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ドクガ類について
ページの概要:幼虫、成虫ともに皮膚炎の原因となる、ドクガ類について
ドクガ類
[学名] Lymantriidae
[分類] 鱗翅目(チョウ目),ドクガ科
成虫は大型ないし中型。幼虫は全身ブラシ状の剛毛や毛束でおおわれる典型的なケムシ。
日本に約50種を産する。無害の種も多いが、Euproctis属などには、激しい皮膚炎を起こす毒針毛を持ったものもある。

毒針毛(左画像:プレパラート標本)は100μm前後の長さで、プロテアーゼ、エステラーゼ、ヒスタミンなどの毒物質を含んでいる。
毒針毛は、幼虫の腹部背面にある盃状部に叢生し、触れると容易に脱落し飛散する。一般的に1齢幼虫には毒針毛はない。2齢以降、脱皮を重ねるごとに増加する。
成虫の鱗粉には毒性はないが、蛹化する際、繭内部に毒針毛を塗りつけるために、羽化した成虫にも毒針毛が付着し、それにより皮膚炎を起こす。
ドクガ

[学名] Euproctis subflava (Bremer)
[分類] 鱗翅目(チョウ目),ドクガ科
中型のガ。全体黄色で、前翅に褐色の帯状紋と、黒色の小点がある。
成虫は年1回発生し、6-8月頃見られる。
幼虫で越冬し、4月初めに越冬からさめた幼虫は、6-7月頃までに11-17齢を経て老熟し、落ち葉の間などに潜り、茶褐色の繭を作る。

幼虫の胴部には毒針毛があり、激しい皮膚炎を起こす。蛹化する際に、繭内部に毒針毛を塗りつけるために、羽化した成虫にも毒針毛が付着し、室内に迷入したガにより皮膚炎を起こす。
幼虫の食草は非常に多種にわたり、今までに確認された食草は100種以上におよぶ。
チャドクガ

[学名] Euproctis pseudoconspersa (Strand)
[分類] 鱗翅目(チョウ目), ドクガ科
ドクガと同じように、毒針毛による皮膚炎の原因となる重要種。
成虫は全体黄色で、雄には黒褐色と黄色の2型がある。
年2回の発生で、成虫は7-8月および9-10月に出現する。

幼虫の食草はツバキ、サザンカ、チャなどのツバキ科の植物に限られる。
被害は、庭木や街路樹の手入れをしているときに多い。室内に侵入した成虫による被害もある。また、学校などでサザンカなどをプールサイドに植えた場合、そこに発生したチャドクガから飛散した毒針毛によって、遊泳者が被害にあうことがある。
モンシロドクガ

[学名] Euproctis similis (Fuessly)
[分類] 鱗翅目(チョウ目), ドクガ科
成虫は中型。翅は白色で、前翅の後縁近くに黒褐色の小斑がある。
幼虫はサクラ・ウメなどのバラ科、クヌギ・クリ・コナラなどブナ科、クワ科などを食す。2齢幼虫以降毒針毛を生ずる。年2-3回発生するが、6月と8-9月に多い。幼虫で越冬する。
マイマイガ

[学名] Lymantria dispar (Linnaeus)
[分類] 鱗翅目(チョウ目), ドクガ科
成虫は中型ないし大型のガで、7-8月に見られる。
幼虫は老熟すると70mmに達するケムシである。鋭い棘があり、触れるとチクチクするが毒針毛は持たないので、皮膚炎の原因とはならない。ただし、1齢幼虫には毒針毛があり、まれに皮膚炎を起こす。

ヤナギ、サクラなど各種の植物を食害する。果樹、庭木、街路樹などに大害を与えることもある。
卵で越冬した後、4月頃孵化する。初期は集団で生活し、糸を引いてぶら下がっているので『ブランコケムシ』の別名がある。卵が、家の軒先など木から離れたところに産み付けられた場合、孵化した幼虫が家屋に侵入して不快害虫とされる場合もある。
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コンテンツ掲載日 平成19年3月1日
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