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なごやの街路樹
ページの概要:名古屋市の街路樹の歴史と主な街路樹並木、街路樹の維持管理などについて紹介します。
都市の緑は、住みやすい生活環境をつくり出し、市民にうるおいと安らぎを与えてくれるだけでなく、災害の防止や生き物の生息空間としても役立っています。なかでも街路樹は、美しい並木がまちの景観をつくり、新緑や紅葉、花々が、人工的な街並みに彩りと季節感を与えるなど、日常生活における身近な緑として市民に親しまれています。
街路樹の役割
街路樹には以下のように様々な役割があります。
1 街並みに統一感を与え、沿道の景観を向上させます。
2 人工的な街並みに、彩りや季節感、うるおいを与えます。
3 周囲の気温上昇を抑えるなど、ヒートアイランド現象の緩和に役立つほか、木陰をつくり夏の日差しを和らげます。
4 木々の葉が大気汚染物質を吸着して空気を浄化します。
5 車と歩行者を分離することにより、安心して歩道を歩くことができます。
6 規則的に植えられた並木は車の運転者の視線を誘導し、中央分離帯の樹木は対向車のヘッドライトを遮るなど、交通安全に役立ちます。
7 沿道の火災時には熱を吸収、低減するなど、災害時に役立ちます。阪神・淡路大震災の際に、倒れかかった家屋を支えて避難路を確保した例も報告されています。
なごやの街路樹のはじまり

明治20年(1887)、名古屋駅の開業に合わせて笹島街道(現在の広小路通)が開設されました。このとき植えられたシダレヤナギの並木が名古屋で最初の街路樹とされています。シダレヤナギは大正時代にプラタナスに植え替えられ、現在はケヤキの並木となっています。
大正時代以降は、市街地の開発が拡大するなかで、道路整備に伴う街路樹の植栽が進み、プラタナス、イチョウ、アオギリ、トウカエデ、クスノキなど、樹種も多様になっていきました。
戦後の街路樹
戦災による火災や燃料としての伐採、伊勢湾台風など大きな自然災害によって多くの街路樹が消失しましたが、昭和30年代以降、トウカエデやアオギリなど、早期に大きくなる種類を中心に、都市の緑化が進められ、街路樹の本数も増えていきました。昭和50年代以降は、ハナミズキなど花の咲く種類の街路樹が多く植えられるようになり、花木やせせらぎ等を導入した緑道の整備も進められました。
現在の街路樹
現在の街路樹本数は、高木で約10万本、中木や低木を合わせた総本数は約280万本を越えています。種類としては、トウカエデ、イチョウ、ハナミズキ、ナンキンハゼ、ソメイヨシノ、アメリカフウ、サルスベリ、アオギリ、ケヤキ、ハナノキ、エンジュ、クロガネモチ、ヒトツバタゴ、コブシ、ハクモクレン、タイワンフウ、マテバシイ、シデコブシ、ヤマボウシ、クスノキなどがあり、これら上位20種類で全体本数の約9割を占めています。
桜通のイチョウ並木(中村区、中区)

桜通が整備された翌年の昭和12年に植えられました。名古屋市の代表的な街路樹並木のひとつで、平成7年に本市の都市景観重要建築物等(樹木)に指定されています。
久屋大通のケヤキとクスノキの並木(中区)

公園部(道路の中央帯)にクスノキの並木が植えられ、歩道部は2列のケヤキ並木になっています。平成6年に日本の街路樹百選に選ばれました。
若宮大通のトウカエデとイチョウの並木(中区)
東西約4kmにわたり、公園部(道路の中央帯)や歩道部に植えられたイチョウやトウカエデの並木が続きます。
大津通のケヤキとクスノキの並木(中区)
名古屋城に隣接する大津通に植栽されたクスノキやケヤキと、名城公園や沿道の樹木とが一体となり、風格ある並木になっています。
大宝のヒトツバタゴ並木(熱田区)

外国原産の街路樹が多い中で、ヒトツバタゴは愛知県や岐阜県などの山地に自生する郷土の樹種です。別名ナンジャモンジャとも呼ばれ、4月末から5月上旬にかけて、木全体が白い雪をかぶったように花が咲きます。
その他の街路樹並木など
名古屋城郭内(中区、ケヤキ、ユリノキ)、
名古屋瀬戸線(守山区、ヒトツバタゴ)、
すいどうみち緑道(千種区・守山区、ソメイヨシノ等)、
中村参道緑道(中村区、クロマツ等)、
雨池緑道(守山区、ソメイヨシノ等)など
緑道は、緑ゆたかで安全、快適に通行でき、花、水、緑にふれあいながら散歩やサイクリング、ショッピングなどが楽しめる空間として整備されたみちです。
街路樹の維持管理
根を張り、枝葉を広げながら、大きく生長していく街路樹は、まちに風格を感じさせ、市民共有の大切な財産です。街路樹は生き物ですので、まちの財産として健全に育てていくためには、様々な手入れが必要です。植えた直後は問題がなくても、大きくなるにしたがって信号や電柱、地下の埋設管などの施設と競合したり、道路の舗装を根が持ち上げたりすることも起きてきます。限られた道路空間の中で、街路樹を適正に管理し、健全に育てていくために、主に以下のような維持管理を行っています。
剪定(せんてい)
樹木全体に日照や通風を確保して健全に育て、並木としての形や個々の樹形を整えるために、街路樹の枝葉を切り詰める作業(剪定、せんてい)を行っています。また、十分に広い歩道幅があるなどの条件がそろった路線では、できるだけ自然の樹形に近い姿を維持するように管理しています。
刈込み
歩道と車道の境界沿いにある低木などの植え込み(植樹帯)には、まちに彩を添えるため、花の咲く種類を多く植えています。枝が伸びすぎると、安全、快適な通行に支障となるため、樹種に応じて年に1回程度の刈込みを行っています。
除草
本市では、街路樹の根元や植え込みなどについては年1から2回の頻度で除草を実施しています。街路樹愛護会が設立されている路線などでは、市民の方がボランティアで歩道の清掃や除草などを行っています。
病虫害防除
街路樹に害虫などが発生して沿道に多くのご迷惑を及ぼす場合には、被害を受けた枝葉を切除するなどして対応しています。被害が拡大するなどして、枝葉の切除などでは対応しきれない場合は、「名古屋市の施設等における農薬・殺虫剤等薬剤の適正使用に係る基本指針」に基づき、薬剤散布を行うことがあります。
街路樹診断
街路樹は、地下の埋設管や電柱・電線との競合や自動車からの排気ガスなど、様々な制約やストレスの中で生育しています。工事などで根が切られると、その部分から木部に腐朽菌が入り、何年か後に倒れる可能性もあります。こうした事故が起きないよう、街路樹の倒木危険度を診断し、倒木や幹折れの恐れがある場合は若木に植え替えています。
街路樹の補植
街路樹は、夏の高温や乾燥、歩行者による根元の踏み固め、自動車からの排気ガスなど、たいへん厳しい環境の中で生育しています。このため、樹勢が強く枯れにくい種類を植えていますが、枯れてしまった場合には樹木の補植を行っています。
根囲いの修繕など
樹木が大きく育ってくると、地表に近い部分の根が太くなり、周囲のブロックや舗装面を持ち上げることがあるため必要に応じて修繕しています。また、古くなった樹木支柱を取り替えたり、各種施設の不具合を修繕したりするなどの維持管理を行っています。
街路樹愛護会
大切な街路樹を守り育てるため、地元の方を中心に街路樹愛護会がつくられています。愛護会の皆様には、樹木の愛護と街の美化のため、根元の除草、落ち葉の清掃、夏のかん水、草花の手入れなどの活動を行っていただいています。
渇水時の水やりのお願い
猛暑や日照りが続くと街路樹も水不足で枯れてしまう恐れがあります。街路樹を守るため、家庭の余り水など、沿道の皆様には、身近な街路樹への水やりにご理解とご協力をお願いします。
落ち葉清掃のお願い
街路樹は、紅葉の盛りを過ぎると、冬を越すために葉を落とし、来年の生長に備えます。周辺の皆様にはお世話をおかけしますが、落ち葉の清掃にご理解とご協力をお願いします。
街路樹に関するアンケート結果

平成19年の夏と秋に、街路樹に対して市民の皆様が日頃お感じになっていることをおたずねしたところ、以下のような結果となりました。
1 街路樹の環境改善の役割や季節感が多くの市民に認識、評価されている。
2 街路樹のせん定作業を紅葉の後に望む人は4割以上。
3 街路樹の維持管理に市民ボランティアの参加が必要だと思う人は約7割。
4 夏と秋に同じアンケートを行った結果、季節による回答の差はほとんどなかった。
街路樹の質問にお答えします。
Q1 なぜ街路樹の枝を切るの?
樹木全体に日照や通風を確保して健全に育て、並木としての形や個々の樹形を整えるために行っています。この作業を剪定(せんてい)といいます。また、枝が伸びすぎて道路交通や他の道路施設などに支障となっている状態を解消することも、重要な目的のひとつです。
Q2 なぜ毎年剪定しないの?
街路樹には様々な種類があり、また、生育している道路空間の大きさも違うため、それぞれの状況に応じて剪定作業を行っています。このため、毎年剪定を行う場合や、数年おきに行う場合もあります。歩道が十分に広く、自然に近い樹形で管理している街路樹では、支障枝となる枝のみを剪定しています。また、植えたばかりの街路樹は、大きくなって剪定が必要になった段階で実施しています。
Q3 店の看板が見えないので伐採してほしい。
街路樹は市民共有の財産です。お店の看板が見えないという理由で街路樹を伐採することはできません。なお、枝葉が民地に越境している場合は、その部分を確認のうえ剪定しますので、各区の土木事務所へご連絡ください。
Q4 市は落ち葉の掃除をやらないの?
車道については、一部の幹線道路で清掃を行っています。また、歩道の落ち葉につきましては、地域の皆様に清掃していただいておりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。なお、街路樹愛護会などのボランティア団体等には、市から落ち葉回収用のごみ袋をお渡ししておりますので、各区の土木事務所にお問い合わせください。
Q5 地元で道路の落ち葉清掃をしたが処理はどうすればいいの?
ご協力ありがとうございます。街路樹愛護会などのボランティア団体等には、市から落ち葉回収用のごみ袋をお渡ししております。この袋に落ち葉をつめて、可燃ごみの収集日に可燃ごみ集積場所にお出しください。詳しくは各区の土木事務所にお問い合わせください。
Q6 落ち葉が雨どいに詰まって困る。
民地への落ち葉は、お住まいの方や所有者の方などで対応していただきますよう、ご理解とご協力をお願いします。
Q7 街路樹に毛虫がたくさんついているので農薬をまいてほしい。
街路樹に毛虫が多数発生して処置が必要な場合、まずは発生した枝葉の部位を切り落としたり、バーナーなどで焼殺したりするなど、できる限り農薬を散布しない方法で対応しています。早期発見と早期対応に努めていますので、発見されましたら、各区の土木事務所にご連絡ください。
Q8 毎年同じ頃に毛虫が発生するのに、なぜ事前に農薬をまいて予防しないの?
住宅地等における農薬散布については、住民や子ども等の健康被害や周辺環境への悪影響を及ぼす恐れがあり、できる限り農薬を散布しない方法で対応しています。また、「名古屋市の施設等における農薬・殺虫剤等薬剤の適正利用に係る基本指針」に基づき、病虫害等の発生を確認する前に、予防措置として農薬を散布することはしておりませんので、ご理解とご協力をお願いします。
Q9 街路樹の植え込みに雑草が茂っているので除草してほしい。
街路樹の根元や植え込みの雑草については、幹線道路などでは年2回、その他の道路では年1回程度の除草を行っています。雑草が伸びすぎて死角になり、歩行者の通行上危険な場所や、通行上の支障になっている場所などがあれば、各区の土木事務所にご連絡ください。
Q10 イチョウの枝になっているギンナンをとってもいいですか?
ギンナンなど街路樹の実は、地面に落ちたものであれば拾って持ち帰っても構いません。しかし、まだ枝についているギンナンを棒などで叩き落すことは、大切な街路樹を傷つけますので、おやめください。
お問い合わせ先
1 なごやの街路樹に関するお問い合わせは
名古屋市緑政土木局緑化推進課緑化係
電話番号052-972-2494
応対時間は月曜日から金曜日(祝日を除く)午前8時45分から午後5時15分まで
ファックス番号052-972-4142
電子メールアドレスa2491@ryokuseidoboku.city.nagoya.lg.jp
2 街路樹の日常管理に関するお問い合わせは
各区の土木事務所まで
応対時間は月曜日から金曜日(祝日を除く)午前8時45分から午後5時15分まで
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コンテンツ掲載日 平成20年4月1日|修正日 平成22年7月14日
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