平成25年7月23日 市長定例記者会見
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名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
それでは、7月23日(火曜日)ということです。
本日は、4点ご報告ということで、第1点目は、このたび、「第5回尾張名古屋の行く末を考える会」を7月30日(火曜日)に開催することとなりました。
「尾張名古屋の行く末を考える会」も5回目を迎えることとなり、この地域における市町村連携について、首長さん方と直接意見交換を行う貴重な場となっております。
今回は、前回の会合で、喫緊の課題である「防災」分野について、この地域全体で連携して取り組むことに首長さん方のご賛同をいただいている経緯もあることから、動き始めた「防災」分野における連携の取り組み状況について報告、意見交換などをさせていただきます。
また、今回の開催地が国宝犬山城などを有する犬山市であることにちなみ、地域が有する歴史的・文化的資源を生かした広域連携の可能性などについて、名古屋市立大学名誉教授の瀬口哲夫(せぐちてつお)先生に講演をしていただきます。
本日は、特別ゲストとして、将来を見据えて広域連携を進めるという私の考えに賛成してくださり、開催地として名乗り出ていただきました犬山市の田中市長さんにお越しをいただいておりますので、ぜひ一言お願いしたいと思っております。市長さん、どうぞ。プリーズ・カム・インと。
(田中市長:よろしくお願いします。)
どうぞ真ん中で。
(田中市長:皆さん、こんにちは。犬山市長の田中志典(たなかゆきのり)と申します。今、ご紹介いただきましたように、第5回の「尾張名古屋の行く末を考える会」を、このたび7月30日(火曜日)ですが、犬山市で開催をさせていただくことになりました。
今日は、名古屋市長さんの取り計らいによりまして、記者会見の場で紹介をさせていただくということでして、心から敬意と感謝を申し上げますとともに、プレスの皆さんには、ぜひPR方、よろしくお願いしたいと思っております。
第5回目ということでして、第1回、第2回は名古屋で行われました。第3回が南知多町、そして第4回が豊山町、そして第5回が犬山市と、こういうことであります。
私としましては、とにかく名古屋が栄えないと、発展しないと、尾張部、特に、簡単に言うと、われわれ周辺の市町は発展しないと。名古屋が頑張っていただくことでこの地域全体が発展していくという、私個人の考え方が根幹にありまして。この会は、まさにそういった意味で、広域連携という意味で非常に意義があると、私はそういうふうに理解をいたしております。
今回、第5回目ではありますけれども、犬山、尾張でいくと一番北の端にはなりますけれども、ぜひ河村市長さんと、そういった意味で、これからもしっかり連携をしていきたいという考えの下、何とか、暑い時期ではありますが、尾張各市町の皆さんに集っていただいて。防災だけではなくて、水の問題から、環境の問題から、いろいろ市町が抱える課題について、いろいろ交流、懇談ができたら幸いかなと、このように考えております。
ぜひともプレスの皆さんにも、ぜひお出掛けいただいて、その様子なんかも報道していただければ、大変ありがたく思います。
なお、最近、皆さんのご協力もありまして、犬山鵜飼が頑張っております。ご承知のとおり、女性鵜匠の稲山琴美(いなやまことみ)が、そういった意味では大きな起爆剤になっております。
7月30日(火曜日)の当日でありますけれども、彼女は鵜匠としての仕事がありますが、せっかく犬山で第5回目の「考える会」をやりますので、犬山城を視察していただく予定があります。その折、犬山城の下の広場がありますが、そこで稲山琴美が皆さんを出迎えると。鵜匠姿でお出迎えをすると。そういうパフォーマンスをさせていただいて、お城まで案内すると。そういうことをちょっと考えておりますので、ぜひ皆さん、お出掛けいただきたいなと思います。
以上、PRかたがた。そして最後に1つ、言い忘れましたが、皆さんのお手元にも名鉄とのキャンペーンのチラシを配布させていただきましたが、8月1日(木曜日)から8月25日(日曜日)まで、今年も犬山では夏のキャンペーンを開催いたしますので、これも併せてPRしていただければ、大変ありがたく思います。
なお、7月30日(火曜日)はキャンペーンがまだ始まっておりませんので、特別のイベントはありませんが、こういうイベントというか、キャンペーンをやるということだけ、ご承知おきをいただきたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。)
犬山といいますと、ご承知のように、尾張藩の附家老(つけがろう)ということで、保護観察官と言っていいと思うんでね。「余分なことをやらんように」という、厳しいお目付け役ということで、おった方ですが。
僕らのガキのころも、行っていましたけれどね。名鉄電車に乗って、桑畑の中をよう通って行って、遠足みたいなやつもよう行きましたね、犬山。ほかに行くところはないのかという感じぐらいで行った、懐かしいところですが。
市長、昔の名古屋の方だと、結構犬山の思い出がある方があると思うんだけれど、最近、今度の犬山の何かこれが特色だというか、こういうのはええぞとか、何ぞありませんか、せっかくだで。
(田中市長:城下町の整備もやっていますけれど、城下町の中に「昭和横丁」というのが新しくできまして。そこの中へ入っていただくと、飲み屋さんとか食べ物屋さんがあって、ちょっと昭和の雰囲気のあるお店がありますので、ぜひのぞいていただけると。)
いわゆる居酒屋で、縄のれんで。
(田中市長:ええ、そんなような感じがね。)
60歳、70歳の昔のお嬢さんがやっとると。
(田中市長:いや、そこはあれですけれどね。)
そうかね。
(田中市長:ただ、一番奥のところに、池下にありました厚生年金会館にあった緞帳(どんちょう)が、ちょうど絵柄が日本ラインの緞帳だったんですね。それが何とか犬山で生き残って、今、緞帳がそこに掛けてありますので、ぜひ、これも話題にしていただければありがたく存じます。)
それは、犬山城へ真っすぐの道沿いではなしに。
(田中市長:ええ。その城下町の中にあります。)
ちょっと横へ入るわけですか。
(田中市長:はい。)
昭和横丁。
(田中市長:はい。)
なかなかのものですね。
(田中市長:はい。)
昔の居酒屋なり、ガキのころのいろんな思い出が詰まった雰囲気でと。
(田中市長:はい。)
それはそれは。ちょうど、こういう誰や知らんがおるけれど、ご紹介を。
(田中市長:わん丸君は、皆さんご承知かと思いますが、犬山市の公式マスコットキャラクターです。「わん丸」という、いわれをちょっと申し上げます。ちょっと後ろを向いて。
ここ(背中のマーク)に、「犬」に丸になっていますね。「犬」は「ドッグ」で「ワン」。「ワン」とほえるわけですけれど、それで「わん丸」。それから、名古屋市は市章が「丸八(まるはち)」ですね。)
はい。
(田中市長:私どもの市章は「丸一(まるいち)」です。「一」というのは、英語で「ワン」ですね。「ワン、ツー、スリー」の「ワン」。それで、「わん丸」と。この2つを掛け合わせて、「わん丸君」というネーミングをしております。ちなみに、誕生日が10月10日になっておりまして、これも「ワン、マル、ワン、マル」と。)
この人の誕生日が。
(田中市長:はい。)
なるほど。
(田中市長:年は取りません。私は、ちなみに10月10日生まれですけれど。)
そうかね。自分の誕生日を市の日にしたわけ?
(田中市長:前任者が、それは決めたわけですけれどね。)
なるほど。偉いもんだね。
(田中市長:はい。それはともかく、頑張っていますからね、わん丸君も。ここに人形がありますけれど、かわいいでしょう。あまりかわいくないですか。)
いやいや、スーパーキュート。
(田中市長:犬山は、とにかく今、何とか頑張っておりますし。さっき申し上げたように、名古屋との連携は、昔、尾張藩の徳川家をサポートしたというのはありますけれど、今は特に、私が重視しているのは水ですね。犬山に取水口があって、名古屋市の皆さんの6割、飲料水として犬山から取り入れています。
そういう関係もあって、非常に名古屋市との接点としては、やはり環境、水。これは非常に、これからも太い生命線として捉えて、環境を守っていきたいなというふうに思っています。)
うまい水だと言っていますのでね。名古屋市民の皆さんも、ぜひ、皆さんが飲んでおられる。もう1つ下がった、朝日の取水口というのがありますけれど、犬山の方が6割ですか。
(田中市長:そうです。)
ありがたい、恩人だと思って、この田中さんの顔を見ていただくと。
(田中市長:あと、余計なことですけれど、堀川の浄化も、何とか今。まだ形にはなっておりませんが、うまく国(土)交(通)省に働き掛けて、浄化に役立つ水を供給できるように、ちょっと今、画策をしております。)
いやいや。
(田中市長:名古屋が「きれいなまち」というイメージでいくと、やはり堀川の水をきれいにするというのは、まさに河村市長さんの考え方と市民の皆さんは当たり前のように思ってみえると思いますけれど、大事なことだというふうに私は思っていますので。ぜひそういうことも考えていきたいと思っています。)
ええ。ぜひ、本当に。田楽だけじゃないでしょう。犬山というと田楽なんだわ、大体。
(田中市長:田楽もあります。)
田楽もあると。げんこつもあるんだ。げんこつ飴もあるということとか。いろいろ昔の思い出のいっぱい詰まった犬山ですけれど、ぜひ、ぎょうさんの人にお出掛けいただいてと。
(犬山市役所秘書係:本日は誠にありがとうございます。先ほど市長からもお話がありましたように、8月の1日(木曜日)から、犬山の夏のキャンペーンが始まりますので、ぜひ、ぜひ、よろしくお願いいたします。)
ええかい。
(犬山市役所秘書係:はい。ありがとうございました。)
分かりました。市長、ええですか。
(田中市長:はい。それでは、皆さん、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。)
ありがとうございました。
こんなことで、面白おかしく、皆さんが。観光というか、名古屋の人も犬山に気軽に行けるようにと、こんなことです。
男か女か、どっちだね、犬(わん丸君)は。分からんか。でかいで、男か。
ありがとうございました。そういうことで、観光もありますけれど、やっぱり水、飲み水ですね。水道水という、決定的な市のインフラの。電気だとか、ガスとか、いろんなものがありますけれど、空気に次いで、決定的な市の生存のベースであります飲み水を供給してというか、通過しております、この犬山ですので。
ぜひ皆さんも、犬山市を盛り上げていっていただきたいと、こんなふうに思っております。
2点目に、7月10日(水曜日)に起きました市立中学校生徒の悲しい事件、転落死事件につきましても、事実の解明のために検証委員会を設置いたしますので、ご報告いたします。
委員には、お手元の資料のとおり、6名の方にお願いをいたします。
このようなことが二度と起こらないように、と言いながらも、何べんもこのことが繰り返されておりますけれど、しっかり検証して、分析をしまして。相当大胆なというか、再発防止策を講じていきたいと思っております。
それから、3点目ですが、揚輝荘(ようきそう)「聴松閣(ちょうしょうかく)」の開館について、ご報告をいたします。
このたび、歴史的建造物である名古屋市指定有形文化財の揚輝荘南園の「聴松閣」が、8月29日(木曜日)の午後1時に開館し、市民の皆さんにご覧いただけるようになります。
千種区覚王山にあります「揚輝荘」は、大正から昭和初期にかけて、松坂屋初代社長によって造られた別荘です。
平成19年3月に名古屋市が土地と建物の寄贈を受けまして、名古屋市指定有形文化財に指定している5棟の建物や庭園の修復整備を進めているところです。
この建物のうち、昭和12年に建てられました山荘風の外観をした迎賓館の「聴松閣」について、平成23年度からの工事が終了し、開館することとなりました。
先日、修復を終えました「聴松閣」を久しぶりに見に行って、どえりゃけにゃあびっくりしたということですが、建物の外壁の色が、このポスターの写真にもある赤土色に変わっておりました。
以前はクリーム色でしたけれど、修復工事で壁をめくってみて当初の色が判明したため、元の赤土色に戻したそうです。
また、「聴松閣」の一階と二階には、英国や中国など各国の意匠を凝らした部屋がありまして、地階には、舞踏場、インドの留学生が描いた壁画、謎の地下通路などがあって、かつて社交場として華やいだ時代に思いをはせることができます。
館内では、映像やパネル、模型などで、揚輝荘や城山・覚王山界隈の歴史などをご覧いただくことができます。
なお、開館時間は午前9時30分から午後4時30分まで。午前9時30分から午後4時30分までで、月曜日と年末年始は休館というふうになります。観覧料は大人が300円で、中学生以下は無料です。そのほかの詳細につきましては、名古屋市公式ウェブサイトをご覧ください。
近代ナゴヤの発展を見てきました「聴松閣」が、市民の皆さまの共有財産としてよみがえりました。ぜひ足をお運びいただき、近代ナゴヤのハイカラ文化に触れていただければと思っております。
空襲で実は、すぐ横にあった建物を失っておりましてね。ああいうところまで、すごい空襲だったんだなと思いますし、地下通路は、防空壕の、逃げて行くところになっとるのかな。よう分かりませんけれど。そんな戦争の傷跡なんかも感じられるというところですわ。ええところだけれどね。ということです。
次、4点目に、「第59回名古屋まつり郷土英傑行列の三英傑募集」について、ご報告いたします。
毎年200万人もの人出を誇ります名古屋まつりが、今年10月19日(土曜日)、20日(日曜日)に開催されます。その最大の呼び物であります郷土英傑行列におきまして、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑を演じてくださる方を本日から募集をいたします。
応募いただけるのは、名古屋市内にお住まいかお勤めの方で、平成25年4月1日現在で25歳以上の、名古屋を盛り上げていただける元気な方です。年齢の上限はありません。また、性別や国籍も制限はございません。ただ、信長役につきましては乗馬ができるということが条件となっております。
応募申込書を兼ねた募集要項を区役所や主要な地下鉄の駅でお配りしております。名古屋まつりのウェブサイトからもダウンロードができます。
応募の締め切りは8月28日(水曜日)必着です。
なお、詳しくはインターネットで「名古屋まつり」と検索していただくか、名古屋市財政局管財課「郷土英傑係」までお問い合わせください。電話番号は「052-972-2317」、「052-972-2317」ということですので、たくさんのご応募をお待ちしております。
これは、OB会なんかも、みんな作っておられましてね。なかなか面白いことですが、わしからすると、このときに三英傑が出てくるだけでね。あと、もうちょっと雰囲気ができんかというのがありまして。あまり言ってええかどうか分かりませんけれど。
今、信長は桶狭間ですわね。桶狭間の戦いというのを豊明もやっておりますし、本家は、こちらが緑区の桶狭間公園でやっているもの。あそこはやっぱり、日本の、世界的な、ではないですけれど、桶狭間の戦い。それから、織田信長の知名度100%ですので、もうちょっと盛り上げられんかと。
それから、秀吉も、この間書いておきましたけれど、広報なごや。広報なごやは、何べんも言わないといかんけれど、ちゃんと読んでもらわないといかんですよ。本当にわしが書いとるだで。ああいうのはほとんど八百長ですけれど、あれは本当にわしが書いておりますので。
この間、中村公園に行ったら、豊國神社の宮司に怒られてしまって。「河村さん、あまりお前さん、そんなもんよ」と言って、「名古屋城やら尾張藩の藩主の末裔(まつえい)か知らんが、そればっかり言っとってはいかん」と。「秀吉を盛り上げないといかんじゃないか」ということで。秀吉(について)は、あそこ(周辺)をちょっと一大テーマパークにできんかということも、今、真剣に考えております。
家康さんは、だから、山車祭りの(「東照宮祭」)ね。名古屋まつりのパレードもありますけれど、これは戦後の。今度、事業評価をやるわけですけれど、税金が1億円以上、投下されておりまして。何もないところだったからみたいですね、どうも。
ちょっと勉強しましたところが、やっぱり名古屋は、本当の名古屋まつりというのは、「東照宮祭」という、家康が死んだときからやっとるのが、亡くなったときからやっとるのがあるんですけれど。戦争で全部失いまして、9輌の山車も全部燃えたという、ものすごい悲劇があったものだから、それが復活できなかったということで。
何もないところで「みんな、やろう」、「じゃあ、税金を出して、みんなでやろうか」と。「税金まつり」と言うと悪いですけれど、そういうような。「官製」と言うとまた悪いですけれど、そういうようなものの形になっていったと。それは1つ、名古屋の悲しい、まちの歴史があるんだと。空襲で名古屋の中心街を全て失ってしまったというような。どうもあるようです。
この三大祭りなんかを、また盛り上げたいというふうに思っておりますので。桶狭間と、それから、秀吉のお祭り。これは大事ですよ、これをやるのは。これは相当まちづくりをやらないといかん。まちづくりと一緒に。
この間、(広報なごやに)書きましたけれど、秀吉さんは、徳川からめちゃめちゃにされましたね、本当に。(徳川家は)日本で一番高い年貢を課したらしいですよ、中村に。住まんようにしようぐらいの。そのぐらいの悲しみを経て、なってきたということです。
ということで、名古屋まつりも、いろんなご意見があると思いますけれど、小さいときからの思い出がありますので。昔は栄の交差点で、見えなんだですけれどね。ガキだで、背が低かったこともありますけれど。ウォーッと見ても、見えなんだぐらい、ものすごい人垣だったということです。
あまり新しいものばかり言わんと、古くさいものも1つの、「マンネリ」と言うと怒られますけれど、「伝統」と言うのか分かりませんけれど、そうして続けていくのも、また味の1つかなと思っておりますが、先ほど言いましたように、本当の昔の、江戸時代の名古屋まつり、「東照宮祭」。「名古屋まつり」とも言ったようですけれど、それを復活するのは、今、考えております。
ということでして、私からは以上です。
(記者)
転落死に関わる検証委員会について、今日、メンバーの発表となりました。一部報道でもありましたが、このメンバーの中に大河内さんが入っている理由とか狙いというのをお伺いしたいのですが。
(市長)
そこらは私から言ってもいいんですけれど、ちょっと岩城(副市長)さんに代わってもええんですけれど。
やっぱりどうしても管理側の目線というふうになっていってしまうものでね。大きい組織が何か事故を起こしたときには、必ずと言ってもええぐらいですけれど、絶対に隠蔽されるんですわ。偉いさまの罪を隠すんです。ちょっと間違うと、「業務上過失致死」になる場合がありますので。あれは恐ろしいんですわ。管理者の、責任者が。
だから、真相は明らかにされずに、ずっと繰り返されとるのが、「現代的冤罪(えんざい)」と私は言っていますけれど、組織における過失犯ということだもんで。
実際に悲しい体験をされて、その中で何が真実だったのだろうと。自分の子どもを亡くすというのは、大変つらいことのようですけれどね。そういう方に入っていただいて。絶対に、偉いさまが作った、事実を隠蔽する報告書にならんようにという意味で選ばせていただいたんだけれど、せっかくですから岩城(副市長)さん、どうぞ。
(副市長)
大河内祥晴(よしはる)さんに入っていただいたのは、先ほど市長も申し上げましたけれども、検証における大切な視点は何かといったときに、被害者とご遺族の視点を常に持ち続けるということだと思います。この視点で、最後まで真相解明と、そして、再発防止のための検証をやり抜いてまいりたいと思っております。以上です。
(市長)
ええですか。
(記者)
市長はこれまでも、子どもの悲鳴だとか、子どもに対して結構重点的に発言されてきたと思うのですが、あらためて名古屋市が今後どうなってほしいのかというか、今回の検証委員会に絡めて、一言お願いします。
(市長)
具体的に言うと、取りあえず先生、教師ということになるんだけれど、なるべく早く気付くことと。それから、気付いたあとに、それはちゃんと上にというわけじゃないけれど、まず学校で相談するだろうけれども、学校の分厚い事なかれ主義の中で、言うのもはばかるような、それから、言ったとしても何もならへんわというふうにならんように、両方の気付きを早くする。気付いたあとに、ちゃんと先生が、よう言われるんだけれど、相手がモンスターペアレントみたいな場合があって、そういうところを問題に出すと、「ばかやろう、たわけが」と言って、「俺のところの息子に何を言ってきたんだ」というようなことの中で、そんなことになるよりも、とにかく卒業するまで、ほっかむりしていけというような。
聞いていますよ、わし。こういう体制があるというのは。先生によると思うけれどね、それは。だで、そういうふうにならんように、先生が勇気を持った行動を起こせるよう。勇気じゃないです、当たり前の行動を起こせるようなシステムを。
総合力が要るね、やっぱり。総合力が。教師1万人の力が一番のベースだけれど、地域といいますか、その他の力も今。考えておりますけれど、加えて。何とか子どもさんたちがニコッと笑えるようにしたいですわね。
幸せな子どもはぎょうさん、世の中。僕なんかでも、祭りをやっとると、しょっちゅう、囃子(はやし)に出てくるのは、みんなそうですけれど。やっぱりそうではない子どもさん、いわゆる子どもの悲鳴ですわね。これに耳を傾ける。総合力ということで。必ず何かええ提案ができると思います。
何でもええでよ、先生のことをぼろかすに言ってよ、学校側と。学校をぼろかすに言って、教育委員会をぼろかすに言って、終わるという結論にはしたくないですよね。しっかりやります。
もうすぐ65歳だで、こういう、がきんちょたちが伸び伸びと生きていく社会をプレゼントする以外に、そう人生、あまりないじゃないですか。
(記者)
検証委員会の立ち上げに際して、ご遺族の意向を確認するというようなお話がありましたが、今回のメンバーについて、ご遺族からどういったお話が。
(市長)
その辺はどうですかね、岩城(副市長)さん。ちょっと出てきて。
(副市長)
この検証委員会の立ち上げにつきまして、委員のメンバーも含めまして、全てご遺族さまのご了解をいただいております。本日公表するということについても、ご了解を取っています。
そして、今後検証委員会としてどういうふうに進めていくかについても、大体のお話をさせていただきました。取りあえず、第1回の会合を今月中に開きたいと。ただ、お忙しい先生方ですので、ひょっとすると8月上旬にずれ込むかもしれませんが、当局としては、何としても7月中に第1回を開いて、そして、迅速に真相解明と再発防止に進んでいきたいと。
最終的にはまだ、いつかということは申し上げにくいところがありますが、来年の1月には遅くとも、最終報告が発表できるような形で検討しています。以上です。
(記者)
そのことについて、ご遺族からはどのようなお話が。
(副市長)
私も昨夜、ご遺族の皆さんとお会いさせていただいて、お話を承りました。非常に迅速に、市が、教育委員会も含めまして、対応していることに対して感謝の気持ちをお伝えになられました。
私たちも、市長自らがこの問題について陣頭指揮を執るという姿勢を取っておられますし、教育委員会も、私自身も含めて、この市長の意を受けて、積極的に迅速に進めていきたいと思っております。
(記者)
先ほどの「迅速な対応」というのは、ご遺族がそのように当局の対応を評価されていたということなのですか。
(副市長)
「迅速」というのはいろんな意味がありますけれども、ご遺族の方は、この事件が起きた直後から、学校を含め、ご遺族のお気持ちに寄り添って関わってきたことに対して、非常に好感的に受け止めていらっしゃるということをおっしゃられました。
(記者)
関連で、この検証委員会というのは、いじめがあったかどうかも含めて、ゼロベースで検証していくということになるのでしょうか。
(副市長)
そのとおりです。
(記者)
先ほどの話に戻るのですが、遺族から、メンバーの編成について、向こうからのご意見というのはなかったということですか。
(副市長)
「ぜひ事前にご意見を聞かせていただきたい」と、そして、「もしも候補者がいらっしゃるならば、お名前をお伝え願いたい」というふうに申し上げました。
ご遺族の方からは、「自分たちにはなかなかよく分からない問題なので、専門家であるならば、その方にお任せしたい」ということで、私たちがご提案させていただいた候補者の皆さんについては、「全て了解する」ということでした。
(記者)
特に分野の指定とか、そういうのもなかったということですか。
(副市長)
特にありませんでした。
(記者)
繰り返しになりますが、この人選のメンバーを遺族の方にお伝えしたときに、反応というのはどうだったのですか。どういう言葉を話されたのですか。
(副市長)
皆さまのお手元にあります、この人選のそのままをお見せいたしました。そして、どういう理由でこの方を選んだかということのご説明もいたしました。
うなずいて聞いておられました。「特にご異論はありませんでしょうか」というふうに申し上げましたら、「異論はありません」と。「明日、市長から定例記者会見で公表することになります」ということをお伝えしました。
(記者)
特にそれ以上の言葉というのは、なかったのですか。
(副市長)
いろいろと、かなり時間を取ってお話ししましたので、事件の当日のことであるとか、そういうお話はさせていただきましたが、ちょっと公表は差し控えさせてください。
(記者)
細かい点なのですが、川本健仔(けんじ)さんが元学校の校長ということですが、この方を選ばれたのは、例えば当時何か、いじめだとか、そういったことを現場で体験されて、そういった経験があるといったことなのでしょうか。
(副市長)
校長先生の経験がおありだということと、やはり積極的にこの問題について強い関心を示されていると、私の方に伝わってまいりましたので。全てこの人選は、私が直接、その担当者の方と、その候補者の皆さまとお話しさせていただきました。
「ぜひ入っていただけませんか」と、「特に、教育関係の現場の担当者の方が一人もいらっしゃいませんので、ぜひ入っていただきたい」と申し上げたら、「ちょっと考えさせてほしい」ということでしたが、すぐにお返事が来まして、「積極的に関わらせていただきたい」というお返事をいただきました。
(記者)
「候補者」になっていますが、もうこの6名の方で決まったということでいいのですか。
(副市長)
決まったことになると思います。市長の下で今日、公表いたしましたので。
(記者)
どなたかからまだ、「お受けできません」というような話があったりするのですか。
(副市長)
いいえ、ありません。全員に私の方から直接お電話させていただいて、了解のお返事をいただいております。
(記者)
全員から?
(副市長)
はい。
(記者)
この中の川本健仔さんなのですが、「元校長」となっていますが、今はどういったことをしていらっしゃる方なのですか。
(副市長)
今は特に。
(当局:無職です。)
(副市長)
今は無職です。
(記者)
細かいことですが、その関心をお持ちだということが、副市長なり、市側に伝わってきたのは、どういった理由なのですか。
(副市長)
直接的には、やはり市長に対して川本さんがご連絡をされたのだと思います。
(記者)
一個人の、元校長としてのお立場としてご連絡されたということですか。
(副市長)
そうだと思います。それで、直接私もご連絡させていただいて、しっかりしたご意見をお持ちでしたので、ちょうど学校関係者の方を探していた時期でもありますので、これはいいタイミングだと思って、お願いいたしました。
(記者)
この検証委員会は、具体的にどのような調査をされるのか、で、例えば、また個別に聞き取りとかアンケートをされていくのかとか、具体的な作業については。
(副市長)
具体的作業につきましては、検証委員会の要綱というのを私の方である程度起案しまして、今日は公表しておりませんけれど、検証委員会の第1回のときに配布するつもりでおります。
目的はあくまで、この真相解明と、そして再発防止で、決して個人の責任を追及するための検証ではないということは明記しております。あと、ヒアリング、現地調査、これは予定しております。
どういうスケジュールで、どういうふうに進めていくかについては、これは現在のところ、検証委員会の皆さんの話し合いで決めていかざるを得ないかなと思っております。
あと、この検証委員の皆さん方、6名ですけれど、6名の方だけで迅速に対応できるかというと、難しいところもありますので、補助委員という方も予定しております。これは、愛知県弁護士会から3人の弁護士さん、若い弁護士さんにお願いして、この検証委員のメンバーの調査を補助的に支えてもらおうというふうに思っています。
この補助委員、調査委員というのは、大津の、今年1月末に公表された調査報告書にも出てまいりますが、大津の事件で言いますと、大阪弁護士会の弁護士がかなり迅速に動かれたおかげで、3カ月半ぐらいで、あの立派な報告書が出来上がっていますので。
やはりお忙しい検証委員の先生方だけでは難しいだろうと思って、それで、愛知県弁護士会に協力を求めた次第です。
よろしいですかね。どうもありがとうございました。
(市長)
私からちょっと。不正採用問題について、やっぱりちゃんと、もう一回言っておかないと。なかなか、あれは大変なことで。
非常にやっぱり深刻な。わしも国会議員を16年弱やっていますのでね。この(不正採用の最終報告書の)中に出てきます。「本件不正採用に関するA議員の疑惑についての名古屋市会のこれまで取組みの現状に照らすと、『同僚』議員の不正に対する公正な審査、調査を名古屋市会に期待することは困難だと思われる」と。
こんな文章は見たことがないですよ、本当に。私は16年、国会議員をやっていますけれど。16年弱。こんなことを、仮に衆議院か何かに言ったとしたら、大変なことになりますよ。
だから私も、何人かの方に言いましたけれど、これはどういうことかというと、市長としてやっとれんということですわ。市政の根幹をなす問題でしょう。採用とか昇進。交通局で言うと、昇進問題でね。こういう人事の問題について、不公正であったと。不公正というより、違法があったということについて、あの3人だけなのか。もっと幅広い広がりがあるのではないかと。局を巻き込んで、そういうような体制にあるのではないかと。他の局までいかんでもですね、他の局もそうなんだけれど。
そういうことを解明すべきというのは、私にとって基本的な責務なんですね。これは分かってもらえるかね。市長として根本的な責務の1つですよ。
市民の皆さんの、例えば防災だとかがありますけれど、市の職員の職務の公正というのは、決定的な意味なんです。これを晴らすのは、実は。自分たちでも精いっぱいやりますけれど、市民の皆さん、その権限というのは、究極的には市議会に与えられとるんですよ。
どういう意味かといいますと、百条委員会というのをやって、そこで、不出頭ならびに偽証については罰則を与えて、それまでして真相解明をすべきだと。当たり前なんですけれど。納税者からすれば、当たり前ですよ。市民の目から見たら。
自分たちが納税しとるところの職員が、採用に不正を。誰かに言われて、落ちとったやつを採用した。それから、(交通局で)一部の労働組合の幹部だけを優先的に採用しとったということは、納税者からすれば、そんなところに何で税金を払わないといかんのかということになるんですよ。
だから、そういうのは議会に与えられた義務であり、権限なんです。それについて。今回、非常に私が思うのは、この弁護士さんは全く独立して。普通ないよ、私の経験の中で。第三者委員会といっても、実際はペーパーを作って渡すというのは、ようけあるんですわ、はっきり言いまして。
これは、本当に弁護士さんが独自に書かれたレポートで。事務局にも入っていませんから、役所は。本当の第三者委員会の報告です。
その中で何と、「本件不正採用に関するA議員の疑惑についての名古屋市会のこれまで取組みの現状に照らすと、『同僚』議員の不正に対する公正な審査、調査を名古屋市会に期待することは困難だと思われる」と。
こういうことを書いたということは、議会は議会で、本当に真剣に考えてもらわないといかんです。抗議するなり、方法を取るなりやってもらわないと、私自身もやっとれんということですよ。分かる?
この不正を晴らすのは、精いっぱいやりますけれど、もっと深い問題があると思います、僕は。健康福祉局の中に。これはまだ他の情報も来ておりますから。
そういう問題は、幅広く名古屋市全体を覆っとるのではないかということを思ったってしようがないじゃないですか、はっきり言いますと。あれ(不正採用の最終報告書)に書いてありましたけれど、17%の職員が、いろんな不正な働き掛けを受けたと。また、そういう状況を見たとかね、あるわけでしょう。
そこで、市長をやっとる身になってくださいよ。これ以上、議会が何もやらんかったら、私はどうなるんですかね、一体。どうなるんですか。だで、非常に深刻な問題だということです。
市議会が機能を果たしていないということを、弁護士のチームがずばり文章で書いたわけでしょう。じゃあ、これは市民から見たら、どうするんですか。こんな不正について、「明らかにしろ」と。「俺たちは税金を払っとるんだぞ」と。「ちゃんと採用は公正にやれ」ということでしょう。どうしたらいいんですか、市民の皆さんから見たら、この状況を。
ということで、いささか真面目過ぎるかも分かりませんけれど、これは、こう思ったって当然ですよ。市長はこのぐらいの義務感というか、オブリゲーション(義務、責任)といいますか、気持ちを持たないと、市長にならんですよ。大変なことだなと。どうしようもならへんということですわ。
うやむやにして、このままの17%の(職員がいろんな働き掛けを受けている)構造を引きずったまま、また再発防止委員会か何かのレポートが出て。再発防止になるんですか、本当にこんなの。
という、極めて重いといいますか、重苦しい。市長からするとね。これはもう大変な状況だなというふうに思います。皆さんの税金を公正に執行する上において、重大な指摘があったというふうに受け止めまして、市議会の皆さんにも、ぜひ。
市議会の中には真面目にやっとる人が多いというのは当たり前のことですけれど、だと思いますけれど、ここまで言われて黙っとるんですかということですよ、僕からすれば。市議会は、抗議するならされたらどうですか、弁護士に。と思いますよ。「公正な審査、調査を名古屋市会に期待することは困難だと思われる」と書いてあるんだから。
そうでしょう。市議会の、何か付随する仕事でもいかんけれど、最も中心的な、メーンストリームの仕事について。市議会のね、チェック機構たる市議会の。議決機関でもありますけれど。それを「期待することは困難だ」と書いてあるんだから。
ということは言わせていただきまして。マスコミの皆さんの、いろいろ濃淡があると思いますけれど、これは決定的ですよ。市民の目線から見たってほしいということです。市民の皆さんの目線から、納税者の。
こんな不正に対して、究極なところが解明できんままやるんですか、このまま名古屋市政を。耐えられんですね、僕も。申し訳ないという気持ちとね、市民の皆さんへ。ということは、申し述べさせていただくというか。ということです。
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