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令和元年度被災地支援リポート -陸前高田市・気仙沼市- 12月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2019年12月16日

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令和元年度被災地支援リポート-陸前高田市・気仙沼市-

令和元年12月3日(火曜日)

 みなさん、こんにちは。今年度から陸前高田市復興局市街地整備課に配属されている職員です。

 11月19日に盛岡で初雪を観測しました。昨年より2日早く、平年より11日遅いとのことです。

 11月30日には、安比高原スキー場がオープン、「津軽の冬の風物詩」津軽鉄道のストーブ列車も12月1日から運行を開始したとのことです。

 東北地方は早くも冬のシーズンが到来しています。 

 さて、私は、今泉地区の土地区画整理事業を担当しています。

 今泉地区は、気仙川(2級河川)の右岸(西側)に広がる地域で、江戸時代には、仙台藩の代官所が置かれ、この地方の行政の中心で、藩政期からほとんど変わらない町割りと、明治期以来の古い商家が立ち並ぶ重厚な街並みが残っていた地域でしたが、東日本大震災によりほぼ全ての建物が全壊し、壊滅的な被害を受けた地域です。

 現在、震災からの早期復興を図るため、約112ヘクタールのエリアで土地区画整理事業により宅地整備や道路・公園などの公共施設の整備を行っています。 

 区画整理事業の進捗状況ですが、10月末現在で約91%(事業費ベース)まで進んでいます。

 現在、かさ上げ地(以前からの市街地で、2メートルから8メートル程度盛土を行う地区)などで宅地造成や道路などの工事を行っています。

 12月から来年3月にかけ、119宅地の引渡しを行う予定です。(令和元年度末までに約91%の宅地の引渡しが終了する予定です。)

  • 道路工事の写真1
  • 道路工事の写真2
  • 地区の全景1
  • 地区の全景2


東日本大震災津波伝承館 ・道の駅 高田松原などがオープン 

 「津波復興祈念公園」は、東日本大震災津波による犠牲者への追悼と鎮魂、震災の記録と教訓の後世への伝承とともに、国内外に向けた復興に対する強い意志の発信のため、岩手・宮城・福島の3県に一つずつ整備するものです。

 岩手県においては、陸前高田市に「高田松原津波復興祈念公園」として整備しています。

 2022年に岩手県で開催される「第73回全国植樹祭」の会場に、この「高田松原津波復興祈念公園」が正式に決定しました。 

 9月22日に高円宮妃久子様のご臨席のもとオープン記念式典が行われました。

 「高田松原津波復興祈念公園」内の国営追悼・記念施設にある献花の場や「奇跡の一本松」見学ルートなどの一部の施設、「東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)」、「道の駅高田松原」が開業しました。

  • 建物全景1
  • 建物全景2
  • 建物の正面
  • 追悼広場(防潮堤から撮影)
  • 高田松原の再生

 東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)は、「命を守り、海と大地と共に生きる "二度と東日本大震災津波の悲しみを繰り返さないために" 」をテーマに、「歴史をひもとく」「事実を知る」「教訓を学ぶ」「復興を共に進める」の4つのゾーンに分けて展示されています。

 津波に押し流された消防車両や橋桁などが展示されているほか、シアターでは、岩手県沿岸12市町村を襲った津波の映像が放映され、その脅威を伝えています。

開館時間

午前9時から午後5時

(最終入館時間午後4時30分)

休館日 12月29日から翌年1月3日まで


 一方、「道の駅高田松原」では、「すべてのひとに“笑顔“と“感動“を!」をお出迎えのコンセプトとしています。

 この道の駅では、地元でとれた牡蠣・ホタテ・イシカゲ貝・魚の販売、土産物、防災グッズや農産物の販売ブースや地場産品を食材としたメニューを提供するなど陸前高田の食を堪能していただけます。

営業時間

午前9時から午後6時(3月1日から11月30日)

午前9時から午後5時(12月1日から2月28日)

(トイレ、道路情報施設は24時間利用可能)

定休日 年中無休

令和元年12月9日(月曜日)

 陸前高田市復興局市街地整備課(高田地区担当)に派遣されている職員です。

 派遣期間は1年半を過ぎました。派遣当初は、宅地造成工事等が最盛期を迎えていたせいか、砂埃がひどかった思い出があります。現在は、本来の澄んだ空気に戻りつつあるようです。写真は、中心市街地商業施設駐車場から見た夕焼けです。

中心市街地商業施設駐車場から見た夕焼け

 次の写真は、現在の陸前高田市役所の写真です。

 千葉ロッテマリーンズに入団する、陸前高田市出身の佐々木朗希選手の活躍を期待しています。

陸前高田市役所

堤防から見下ろした高田松原の状況

 道の駅「高田松原」の建物をくぐり堤防を登るとそこからは再生中の高田松原が望めます。地元の方から当時のことを聞くと、被災前の高田松原は人気海水浴場で周辺に大渋滞を起こしたとか、定かではありませんがマツタケも取れたと言われました。松が成木になる頃が楽しみです。左の写真が2018年10月、右の写真が2019年12月の状況です。

  • 2018年10月の高田松原
  • 2019年12月の高田松原

 広田湾を超えた向こうは広田地区で、岬の先端には眺めが最高の黒崎温泉があります。

  • 2018年10月の広田地区
  • 2019年12月の広田地区

 さて、高田地区の区画整理事業の進捗状況をご報告します。高田地区の中でも、高台地区・かさ上げ地区・平地部と分かれており、高台地区の宅地引渡しは昨年度終了し、かさ上げ地区は、新市役所建設予定地周りを残して今年度引渡しが終了予定です。公園等の公共設備の整備も完成に向けて進んでいます。


川原川公園の様子 

 川原川の河川改修は岩手県による工事で行われました。現在、区画整理事業で公園の整備を行っています。次の写真は川原川公園の様子です。左の写真が2019年6月、右の写真が2019年12月の状況です。


  • 2019年6月の川原川公園の様子1
  • 2019年12月の川原川公園の様子1
  • 2019年6月の川原川公園の様子2
  • 2019年12月の川原川公園の様子2


 次の写真は交通広場付近を撮影したものです。写真の右手奥が交通広場です。左の写真が2019年6月、右の写真が2019年12月の状況です。

  • 2019年6月の交通広場付近の様子
  • 2019年12月の交通広場付近の様子


引っ越しに向けて進む平地部

 次の写真はHB14という街区で、周辺の宅地は令和2年3月引越しに向けて工事が進んでいます。写真は2019年12月の状況を撮影したものです。奥左手に見える建築物は、震災遺構として整備予定の旧下宿定住促進住宅です。5階建てで、4階までが被災しています。正面は堤防そして広田湾が望めます。

区画整理東端平地部(HB14街区付近)の状況

旧高田小学校の解体と陸前高田市役所新庁舎の建設

 この写真の周辺では、旧高田小学校の解体工事と、その跡地での陸前高田市役所新庁舎建築工事及び区画整理の造成工事が近接し工事が行われています。上と下の写真を比べると旧高田小学校の体育館の解体が終了したことがわかると思います。

上の写真が2018年8月、下の写真が2019年12月の状況です。



2018年8月の旧高田小学校の解体工事と陸前高田市役所新庁舎工事の様子
2019年12月の旧高田小学校の解体工事と陸前高田市役所新庁舎工事の様子

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局危機対策室)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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