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平成29年度被災地支援リポート -陸前高田市・気仙沼市- 9月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2017年9月20日

平成29年度被災地支援リポート-陸前高田市・気仙沼市-

9月6日(水曜日)

 今年度から陸前高田市水道事業所に派遣されている職員です。

 陸前高田市内には家族と離れて仕事している方が大勢いて、私もそのひとりなのですが、先日は家族が夏休みを利用して陸前高田市まで来てくれました。しかし、子どもが靴下を置き忘れて帰ったため、その後しばらくは、部屋の片隅にある子どもの靴下を見るたび、かえって寂しい気分になりました。

 そんな気分はさておき、水道事業所における私の主な仕事は、かさ上げした中心市街地や新しく造成した高台に水道管を整備するための設計や工事管理です。どの路線に、どんな口径の水道管を整備するのかという点は概ね決まっているのですが、工事発注する路線や時期は、盛土工事や道路工事、下水道工事が影響するため、関係機関と調整しながら決めています。以下に示した水道管の整備計画図は、調整結果に基づき、今後の水道管整備時期を路線別に色を塗り分けたもので、盛土工事の場所や工程に応じて、細かく区分されています。しかし、盛土工事の状況に応じて随時見直しも行われるため、全体の進捗管理には苦労しています。


・水道管の整備計画図の一部(施工予定時期を色別で表示)

・水道管の整備計画図の一部(施工予定時期を色別で表示)

 また、工事完成後は、新たに水道管を運用するためのバルブ開閉や洗管といった作業を必要としますが、このような作業についても写真のとおり各担当者で行っています。中心市街地や高台造成地でこうした作業をしていると、道路や水道管の整備に伴って住宅や店舗が少しずつ建ち始めているのがよく分かるのですが、中心市街地の現状は未だ更地が大部分であるため、夜になると周りが真っ暗な中、大型商業施設と街路灯の明かりがひときわ目立っています。

・バルブの開閉作業

・バルブの開閉作業

 私は灯台が好きで、各地の灯台を訪れていますが、陸前高田市においては、この中心市街地における大型商業施設と街路灯の明かりが復興事業の道筋を照らす灯台のように感じています。

・陸前高田市中心市街地の夜景

・陸前高田市中心市街地の夜景

 このまえ帰省した際、子どもの靴下も無事持ち帰りましたので、これからも復興事業に貢献できるよう頑張りたいと思います。

9月11日(月曜日)

 昨年度から陸前高田市復興局市街地整備課に配属された職員です。

 平成29年5月から8月までに陸前高田市で関わった出来事を思いつくまま書いてみました。

 区画整理事業では、移転が必要となる建物の撤去について地権者との合意が得られない場合に、区画整理事業の施行者である陸前高田市自らが当該建物を取り壊すために、直接施行の手続きをとることがあります。5月10日(水曜日)に、陸前高田市職員UR都市機構職員、JV職員を合わせて、延べ100人以上を動員して、直接施行を実施するため、各持ち場の担当者の具体的な作業内容を確認するための事前リハーサルを行いました。5月17日(水曜日)には5月24日(水曜日)から実施する旨の通知を相手方に送付し、いよいよ直接施行の実施に向けて緊張感が高まっていました。その後、直前になって相手方とある程度話し合うことができ、いわゆる合意の下で建物を取り壊すことができるようになり、少し安堵しました。
・直接施行の現場の様子

・直接施行の現場の様子

 直接施行は5月24日(水曜日)から6月1日(木曜日)までの日曜日を除く8日間で無事に行うことができましたが、その間に今年4月から新たに仲間に加わった職員がわずか2か月で離任することになったのが大変残念でした。少し戦力ダウンです。また、6月27日(火曜日)には、直接施行の事後処理を区画整理の専門機関に相談するため、東京に出張しました。

 震災で被災した方々の住宅再建に向けた状況についてですが、6月11日(日曜日)に、今泉地区で初めてとなる高台での宅地の引渡しに向けた事前説明会を行うことができました。震災から丸6年以上が経過しておりますが、ようやく権利者の皆さんの笑顔を見ることができました。

 7月2日(日曜日)には初めて8区画の宅地を権利者の方々に引き渡しました。その際、普段なかなか見ていただくことができない造成工事を行っている現場を見ていただくため現地見学会も開催し、約130名の方々にご参加いただきました。
・造成工事説明会の現場見学の様子

・造成工事説明会の現場見学の様子

 7月9日(日曜日)には2か所目となる高台での宅地の引渡しに向けた事前説明会を行いました。天候にも恵まれ、心地よい風が吹く中で現地での確認作業をスムーズに行うことができました。7月12日(水曜日)に、名古屋市副市長による復興状況視察が行われたため、現地の案内・説明を行いました。その夜には、名古屋市からの派遣職員が集まり、副市長による派遣職員激励会が行われました。毎度のことですが、名古屋からの激励はこちらでの業務の励みになります。

・高台での宅地引渡に向けた事前確認

・高台での宅地引渡に向けた事前確認

 7月18日(火曜日)に、事業に必要な資金を確保するために売り出される高田地区の保留地の価格を決めるための評価員会議が行われ、7月21日(金曜日)には高田地区の土地区画整理審議会において保留地の位置を決定し、8月28日(月曜日)からは初めての保留地分譲のための申込み受付を開始しました。名古屋市とは状況が全く違いますが、約100坪の土地が600万円台で売り出されています。陸前高田市では、これでも少し高いようです。

 

 8月6日(日曜日)には2回目となる高台での宅地の引渡しを行いました。

 翌日に、陸前高田市の「七夕まつり」を控えている中、約80名の方々に参加していただきました。
・高台の宅地引渡にかかる確認事項説明の様子

・高台の宅地引渡にかかる確認事項説明の様子

 8月24日(木曜日)に今泉地区でも評価員会議を開催、8月29日(火曜日)には審議会を開催し、今泉地区にある権利者の皆様へお返しする仮換地の指定が全て完了しました。
・区画整理事業の事業区域図

・区画整理事業の事業区域図

9月19日(火曜日)

 みなさんこんにちは。商工観光課に配属された職員です。

 今年の陸前高田市は、なんだか夏がなく、秋になってしまいました。7月半ばからお盆過ぎまで、青空を見ることがなく、肌寒い毎日でした。最近は澄み切った青空の日が多いのですが、すでに秋の高い空。東北の涼しい夏を期待していたら、まるで夏がなかったようで少し寂しいです。そして、今は秋の花粉症に悩まされています。

 全国どこでも、秋は楽しいイベントが目白押し。陸前高田市にも、古くから伝わるお祭りや長らく続くイベントがあります。いくつかある中で、「陸前高田市ならでは」のものの一つに「全国太鼓フェスティバル」があります。「いのちは鼓動からはじまる」をメインテーマに、今回で第29回目の開催となります。毎年、商工観光課の職員と、公募による委員で実行委員会を構成して準備に取り組んでおり、私も委員の一人です。市の体育館で開催していたイベントですが、震災で会場が消滅、平成23年は名古屋ドームで、その後は陸前高田市内の中学校の体育館で実施しています。

 このイベントの特徴であり伝統の一つが入場券です。よくある紙のチケットではなく、木の手形なのです。毎年、実行委員が考案したデザインを、気仙杉に印刷し、実行委員が一つ一つやすりをかけ、焼き印をつけ、ナンバリングしています。これを前売り券としてお届けしています。今年は、6年間会場提供してくれた市立第一中学校の校章を用いてデザインしました。10月15日開催のこのイベント、多くの方がご来場いただけるといいなと思います。

・全国太鼓フェスティバルの入場手形

・全国太鼓フェスティバルの入場手形

 現在の陸前高田市役所には、岩手県庁や全国各地の市町村から応援職員が派遣されています。名古屋市のように、職員をそのまま派遣するケースと、派遣するために雇用しているケースがあります。後者は、民間企業で働いていた方、他の自治体を定年退職された方が経験を活かして働いていることが多いです。中には、大学院を休職して働いている方もいます。

 また、岩手県内の内陸部の自治体のいくつかが、震災の被害の大きかった沿岸部の自治体に応援職員を派遣しています。私の隣には、花巻市からの派遣職員さんが座っています。この週末はその職員さんのガイドで、花巻市の「花巻まつり」(9月8日から10日に開催)を観に行きました。

 「花巻まつり」といえば「風流山車」だそうで、とにかく大きくて派手なのが印象的です。山車の飾りにガス菅が何本も入っており、夜はガス火が点灯され、とても華やかで迫力がありました。山車以上に、すごかったのが日中に披露された伝統芸能の「鹿踊り(ししおどり)」でした。

 鹿の角がついた被り物と伝統衣装、背中にささら(竹の長い棒)を付け、太鼓をたたきながら、鹿のように激しく踊ります。道路いっぱいに約20の団体が10人ほどのグループで踊るのですが、地方や流派によって衣装も踊りもそれぞれで、とても美しく迫力満点、圧巻の光景でした。

 東北は伝統芸能が盛んで、また古くから続くお祭りが多いことは知っていましたが、人口が減少する中で継続していくことは相当大変だろうとは思いつつ、守り続けていってほしいと切に思います。

・花巻まつりの風流山車

・花巻まつりの風流山車

・伝統芸能の「鹿踊り」

・伝統芸能の「鹿踊り」

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局危機対策室)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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