市政アンケートの実施 1 概要 (1)市政アンケートについて   本市の施策についての課題・要望を把握し、これらを施策に反映させるため、無作為抽出した市民2,000人を対象にいくつかのテーマについての市政アンケートを実施している。 (2)市政アンケートの実施状況   調査期間:平成29年7月4日から平成29年7月18日まで   調査方法:市内に居住する満18歳以上の市民2,000人に対して郵送で実施   回答人数:867人(回答率43.4%)   質 問 数:障害者差別解消に関しては9問(その他施策含め全37問を設定) 2 「障害者差別解消について」(問22〜問30)のアンケート結果の概要 (1)障害者差別解消法を知っていた人は約4割(問22)   障害者差別解消法を知っていたかたずねたところ、「名前も内容も知っていた」と答えた人は13.8%、「名前を聞いたことはあるが、内容は知らなかった」と答えた人は26.0%で、あわせて39.8%だった。「知らなかった」と答えた人は56.7%だった。 (2)障害のある人に対応する機会がある人は5割以上(問25)   仕事や日常の生活において障害のある人に対応する機会があるかたずねたところ、「毎日ある」と答えた人は13.8%、「しばしばある」と答えた人は15.2%、「たまにある」と答えた人は24.9%で、あわせて53.9%だった。「ほとんどない・わからない」と答えた人は43.0%だった。 (3)障害のある人に対応する機会がある人のうち、障害者差別があることを感じる人は6割以上(問26)   障害のある人に対応する機会がある人に、現在の障害者差別の状況についてどのように感じているかたずねたところ、「差別があることをいつも感じる」と答えた人は6.0%、「差別があることをしばしば感じる」と答えた人は22.2%、「差別があることをたまに感じる」と答えた人は37.0%で、あわせて65.2%だった。「差別があることをほとんど感じない」と答えた人は22.4%だった。 (4)障害のある人に適切な対応ができるようにするための必要な情報は、「さまざまな場面において差別となりうる具体的な例」が約6割(問28)   誰もが障害のある人に適切な対応ができるようにするための必要な情報をたずねたところ、「さまざまな場面において差別となりうる具体的な例」と答えた人が57.2%と最も多く、次いで「それぞれの障害の種別ごとの詳しい特性(障害そのものの特有の性質)」54.6%、「障害を理由に差別を受けた人による体験談」34.6%、「差別解消に取り組んでいる団体等が行っている実例」30.2%の順となった。 (5)名古屋市が障害者差別解消の推進のために特に力をいれるべきと思うことは、「子どものころから障害のある人とない人が一緒に学ぶ教育環境」など3つの項目で4割以上(問29)   名古屋市が障害者差別解消の推進のために特に力をいれるべきと思うことをたずねたところ、「子どものころから障害のある人とない人が一緒に学ぶ教育環境」と答えた人が44.9%、「障害のある人が利用しやすいサービス」が44.5%、「公共建築物・道路・公園・公共交通機関のバリアフリー化」が44.1%だった。 障害者差別解消について 問22 あなたは、障害者差別解消法について、知っていましたか。(○は1つだけ) 名前も内容も知っていた 13.8% 名前を聞いたことはあるが、内容は知らなかった 26.0% 知らなかった 56.7% 無回答 3.5% ≪問22 で1〜2と答えた方(名前と内容、または名前だけ知っていた方)におたずねします。≫ 問23 あなたは、障害者差別解消法をどのようにして知りましたか。(○はいくつでも) 名古屋市のウェブサイトで知った 5.2% 国(内閣府・各省庁など)のウェブサイトで知った 3.8% 広報なごやで知った 33.6% 名古屋市が作成した印刷物(広報なごや以外)やポスターで知った 9.6% 国(内閣府・各省庁など)が作成した印刷物やポスターで知った 5.2% テレビ・ラジオ・新聞の報道で知った 63.2% インターネットのニュース記事で知った 11.6% 講演会、イベントなどの行事で知った 4.3% 職場で知った 12.2% 学校で知った 3.8% 障害者を支援する団体から聞いた 6.1% 家族、友人、知人等から聞いた 7.2% 覚えていない 4.3% その他 0.9% 無回答 0.0% ≪すべての方におたずねします。≫ 問24 あなたは、平成27 年12 月に施行された愛知県障害者差別解消推進条例について、知っていますか。(○は1つだけ) 名前も内容も知っている 5.3% 名前を聞いたことはあるが、内容は知らない 18.3% 知らない 75.0% 無回答 1.4% 問25 あなたは、仕事や日常の生活において、障害のある人に対応する機会は、ありますか。(例:自分自身、仕事の同僚や顧客、家族、友人、知人、近所の住民など)(○は1つだけ) 毎日ある(自分自身に障害がある場合もこちらを選んでください) 13.8% しばしばある 15.2% たまにある 24.9% ほとんどない・わからない 43.0% 無回答 3.0% ≪次の問26・問27 は問25 で1〜3と答えた方(障害のある人に対応する機会のある方)におたずねします。≫ 問26 平成28 年4月に障害者差別解消法が施行されましたが、現在の障害者差別の状況についてどのように感じていますか。(○は1つだけ) 差別があることをいつも感じる 6.0% 差別があることをしばしば感じる 22.2% 差別があることをたまに感じる 37.0% 差別があることをほとんど感じない 22.4% わからない 11.8% 無回答 0.6% 問27 平成28 年4月に障害者差別解消法が施行されてから、障害者差別が減っていると感じていますか。(○は1つだけ) 減っていると感じる 8.8% 減っているとは感じない 30.8% わからない 59.0% 無回答 1.5% ≪すべての方におたずねします。≫ 問28 あなたは、誰もが障害のある人に適切な対応ができるようにするためには、どのような情報が必要だと思いますか。(○はいくつでも) それぞれの障害の種別ごとの詳しい特性(障害そのものの特有の性質) 54.6% さまざまな場面において差別となりうる具体的な例 57.2% 障害を理由に差別を受けた人による体験談 34.6% 差別解消に取り組んでいる団体等が行っている実例 30.2% その他 3.5% 無回答 5.8% 問29 あなたは、名古屋市が障害者差別解消の推進のために特に力をいれるべきと思うことは何ですか。(○は3つまで) 障害のある人への理解を促進するための啓発活動 39.2% 子どものころから障害のある人とない人が一緒に学ぶ教育環境 44.9% 障害のある人とない人の交流事業 16.3% 障害のある人が利用しやすいサービス 44.5% 身近で相談できるような相談支援体制 25.5% 点字、手話、字幕放送など情報提供 8.3% 障害のある人の雇用促進 31.5% 公共建築物・道路・公園・公共交通機関のバリアフリー化 44.1% その他 1.4% 特にない・わからない 5.7% 無回答 2.0% 問30 障害者差別の解消の推進についてご意見がございましたら、ご自由にお書きください。 ○障害者差別解消法は浸透していない印象がある。自分も知るのは遅かった。浸透するように、力を入れるべきだと思う。 ○障害をもたない周囲の人々の、理解教育が大切だと思います。駅周辺の点字ブロックの上に自転車を置いている人なども全く罪悪感をもっていないように感じます。 ○高校生のときに軽度の障害をもつ子と同じクラスになったことで、理解が深まったと感じるため、一緒に生活する空間があることは良いと思うが、いじめ等にならないように注意が必要である。 ○障害者とひとくくりでいっても、色々な程度(種別)の方がいるので、障害者の方への直接的な支援はもちろんですが、支援事業やサービスを行っている事業会社へ、行政としてもっと支援して頂けるといいと思います。 ○知識が足りない部分が多く知らないうちに障害者を差別してしまっている気がする。多くの知識を学ぶ場所があるとよい。  ほか