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平成26年度被災地支援リポート ‐岩手県・陸前高田市・宮古市・気仙沼市‐ 2月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2015年3月31日

被災地支援リポート ‐岩手県・陸前高田市・宮古市・気仙沼市‐

2月5日(木曜日)

 陸前高田市市街地整備課で土地区画整理事業を担当している職員です。

 陸前高田市は岩手県沿岸部で最南端に位置しています(今さら説明するまでもありませんが)ので、岩手県の中では比較的温暖な気候で「岩手の湘南」と一部では言われています。

 冬場に雪はあまり降りませんが、太平洋(広田湾)からの冷たい風が強く吹く日が多く、暴風雪警報が発令されることもあります。朝、厚手の手袋をはめて市役所まで歩いて出勤するのですが、気温が氷点下なので指先はすぐに冷たくなってしまいます。

 先日、今泉地区の土地区画整理事業区域内の伐採木を確認するため山林を登りましたが、途中から雪が降ってきて、あっという間に一面真っ白な風景に変わりました。東北地方ですので、雪が降るときは降ります。

職員たちが山林を登っている写真
雪化粧に包まれる宅地造成地の写真

 今泉地区では、高台部の土砂の掘削が主に行われていますが、嵩上げ部の盛土工事もこれから本格的に始まります。大部分の宅地で工事の承諾を得て、庭石等の仮移設も進んだことから、地区内を南北に伸びている道路を2月3日に閉鎖して気仙川側に仮道を設置しました。

 これから地区内の風景がどんどん変わってくると思います。

画像奥に向かって仮道が南にまっすぐ伸びている写真

仮道を南に向かって見た写真 遠くに見えるのはベルトコンベア

画像奥に向かって仮道が北にまっすぐ伸びている写真

仮道を北に向かって見た写真

 それではまた。

2月6日(金曜日)

 こんにちは。宮古市の文化課に文化財調査員として配属されている職員です。本日は派遣が縁となって生まれた、名古屋市と宮古市との新たな交流について紹介します。

 業務である発掘調査ですが、実は名古屋市と宮古市では多くの違いがあります。まずは対面する「土」が違い、それによって使う「道具」が違い、調査の「方法」にも違いがあります。そして、発見される「昔の跡」が違い、出土する「物」も違います。あまりにも多い「違い」にしばしば戸惑うのですが、それを逆手に「それではこうした違いを、それぞれの市民にも知ってもらおうではないか」と始まりましたのが復興支援交流展示会です。平成25年7月から12月にかけて、まずは宮古市の出土品が名古屋市立博物館と名古屋市見晴台考古資料館にて展示されました。そして翌年2月から3月にかけて、今度は名古屋市の出土品が宮古市で展示されたのです。復興支援から広がる新たな展開として、市民のみならず各方面の方々にも喜んでいただいております。この交流展は本年も継続されていまして、以下の日程と会場で宮古市の出土品が展示されます。また、関連の講演会も開催されますので多くの方にお越しいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

『岩手県宮古市との交流展』

≪展示会≫

平成27年1月21日(水曜日)から2月14日(土曜日) 愛知県清洲貝殻山貝塚資料館

平成27年2月25日(水曜日)から3月22日(日曜日) 名古屋市見晴台考古資料館

≪講演会≫

平成27年3月22日(日曜日)午後2時より

講師 宮古市教育委員会文化課 文化財調査員

 名古屋市教育委員会文化財保護室 学芸員(宮古市への派遣職員)

名古屋市見晴台考古資料館にて宮古市出土品が展示されている写真

名古屋市見晴台考古資料館での宮古市出土品の展示

宮古市図書館にて名古屋市出土品が展示されている写真

宮古市図書館での名古屋市出土品の展示

2月12日(木曜日)

 こんにちは。岩手県環境生活部廃棄物特別対策室で災害廃棄物の処理を担当している職員です。

 岩手県は都道府県の中でも北海道に次ぐ2番目に大きい県で、東西約122キロメートル、南北約189キロメートルと南北に長い楕円の形をしており、沿岸部は、三陸海岸と呼ばれる起伏に富んだ自然豊かな海岸線が約709キロメートルにわたって広がっています。

 三陸という言葉から皆さん、平成23年度に放映された朝の連続テレビ小説「あまちゃん」を連想される方も多いのではないでしょうか。このドラマの舞台の「北三陸市」は、岩手県三陸海岸沿いのまちという設定で、度々ドラマに登場した「北三陸鉄道」のモデルとなった三陸鉄道は、昨年4月に全線運行を再開しています。

 ところで、私の派遣先が岩手県庁なのは、県が沿岸の被災市町村から災害廃棄物の処理についての事務の委託を受けているためです。岩手県庁は内陸部の盛岡市にありますので、沿岸市町村までは一番近いところでも100キロメートル近く離れています。

 岩手県の沿岸部には、一番北の洋野町から一番南の陸前高田市まで12の市町村がありますが、すべての市町村で津波の被害による災害廃棄物(ガレキ)が発生し、その量は県全体で約618万トン(岩手県内で発生する一般廃棄物の14年分)にも上る膨大なものでした。この災害廃棄物は、日常生活で出るごみとはかなり異なり、建物そのものや家具、自動車、津波で打ち上げられた土砂などが混じりあったもので、どのように処理を行えばよいか、これまで経験したことのないものでした。

 そこで、被災市町村と県が連携し、県内外の自治体を始め各関係機関の協力や有識者等からの助言を得ながら、円滑かつ良好な関係で処理を進めたことで、何とか計画どおり災害廃棄物の処理を終えることができました。災害廃棄物の処理も丁寧に選別することが基本で、その90パーセント近くを復興資材やセメント原料として再生利用しています。

廃棄物の種類別及び処理別の内訳表
災害廃棄物が町にあふれた発災直後の様子の写真

災害廃棄物が町にあふれた発災直後の様子(大槌町)

 先日1月30日に、被災市町村の職員を始め、災害廃棄物の処理に携わった多くの皆さんが盛岡に集まり、「岩手県災害廃棄物処理完了報告会」が開催されました。

 この報告会では、最初に県から、岩手県における災害廃棄物処理の概要と今後起こり得る大災害に向けての提言の報告があり、陸前高田市や各種団体からの取組事例の報告もありました。

 また、報告会の後、ちょっとした懇親会もあり、これまで苦労を共にしてきた皆さんとの交流は、忘れられないひと時となりました。

岩手県災害廃棄物処理完了報告会の様子の写真

岩手県災害廃棄物処理完了報告会の様子
(平成27年1月30日開催)

 今後のスケジュールとしては、今回の災害廃棄物処理で経験し、対応した取組みや、残された課題等について取りまとめた記録誌の刊行と、3月に仙台で開催される「国連防災世界会議」を始め関連するイベントでの情報発信に向けた作業を進めているところです。

 岩手県は、一次産業も盛んで、海の幸にも山の幸にも恵まれ、お酒もいろいろな銘柄の日本酒や地ビール、ワインなどもあり、食べ物、飲み物は、美味しいものばかりです。また、県内にはたくさん温泉もあり、東北ならでのお祭りも各地で行われます。

 岩手の魅力はお伝えしきれませんが、飛行機なら、県営名古屋空港から花巻空港へは毎日3便運航されていますし、新幹線でも名古屋から盛岡まで4時間で来ることができます。皆さんも是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

2月13日(金曜日)

 こんにちは。陸前高田市で商工観光業務を担当している職員です。陸前高田市に派遣されて11か月が経ちました。このレポートを最初に書いたときには、派遣から1年経つ頃にどのような気持ちでレポートを書いているのかと想像していました。そして今、単純に言えることは、自分の住んでいる街の歴史、地理、人、街並み、経済など様々なことについてこんなにも突っ込んで考えたことはないというくらいに考えた日々だったなと思います。

陸前高田市の広瀬半島先にある黒崎仙峡の海岸の写真

黒崎仙峡。市内でもこのような絶景を見ることができます。

 震災でなくなった街を一から作るということは、白いキャンバスに絵を描くようなもので楽しそうな気もしますが、描こうとする絵はそれこそ住民一人一人微妙に違います。その絵の方向性が大きく異なるとき、議論が対立することもあります。街づくりは想像するだけなら楽しいのですが、創造するのには覚悟が必要だと感じます。しかし、何が正しくて、何が正しくないということもないのです。ただ、その街に住んでいて「楽しいな」「心地良いな」という街にできるだけ近づけていくのが私たちの仕事なのだと思います。

木々の間からのぞく海岸の写真

最近のジョギングコース。こんな綺麗な海を見ながらジョギングできます。

 東北の被災地はそれぞれ復興に向けて懸命に取り組んでいますが、被災地それぞれに被害状況や地理、経済、産業等に違いがあるため取り組み方も千差万別です。そういった状況に身を置いてみると、街の発展というのは本当にその街それぞれにかかっているのだなと強く感じます。そして、そういった場面で自治体職員はその街について多くを学び、知り、アイデアを出していかなければならないとも感じました。街づくりはとてもクリエイティブなのです。

雪が降り積もり、真っ白になった平地部の写真

雪化粧した市内の様子。この広い敷地にも団地が建設される予定です。

このページの作成担当

名古屋市被災地域支援本部(防災危機管理局統括課)
電話番号: 052-972-3585
ファックス番号: 052-962-4030
電子メールアドレス: a3585@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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