、9月1日(日曜日)まで、開園時間を午後6時30分まで延長しております。

 

 併せて、夏休み期間中の土曜日および日曜日限定で、午前9時と午後4時から本丸御殿に入館される中学生以下のお子さまに、先着で名古屋城グッズをプレゼントしておりますので、朝と夕方の涼しい時間帯に、ぜひ本丸御殿にお越しください。

 

 ということですけれど、この問題につきましては、深い問題が潜んどるということは、またあらためて皆さんに強くご報告を申し上げないといかんと。今日は、50億円を、サンキュー・ベリー・マッチという日ですので、これとはちょっと日を改めまして、観客数がどうなっとるか等のことにつきまして、私の怒りを込めたメッセージをまたお話をさせていただきたいと思っております。

 

 それから、いろいろ、この間、尾張名古屋の皆さんとも話しておりましたけれど、やっぱり天守閣をやらないといかんですね。名古屋は。繰り返しますけれど。それも、早くやらないといかん。天守閣の木造復元。やっぱり名古屋人の誇りとしてね。

 

 やっぱり誇りのない都市はいかんのですわ。産業は産業で素晴らしいですけれど。これはまたあらためて。

◎「陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト」記念銘板除幕式の実施について

 3点目に、「陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト」記念銘板除幕式の実施について、ご報告いたします。

 

 これは、昨日もずっと各役所、国の関係を回るときに、全部お話をしてまいりましたけれど、皆さん一様に大変褒めていただいて。だけど、知らん人がおったね。名古屋から陸前高田市にこうやってミニ市役所みたいなのを作って長期に応援しているというのを。知らん人がおりましたので、ぜひ、名古屋の極めて優秀はジャーナリストの皆さんにおかれましては、きちっと報道していただくようにお願いします。

 

 このプロジェクトは、名古屋市が実施している陸前高田市への「丸ごと支援」がきっかけで、陸前高田市の子どもたちを勇気づけたいという、市民や企業の皆さまの思いから実現いたしました。

 

 平成23年度と平成24年度の2年間で、全額寄附によりまして、陸前高田市の中学生420名の中学生を招待することができました。これは実話ですけれど、初め、陸前高田市へ行くときも職員の皆さんが言いかけたんです。これは、職員の皆さんもたまにはええことをやるということだろうと思いますけれど。

 

 名前を言うのはちょっとややこしいですが、僕がおりましたら、「市長、陸高の中学生が修学旅行に行けんで、かわいそうだし、元気づけないといかん」と。「笑顔の1つもプレゼントしたいで、名古屋に招待できんでしょうかね」といって。「二泊三日ぐらいでどうですか」と。

 

 「金はどうするんだ。税金か」と言ったら、「それは市長、寄附で集めましょう」と言うもんだで、「寄附といったって、そう集まらせんぞ、そんなもの」と言ったら、「何を言っとるの。いつも減税で寄附だと言っとるじゃないですか」と言うもんで、「ほんなら、ええよ。やるのは賛成だ」ということで。

 

 ちなみに、このお金に関しましては、3200万円ぐらいだと思いますけれど、これは、普通は財界とかに頼むんですけれど、そういうことは行っておりませんので。

 

 全額、街頭募金と、皆さんの報道を見られました(方で)、一番多い方は400万円です。昔のお嬢さんですけれど。それから、2番目は300万円で、昔のお嬢さんです。両方とも匿名でということで、名古屋市民の方の、本当の寄附といいますか、ありがたいことですわね。

 

 何でこんなにようけ寄附してくれるのと、その昔のお嬢さんに言いましたら、要するに、例えば、某大きい団体とか何かに寄附すると、「どうなったか分からんといろいろ言われるでしょう」といって。だで、「今度、河村さん、これは本当に陸前高田の中学生に全部使われるんでしょう」「いや、そうだよ」といって。

 

 ほんだで、1回目に来てみやあといって。匿名だで、はっきりさせず1人おみえになりましたけれど。ほんだで私は、そうやってきちっと使い道が明らかになって、中学生がみんな元気を付けるためだったら、本当に寄附するとうれしいものということで、寄附していただいたというお金でして。

 

 この記念としまして、ご協力いただいた皆さまに感謝の意を表するとともに、今後の名古屋市と陸前高田市の子どもたちの末永い交流を願い、子どもたちの交流が始まった場所である名古屋城に記念銘板を設置することといたしました。

 

 8月3日(土曜日)午前9時30分から、名古屋城天守閣地下1階エレベーターホールにおきまして除幕式を行います。陸前高田市の小学生と名古屋市の小学生にも参加していただきますので、両市の将来を担う子どもさんたちには仲良くなってほしいと思っております。

 

 また、これまで招待した陸前高田市の子どもたちは、皆さん名古屋のことが大好きになってくれたと聞いております。銘板には子どもさんたちの写真も載せますので、大人になって、子や孫を連れまして名古屋へ銘板を見に来てくれましたら、こんなうれしいことはないということで。

 

 わしはまだ見ていないんですわ。ただ、写真を全員、420人のを入れないといかんぞと。それと、寄附してくれた人の、匿名の人は別ですけれど、分かる限りにおきまして、全員ざっと名前が入っておりますので、ご寄附された方も、ちょっと名前を見ていただいて、若干誇らしげに思っていただければ、これはこれで大変ありがたいと。

 

 また、陸前高田の中学生が、今15歳ぐらいですから、僕の年になるまであと50年たちますけれど、50年たって、じいちゃん、ばあちゃんになったときに、50年後、「これ、俺だがや」といって、この写真を見てですね。「ああ、名古屋の人のおかげで、ええ思いができたな」と。「サンキュー・ベリー・マッチ」と思っていただければ、本当にありがたい。

 

 陸前高田市の子どもさんには立派になってちょうというシンボルとして、皆さん来ましたこの名古屋城のところにこれを飾りまして、末永く、名古屋城が、天守閣が本物になりました後もですね。法隆寺が1300年残っておりますので、木造は1300年必ず残りますから、そんな名古屋と陸前高田のええ関係をね。

 

 公務員の皆さんにも、わしは公務員バッシングの時代だで、こんなええことができるのはこれで最後だぞと言っとるんですけれど、といういい思い出のこの記念銘板を設置することができました。

 

 それもこれも、繰り返しますが、本当に市民寄附で、寄附していただいた皆さんのおかげですので、本当にサンキュー・ベリー・マッチということです。

 

 今後は、このプロジェクトが契機となりまして、平成24年5月に両市の教育委員会で締結されました「絆協定」に基づきまして、双方向の子どもたちの交流がさらに広がっていくことを願っております。

 

 これを見とって思うんだけれど、産業が、陸前高田市は一次産業中心ですので、名古屋と大きく違いますので、かえってええんですわ。ほんだで、非常にね。職業訓練も好評でした。陸前高田市の子どもさんたちからすれば、名古屋のハイテク関係の飛行機だとか、それからホテルとか、ベッドメイキングをやったかどうか知りませんけれど、力になっていただいて、ようけの企業の方に。

 

 病院が良かったわね。それがきっかけになって、陸前高田市から名古屋市立大学の看護学科でしたか。2人、名古屋市立大学の看護学科へ特別枠で入っていただくという制度ができまして、ええことができましたということです。

◎蟹江町「須成祭」への無料運行バスの実施

 4点目に、8月3日(土曜日)に蟹江町で開催されます「須成祭」(宵祭)への無料運行バスを、今年も実施することとなりましたので、ご報告いたします。

 

 これは、近隣市町村との連携強化を図るという私の考えに賛同していただきました蟹江町の横江町長さんからご提案いただいて、蟹江町と名古屋市の連携・協力により、昨年実現した事業です。

 

 私としては、今年も引き続き行うことができるのは、尾張名古屋共和国の大きな成果だと思っております。

 

 無料運行バスは、先着100名様限定でして、八田駅から出発しまして、当日運行する2台のうち1台は、三英傑デザインバスを使用いたします。

 

 本日は、特別ゲストとしまして、河瀬副町長さんにお越しをいただいていますので、どうぞ須成祭のPRをお願いしたいと思います。副町長さん、どうぞこちらへおいでいただきまして。どうも、Welcome,Deputy Mayor。

 

(河瀬副町長:皆さん、おはようございます。蟹江町の副町長の河瀬と申します。本日は、町長の横江が公務で出張しておりますので、代理で来させていただきました。日ごろ名古屋市の皆さまには、大変蟹江町はお世話になっております。この場をお借りしまして、厚く御礼を申し上げたいと思います。

 

 蟹江町は、名古屋の西に隣接しておりまして、電車でお越しになる場合は名古屋駅から10分で蟹江町に着きます。また、車でお越しになる場合は、高速道路を利用されますと、約20分で蟹江町に着くことができ、非常に利便性の高いまちでもあります。また、名古屋市は蟹江町民にとっても生活圏の一部でありまして、大変さまざまな形でつながりを持っていると思っています。

 

 そして、蟹江町は非常に歴史のあるまちでして、名古屋市と同じように120年の町制を有しております。その中でも、特にこれからご紹介いたします須成祭は、400年という歴史を持つ、由緒ある、伝統ある川祭りです。

 

 この須成祭が、昨年の3月に国の指定重要無形民俗文化財に指定されました。このことをきっかけに、名古屋市の協力を得まして、この宵祭に名古屋市の市営バスを直行便として運行させていただきました。その際には、名古屋市民の多くの方が須成祭に参加をいただきまして、大変須成祭の雰囲気を味わっていただいたと思っています。

 

 また、その際、この河村市長様が市バスに乗っていただきまして、直接お祭りに来てくださいました。)

 

 敬語は結構ですから。呼び捨てにしてちょうだい。

 

(河瀬副町長:ご覧のように、このフランクな人柄で、私ども蟹江町民とコミュニケーションを取っていただきまして、この須成祭に花を添えていただきました。誠にありがとうございました。

 

 そこで、私ども蟹江町は、この8月3日、今度の土曜日に、また須成祭を開催いたします。この宵祭におきましても、今回、河村市長の協力によりまして、市営のバスの運行を直行便として考えております。ぜひとも、1人でも多くの名古屋市民の皆さまがこの須成祭に参加をしていただきまして、また、この蟹江町をよく知っていただきたいと考えておるところです。

 

 蟹江町は、今、この須成祭に限らず、名古屋市とさまざまな連携を模索しております。今後も名古屋市民の皆さまのご協力を、よろしくお願いを申し上げたいと思っています。

 

 さて、私どもは、今日は職員を連れておりますので、この須成祭の祭りの実態と運行について、ただ今からPRをさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。)

 

(蟹江町職員A:私からは須成祭のご紹介をさせていただきます。須成祭とは、蟹江町北部の須成地区に伝わる伝統的な川祭りで、約400年の歴史があります。毎年8月第一土曜日に宵祭が、翌日の日曜日に朝祭が行われます。宵祭ではちょうちんで飾られた巻藁船(まきわらぶね)が、朝祭では人形を載せた車楽船(だんじりぶね)が蟹江川に浮かび、とても美しい姿を見せます。

 

 この須成祭は、約100日間にわたり、神事をはじめとした数々の行事が続くことから、別名「百日祭り」とも呼ばれています。名古屋市民の皆さま、ぜひこの須成祭の幻想的な光景をご覧ください。)

 

(蟹江町職員B:私からは、須成祭での市営バスの運行についてご案内させていただきます。8月3日(土曜日)の夜に行われます須成祭の宵祭に、名古屋市営バスを運行します。1便ですが、2両のバスを祭り会場まで直行で運行いたします。午後6時から、地下鉄八田駅の改札口付近で、このバスに乗車いただくための整理券をお配りいたします。

 

 乗車は先着100名様で、午後6時25分に出発します。ご乗車いただいた方には、蟹江町のオリジナルグッズをプレゼントいたします。また、お帰りは八田駅までお送りいたします。名古屋市民の皆さま、ぜひこの市営バスに乗って、蟹江町の須成祭にお越しください。)

 

 そのグッズというのは何ですか。もらえるやつは。

 

(蟹江町職員B:ペンです。蟹江町のオリジナルのペンです。「かに丸くん」が付いた。)

 

 (演台の上のかに丸くんの人形を指して)これか。この人形じゃないのか。ペンかね。

 

(河瀬副町長:残念ながら。)

 

 いやいや、ありがとうございます。ぜひ私も行って。去年かね、おととしになるかね。

 

(河瀬副町長:いや、去年です。)

 

 去年かね。

 

(河瀬副町長:はい。)

 

 だけど、ぎょうさんの人がね、こうやって。

 

(河瀬副町長:はい、本当にたくさんの人が。)

 

 ええ。皆さんの、記者のおかげだと思いますけれど、ようさんの人が来てくれて。倍ぐらいになったんじゃないかって。

 

(河瀬副町長:はい、おっしゃるとおりです。)

 

 ええ。何か、言っとってね。国府宮のはだか祭なんかと全然違う、非常に。

 

(河瀬副町長:そうですね。また雰囲気のある。)

 

 鎮魂といいますかね。

 

(河瀬副町長:はい。)

 

 よう分かりませんけれど、これはちょうちんが、今、百八つだと言っとったか。何やった。

 

(河瀬副町長:365個、巻藁船の周りですね。)

 

 周りにあってね。

 

(河瀬副町長:はい。ここで中心に。)

 

 中心にあれ(如意竹)があって、12個のあれ(提灯)がある。

 

(河瀬副町長:はい。)

 

 あの辺は、昔から災害も結構多かっただろうし、それから戦国時代なんかも、ものすごい、殺し合いという言い方は悪いけれど、戦いが、戦が続いたところなもんでね。ようけの人が亡くなって、そういうみ霊をお慰めすると。

 

(河瀬副町長:も含めてですね。)

 

 そういうことだわね。そんな感じがしましたね。ぜひ皆さんもお越しいただきまして。

 

(河瀬副町長:ぜひ一度お越しください。)

 

 ええ。ぜひ一度、非常になかなか雰囲気のあるね、お祭りで。

 

(河瀬副町長:そうですね。本当に風情のあるお祭りだと思っています。)

 

 なかなか、自分がええ人になったような気がしますので。何かよう分かりませんけれど。はい、ありがとうございました。

 

(河瀬副町長:ありがとうございました。では、よろしくお願いいたします。)

 

 どうぞよろしくお願いします。大変真面目そうなというか、真面目な副町長さんでして、ありがとうございました。

 

 そういうことでして、無料運行バスが行きますので、ぜひ、国の重要無形民俗文化財というのになるんだね。須成祭の宵祭をぜひ楽しんでいただきたいと思います。わしも現地へ、当日行きますので。楽しんでこようかと。ありがたいもんです。

 

 ということでした。私からは以上です。

質疑応答

◎「指定都市市長会議」と「国の施策及び予算に関する提案活動」の感想

(カメラマン)

 市長、冒頭のお話なのですが、ちょっとカメラの不調で、ダウンしていまして、大変申し訳ないのですが、骨子でいいのですが、もう一度お話しいただくことは可能でしょうか。

 

(市長)

 いいですよ。どこら辺ですか。

 

(カメラマン)

 本当の冒頭から、私がこちらへ移動しましたよね。あの辺のところなのですが。ちょっとそういうところを。

 

(市長)

 あの辺というと、何だったな。よう分からんけれど、なら、「皆さん、おはようございます」からですか。これはまあ、ええですけれど。

 

 先週7月24日(水曜日)、指定都市の市長会議がありまして、それは分担でそれぞれ(国へ)伝えに行くことになっておりまして、私は藤田市会議長とともに、鶴保さんのところですね。副大臣。国土交通省に行ってまいりました。

 

 いろいろ話をしましたけれど、割と短期間的というか、すぐやらないといかんのは、例の県費の負担の教職員で、教職員の皆さんは、人件費は県が出して、人事は市が握っとるということで、非常にいびつになっとりますので、これを早う解決しようということは強く申し上げてきたところです。

 

 それから、名古屋市の要望も言ってまいりました。昨日ですけれど、行ってまいりまして、特に印象的なのは、何べんも言いますわけではないですけれど、ぜひ災害防災のために首都機能のバックアップをと、よう言われますけれど、それをやるなら名古屋で臨時国会をやるのが一番ええよという。名古屋城の(周辺で)。ちょうどもう機能がありますので。

 

 ヨーロッパは確か、ストラスブールとどこだったかな。どこかがそういうふうにやっとるんですわ。何かあったときに、すぐ、いわゆる非常用電源を入れるという感じですけれど。と言ったら、何か妙に皆さん、納得をされとったような。

 

 「納得された」と断言しますと、言っとらせんというといけませんので、こちらがそういうふうに取れるような雰囲気だったと。そりゃ、そうやなという感じでした。

 

 それから、名古屋の経済力につきましては、盛んに強く言ってまいりまして、威張るわけじゃないけれど、交付税をもらっとるところがあれば、出しとるところがあるんですよといって。何か、日本中借金漬けであるようなことをわあわあ、わあわあ言って。それは間違いなんだということを、盛んに力んできたということです。

◎名古屋市立中学校生徒の転落死に係る検証委員会について

(記者)

 あらためてになると思うのですが、今日5時から開かれる中学生の自殺に係る検証委員会の必要性について、あらためてその意義を教えていただけますか。

 

(市長)

 とにかく、今までの度重なるこの悲しい出来事について、私の印象は、何かとにかく、初め、先生が出てきて、知らなんだ、知っとったか何か、わあわあ、わあわあ言って、謝るのか、謝らんのか。そうしたら、1週間か10日ぐらいたつと、また学校の校長が来て謝って、教育委員会は何だといって、また知らなんだ、知っとったといって、結局また謝ってということが、繰り返されてまいりました。

 

 私も国会議員で16年弱やってきましたけれど、組織的な事故というのは、絶対と言うとみんな怒るか分かりませんけれど、必ずに近く隠蔽されますね。組織的なものというのは。

 

 こういう悲しいこと、また組織的な事故が起きたときなんかに言うのは、まず真相解明を徹底的に行って、それから再発防止に向かうというのは、これは当たり前の理論なんだけれど、なかなか現実にできないんですよ。組織をかばっちゃうんです。初めのところで。

 

 真相解明を、組織的なものをかばった状況で不十分でやりますと、再発防止も当然これだというところに入りませんので、今回の第三者委員会の皆さんにおかれましては、そのときにも言いますけれど、本当にタブーなき真相解明を行っていただきたいと。まず。絶対に組織を守るなと。組織というのは、学校側であり、教育委員会の問題になってくると思いますけれど。守っちゃいけないと。

 

 しかし、その中で、例えば担任の先生がどういう発言をしたかどうかについては、報道でいろんなことが先行しておりますけれど、これは、やっぱり本当にどうであったのかと。彼女は否定していますので。

 

 ということについても、本当のところを言わないと、これはまたまずいということでして。他の自治体でも精いっぱいやっておられると思いますけれど、名古屋のこの第三者委員会においては、まず真相解明を徹底して行うと。タブーなき真相解明を行うと。これがまず最初の話だと思います。

◎市長給与について(その1)

(記者)

 市長の特別職報酬等審議会のお話ですが、先日、全ての審議が終わりまして、審議会の方で答申案をまとめて、まだ正式には答申が発表されていませんが、大体流れ的には、4年前と同じく政治的特色が、政治的なお話なので審議会での審議にはそぐわないというような流れになるかと思われるのですが、今回また同じような答申だった場合に、今後、別の場での800万円恒久化の審議というのは考えていらっしゃるのでしょうか。

 

(市長)

 まだ私も全然聞いておりませんので。ちょっとそこは分かりませんけれど、やっぱり選挙というのを経ていますので。だから、繰り返しますけれど、選挙における市民の選択は実現されなければ。これは民主主義と言えませんから。人気投票じゃないですからね。

 

 それと、その800万円の、細かいことはちょっとあれにしまして、自分の給料を下げるだけでは、何のためにやったということになりますわね。不祥事もありまして、私は今、月給17万円ですけれど、この3カ月はですね。それはそれなんですけれど、やっぱり制度として変えていきたいということですね。

 

 政治の非稼業化を目指すということが非常に重要なんで、市民の皆さんに選挙において800万円恒久化を主張させていただいて。

 

 他の候補者の方は、それぞれどうかということは詳細には。そうでなかったと言われると困りますので。僕みたいな明快な主張ではなかったやに思っておりますけれど。これはやっぱり実現されないといかんでしょう。

 

 だから、ぜひ議会においても、市民の選択は実現するというふうにご協力をいただきたいと。じゃない?

 

(記者)

 議会でというのは、つまり、今度の議会で提示をまた。

 

(市長)

 提示しないといかんでしょう。

 

(記者)

 する方針と。

 

(市長)

 いやいや、そうしなかったら、市長選って何だったんだと。あんなにジャーナリズムの皆さんもいろんな紙面を使ったり、テレビもようやったりして、それぞれの候補者の主張を出していただいて。それが、1つの選択があった場合ですよ。一丁目一番地として、分かりやすいやつですよ。については、やっぱり市の制度としてちゃんとして実現されると。これは絶対的だと思うんですけれど、私は。

 

 「主権が国民に存することを宣言し」と憲法前文に書いてありますけれど、そういうことじゃないですか。まさに。そういうことだと思います。だから、選挙というのは重いんですよ。だで、これは実現するように提案して。私はそのための。これは仕事じゃないですか。

 

 前も言いましたけれど、おおむね言って2つの考え方があると思います。(1つ目は)これは世界中で日本だけで、戦後の大変苦しいところで出来上がったんですけれど、国会法35条、36条による、たくさんの報酬をもらってですね。

 

 35条に書いてある、国会議員はあらゆる一般職の公務員より少なくない給料を受ける(「議員は、一般職の国家公務員の最高の給与額(地域手当等の手当を除く。)より少なくない歳費を受ける。」)と。36条に、国会議員は退職金を受けることができる(「議員は、別に定めるところにより、退職金を受けることができる。」)と。

 

 世界にどこもないような法律によって、税金による身分保障がされたわけです。日本は。それが地方に広がっていったんだけれどね。

 

 そうでなくて、(2つ目は)世界常識型の。ようけ給料をもらえる場合は、任期制限ですね、主に。ロサンゼルスは、市会議員さんは3期12年で終わり、市長は2期8年で終わり。ニューヨークは、両方とも2期8年ではなかったでしょうかね。あまりいいかげんなことを言ってはいけませんけれど、給料をもらっとる場合は大体、大体とは言いませんけれど、人気政権でも家業としないというのが、1つの考え方で。

 

 名古屋市民の皆さんは、そちらの国際標準型を選択されたと。地方主権ってそういうことなんですよ。地方分権って。そういう道を歩んで。政治をつかさどる者はですね。

 

 役人は別ですよ。役人さまは常勤ですから。これはボランティアでやったらえらいことになりますので。役人さまは、ようけの給料はいけませんけれども、それ相応の給料をもらうのはいいですけれど、政治をつかさどる首長とか議員さんというのは、身を切りながら。

 

 身を切るというわけじゃ。市民と同じ給料でやるのが、何が身を切るんだということになりますけれど、1円でも庶民の皆さんの税金を軽くしていくというのは、政治の根本じゃないですか。心構えの根本の根本ですよ。

 

 それを本当は国でやるといいんですけれど、名古屋からスタートしていくということを、名古屋市民の皆さんは、この間、名古屋市長選で選択されたと。河村さんに、そういう案を出しなさいということを命じられたんだというふうに、私は思っております。

 

(記者)

 今の関連で、市長給与も議員の報酬も、どちらについても恒久化の。

 

(市長)

 そういうことですね、はい。今ちょっと考えとるのは、要するに、議員さんでもそうだけれど、わしでもそうですけれど、800万円で暮らせますよ。はっきり言って。800万円で暮らせなんだら、子どもがおる、日本中の人はどうなっちゃうんですか。800万円以下の人ばかりですよ、みんな。

 

 だけど、政治活動をやりますと、わしは長いで分かっとるんだけれど、変な言い方ですけれど、今やっとる盆踊りですわ。ああいうのは大変ええですけれど、僕からは言いにくいであまり言うといかんけれども、そういうときに。

 

 今は違法ですよ、そういうときにご祝儀を持っていきますと。昔は、そういう大会をやるといったら、あいさつ料だといって5000円や1万円取られたんです。そういうパターンと、もう1つ、いろんな会合が、市会議員さんだと大変なんです。地元のいろんな会合があって、そこでちょっとお膳を出されて、箸を付けるだけで5000円や1万円取られるんですわ。

 

 こういうお金について、800万円に食い込むと、これはやっぱり大変な部分があるので、僕はこの際、もうそういうのはやめてちょうと。そういうご祝儀みたいなものね。ということを、強く名古屋市民の皆さんにも反対にお願いしてですね。

 

 800万円なら800万円で、生活給で、これはきちっと確保されとるということになれば、それでいかんというのはないでしょう。政治活動のお金は、使い勝手をいろいろ言いますけれど、600万円別にありますから。政務調査費が。それで、もっと自由な政治活動をやりたいというのなら、それは寄附を集めてやるというのが、政治の原点でね。

 

 そこに、本当は日本の国が変わっていかないといかんのですよ。そうすると、ええ議員は伸びていきます。昔みたいにぎょうさんの金を税金で保証してしまったら、ええも悪いもみんな一緒になっちゃうじゃないですか。ラーメン屋のおやじが、もし税金で給料が1600万円といって保証されたら、うまいラーメンはできませんよ。ということになるという話です。

◎平和公園の南京市から贈られた観音について

(記者)

 さっき市長が触れられました南京の関係ですが、平和公園の平和堂に千手観音が安置されていますよね。戦争途中に交換しました千手観音ですが、市長の1期目途中に、NPOがあれを里帰りさせることはできないかということで面談に行かれて、申し入れされたみたいですが、市長は今、あの千手観音をどうしたらいいかというのに、何かお考えをお持ちでしたら、教えていただけませんでしょうか。

 

(市長)

 このお話は、昭和16年ですから、太平洋戦争のちょっと前ですね。確か。まだ中国も汪兆銘(おうちょうめい)さんが、あれは何とか政府だと言ったんだな。ちょっと忘れてしまいましたけれど、申し訳ないですけれど、いわゆる蒋介石さんと違うときの政府だったと思いますけれど、そのときに交わされたことなんでありましてですね。

 

 だで、どういう趣旨でやられたかと。というか、非常に日本と中国が大変仲良うしようという、汪兆銘さんはそういう主義の方でしたので、そこで交わされまして、日本から贈ったのは文化大革命で破壊されてしまったと。

 

 それで、向こうから頂いたのが、今、平和公園にあるということですけれど、何やらこれを南京事件に絡めて言うのを、私は。ちょっとした漫画みたいに描いたのもありますね。本でね。読みましたんで。なかなかやっぱり、国益ということも重要ですしですね。南京事件については。私は、少なくとも日本国内でね。

 

 先ほど言いましたけれど、ロサンゼルスの(方に)公式行事で(言われましたが)、高校の副読本に出ていて、40万人の中国人を死に追いやったというのを、高校で教えとるわけですよ。だから、やっぱり少なくとも日本で自由な議論が必要だと言っていますので。

 

 何か、それが変なふうに利用されるということはまずいと思っておりまして。もう1回、昭和16年、太平洋戦争直前に交換したときの理由をさらにしっかり調べよまいと、今日言ったところでして。その後にしていただきたいということです。

◎市長給与について(その2)

(記者)

 先ほどのお話で、特別職報酬等審議会の答申ですが、では、これはどういうふうに位置付けるのですか。民意との関係の中で。

 

(市長)

 報酬等審議会は、ルールがありますので、条例に従って粛々とやらないといかんでしょう。それはそういうことですけれど。

 

(記者)

 といっても、結局、民意でという話になると、報酬等審議会の審議すること自体はどういうふうに市長の中に位置付けられるのでしょうか。

 

(市長)

 それはそういう条例があるもんで、ルールに従って粛々とやると。報酬等審議会の皆さんも、民意というものについては、当然のことながらご配慮されておられると思いますけれど。本当にね、公約は守られないといかんのですよ。それは皆さん、書いてもらわないといかん。

 

 民主党がなぜ駄目になったかって、はっきりしとるじゃないですか。消費税を上げんと言って上げて、高速道路をただにするといって、ただにならへんがね、全然。そうでしょう。公務員の人件費問題だって、何かよう訳が分からん。それはいかんのですよ。

 

 何べんも言いますけれど、政治をやる者と国民の皆さん、私と名古屋市民の皆さんとの関係は、医者と患者じゃないんです。私は優秀じゃないんですよ。政治をやる者と国民・有権者との関係は対等なんであって。国民・有権者の皆さんは忙しいから、自分らの代表というか、に信託してですね。この人に。わしらの代わりにやってちょうよということなんで、非常にこの信託関係は重いんですよ。

 

 なぜ信託するかというと、それは約束があるからじゃないですか。約束に従って、「あんたにわしらの運命を委ねる」とまでは言いませんけれど、税金の在り方やら政治の在り方の、一部かどうか知りませんけれど、やってちょうよということなんであって、基本的に、市長と市民の皆さんは同等であるというね。

 

 何で、税金で飯を食って、偉そうなことをここでしゃべっとるんだと、河村はと。これはやっぱり、選挙のときにちゃんと訴えて、皆さんから、トラストですけれど、信託をいただいとるので、それをやらなかったら意味ないですよ、わし。直ちに、本当に、去らないといかんですよ。そんなことをやらなかったら。うそつきじゃないですか、それなら。

 

(記者)

 私の素朴な疑問で申し訳ないのですが、報酬等審議会の答申と民意ですとか、そこら辺をすり合わせていくのが行政手腕とか政治手腕の部分だと思うのですが、市長の言い方ですと、そこら辺を放棄しているような見方もできると思うのですが。

 

(市長)

 放棄はしておりません。どういう答申が出るか聞いておりませんので、分かりませんけれど、それはそれでちゃんと真摯に受け止めさせていただくと。しかし、同時に私には重い十字架を、後ろに背負って歩いとるんですわ。私

 

 ということで、もうすぐ65歳になりますので、私の人生は、とにかく晩節を汚したくないと。これだけははっきり言っておきます。もう65歳までやってきまして、晩節は汚しません。

 

 何とか、あとはちいとええことができんかなと。名古屋の皆さんのため、また、日本国のためにね。愛知県の皆さんもそうだけれど。そういうふうに日ごろ思いながら、日夜17万円で闘い続けているのです、ということです。

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