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小型のハエ類について

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このページを印刷する最終更新日:2009年8月28日

ページID:5116

ページの概要:ノミバエ類、ショウジョウバエ類など、小型のハエ類について

ノミバエ類

[学名] Phoridae
[分類] 双翅目(ハエ目),ノミバエ科

小型のハエで、翅脈に横脈がない。跳ねるような飛び方に特徴があるのでこの名がある。

一般的に動植物質の腐敗したものから発生する。人的環境下で発生する種もいくつか確認されており、台所の厨芥、汚水溝、排水管内などが発生源となる。昆虫死体で生育する種もあり、昆虫飼育容器などで発生する。

名古屋市内の屋内でよく見られる種としてオオキモンノミバエ、クサビノミバエなどがある。

オオキモンノミバエ

[学名] Megaselia spiracularis Schumitz
[分類] 双翅目(ハエ目),ノミバエ科

オオキモンノミバエ成虫

成虫の体長1.5-2.0mm。全体褐色。
幼虫は小型のウジで、3齢では約5mm。
蛹は約2.7mm、背面の呼吸角は短い。

好条件下では約2週間で発育する。

オオキモンノミバエ蛹

家屋内でしばしば発生する。浄化槽や配水管の内部などで発生することもある。食物などに発生し、ハエ症の原因となる例も報告されている。

ショウジョウバエ類

[学名] Drosophilidae
[分類] 双翅目(ハエ目),ショウジョウバエ科

小型のハエで多くの種類がある。一般的には発酵物からよく発生し、熟した果実、味噌、しょう油などから発生したり、混入したりして問題になることがある。人家近く生息する種としてキイロショウジョウバエ、ヒョウモンショウジョウバエ、カスリショウジョウバエなどがある。

ショウジョウバエは『猩々蝿』の意で、アルコール発酵したものによく集まる習性にちなんで名付けられた。猩々は中国の伝説上の動物で、たいへん酒を好むとされる。

キイロショウジョウバエ

[学名] Drosophila melanogaster Meigen
[分類] 双翅目(ハエ目),ショウジョウバエ科

キイロショウジョウバエ

成虫の体長は約2mm。全体赤みがかった黄褐色。複眼は鮮やかな赤色。

家屋内で普通に見られる種で、全世界に分布する。熟した果実、果物の皮、酒、味噌、しょう油など発酵物に集まり、これらが発生源となる。春から秋に見られるが、特に秋に多い。好条件下では10日あまりで卵から成虫になる。

モルガンの実験で知られているように、遺伝の実験材料に使われることで有名になった。

ヒョウモンショウジョウバエ

[学名] Drosophila busckii Coquillett
[分類] 双翅目(ハエ目),ショウジョウバエ科

ヒョウモンショウジョウバエ

成虫の体長は約2mm。黄灰色で腹部背面に黒色の横縞がある。

幼虫の食性は広く、発酵物のほか腐敗したいろいろな動植物を食べる。

クロメマトイ

[学名] Cryptochaetum nipponense (Tokunaga)
[分類] 双翅目(ハエ目),ヒゲブトコバエ科

クロメマトイ

成虫の体長は約3mm。体は青みがかった黒色で、光沢がある。

早春から、山地や平地の雑木林周辺に出現する。野外活動をしていると、人の顔に付きまとい、時には眼に入ることがある。

幼虫は、オオワラジカイガラムシに寄生する。

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